Revit モデルを開く時間を短縮します。
次の点を考慮すると、
Revit モデルを開く際にかかる時間の短縮に役立ちます。
- 新しい Revit バージョンにアップグレードする: Revit 2021 または 2022 に保存したさまざまなプロジェクトをテストした結果、Revit 2025 または 2026 にアップグレードした後、一部のケースではモデルを開く時間が約 50% 短縮されました。
- 一般的なプロジェクト情報(文字のみ。3D ビューや複雑なジオメトリなし)を含む製図ビューを使用して、既定の開始ビューを作成すると、起動時間が短縮されます。
- RVT リンクの管理: 社内テストの結果、モデルを開く時間の合計は、各リンクを開く時間の合計とほぼ同じであることがわかりました。試行可能ないくつかの提案があります:
- リンクを別々のワークセットに配置し(たとえば、分野別にリンクをグループ化して別のワークセットに配置する)、モデルを開くときに有効にするワークセットを選択します。必要な場合にのみ、他のワークセットを開きます。
- ネストしたリンクおよび循環リンク(リンクそれ自体の参照)の数を制限して、ロード時間が長くならないようにします。
- ライブ リンクを使用しているときにリンクを変更すると、ホスト モデルを開くたびに新しいバージョンをダウンロードする必要があります。この結果、毎回多数のリンクをダウンロードする必要がある場合、開く時間が大幅に長くなる可能性があります。対処方法:
- RVT 以外のファイル(.dwg、.jpg、.pdf)をリンクする:
- AutoCAD で DWG ファイルの前処理を行い、簡略化されたファイルを読み込みます。ハッチングや AutoCAD 固有の線(構築線など)といった不要なパーツや画層は削除するようにします。
- 大きな画像を使用するのではなく、縮小されたよりコンパクトなバージョンを選択して読み込みます。
- キーノート、イメージ、PDF、リンクなど、見つからないファイルがないか確認します。Revit では、添付ファイルごとに、そのファイルが利用可能かどうかを確認し、処理を数回繰り返します。到達できないネットワーク上の場所にファイルがあったり、ローカルのユーザ フォルダからリンクされている場合、モデルを開く時間に大きな影響を与える可能性があります。
- 警告の確認と修正: Revit では、更新が必要な場合にすばやくアクセスするため、メイン モデルとリンク ファイルの両方からの警告をメモリにロードして処理します。この動作は時間とリソースを消費するため、モデルを開く時間が長くなる可能性があります。
- アドオン: Revit の要素やファミリ パラメータを変更するアドオンを使用すると、モデルを開く時間に影響する可能性があります。Revit.ini ですべてのアドオンを簡単に無効化できます。Revit.ini に「[API]」という名前のセクションを追加し、「DisableUserAddinsAndMacros=1」という行を作成します。アドオンを再度オンにするには、1 を 0 に設定します。値をどちらに変更する場合でも、有効にするには Revit を再起動する必要があります。
- 月に 1 回以上中央モデルと同期する場合は、[中央モデルを圧縮する]オプションを使用します。
開くのに 30 分以上かかるモデルや、数年間使用されているモデルの場合: 中央モデルからアタッチ解除し、新しい中央モデルとして再度保存します。これにより保存履歴が削除され(複数年にわたり使われたモデルの場合、このサイズが非常に大きくなることがあります)、モデル内にパーティションが 1 つのみ生成されます。これで Revit による処理速度が高速化します。この操作を行うと、クラウド モデルのバージョン履歴が消去されることに注意してください。
注意: これはテストとしてのみ実行してください。このテスト後にモデルを開く時間が大幅に短縮された場合は、カスタマー サポートにお問い合わせください。