OSB/VPB の基本設定

VRED の標準バイナリ ファイル形式である OSB および VPB を編集して、使用するファイル圧縮とテクスチャの処理方法を設定する場合に使用します。

メニュー バーで、[編集] > [基本設定]をクリックし、ダイアログ ボックスの左側で[読み込み/書き出し] > [ファイル タイプ] > [OSB/VPB] を選択します。基本設定は、上部にある[読み込み]タブと[書き出し]タブにグループ化されています。変更を加えたら、[適用]をクリックして適用し、[保存]をクリックして変更を保存します。終了して変更を無視するには、[X]をクリックします。

[読み込み]タブ

OSB/VPB ファイルの既定の読み込み動作を設定します。

ローダ

  • [チェックサム テスト]: ファイルが VRED にロードされた後、正常に読み込まれたことを確認できます。チェックサム テストにより、ファイルのロード時間が長くなります。

  • [失われたバリアント セットのプレビューを計算]: VariantSets の失われたプレビュー イメージを生成します。

  • [埋め込まれたスクリプトを実行]: ファイルがロードされているときに、VPB 内に保存されているスクリプトが実行されます。

ファイル固有のオプション

このセクションでは、読み込み時に有効にするファイル固有のオプションを決定します。

  • [スマート参照として読み込み]: ネイティブ VRED ファイルをスマート参照として読み込みます。

  • [参照の動作]: 参照の読み込みの処理方法を決定します。参照を保持するか削除するかを選択します。

[書き出し]タブ

OSB/VPB ファイルの既定の書き出し動作を設定します。

ライター

  • [ファイル圧縮]: 次のオプションで圧縮品質を定義します。VRED ファイルのサイズを縮小するために、ファイルを圧縮して保存できます。

    • [オフ]: 圧縮なし。サイズの大きなファイルとなりますが、保存およびロード時間は短くなります。

    • [高速]: 中程度の圧縮。ファイル サイズが縮小され、中程度の保存およびロード時間になります。

    • [最適]: (推奨)高い圧縮。最小のファイル サイズで保存時間を短縮します。

  • [書き込まれたファイルを検証]: すべての書き込まれたデータを検証します。書き込み時間が長くなる可能性があります。

  • [インライン テクスチャを使用]: VPB/OSB ファイル内にすべてのシーン テクスチャを含めます。テクスチャ圧縮(ロスレスを推奨)を設定すると、ファイル サイズを小さくすることができます。

    テクスチャを保存するには、非アクティブにします。非インライン状態で開くたびに、これらのテクスチャは常に再ロードされます。非インライン テクスチャのテクスチャ データは VPB ファイルの外部に保存され、ディスク上のファイルを指すファイル パスのみが含まれるため、メモリ使用量は削減されます。

    注:

    保存するときにテクスチャ ファイルが見つからない場合は、このテクスチャがインラインとして保存され、保存中にメッセージが表示されます。

  • [エクスプローラでサムネイルのプレビューを表示]: エクスプローラにファイルのサムネイル プレビューが表示されます。

差分保存

  • [差分保存を有効化]: 連続した番号のファイル バージョン(増分)を、保存するファイルおよびスマート参照とともに保存します。バージョン数は[差分の数]オプションで定義します。これは自動保存ではありません。

  • [差分の数]: 差分保存機能によって保存されるバックアップの最大数(増分)を設定します。値 X は、上限に達すると X の最新の差分が削除されることを意味します。[無制限] (0)は、すべてのファイルが保持されることを意味します。

  • [格納場所]: 選択した絶対フォルダ内にある、すべての差分が保存される差分ファイルの保存場所を指定します。[開く]アイコン をクリックして、新しい格納場所を参照して設定します。ただし、パスが指定されていないか、無効であるか、またはアクセスできない場合、フォルダは既定のフォルダに戻ります。この場合、現在開いている .vdb ファイルのプロジェクト フォルダ内に新しいフォルダが作成され、そこにすべての差分が保存されます。この相対パス内のカスタム フォルダを定義するには、相対的な場所とフォルダの名前(newLocation/mybackup)を入力します。

ファイル固有のオプション

次のファイル固有の書き出しオプションが含まれています。

  • [カメラ]: 書き出されたシーンに既存のすべてのカメラを含めます。

  • [ライト]: 書き出されたシーンに既存のすべてのライトを含めます。

  • [環境ジオメトリ]: 書き出されたシーンに既定の環境ジオメトリ スイッチを含めます。

  • [シーンプレート]: 書き出されたシーンに既存のすべてのシーンプレートを含めます。

アニメーションのオプション

次のアニメーションの書き出しオプションが含まれています。

  • [カーブ]: (VPB、OSB、および FBX でのみ使用可能)書き出されたシーンに既存のすべてのアニメーション カーブを含めます。

  • [クリップ]: 書き出されたシーンに既存のすべてのクリップと、そのコンテンツおよび正しいタイミングを含めます。

ジオメトリのオプション

次のジオメトリの書き出しオプションが含まれています。

  • [メッシュ]: 書き出されたシーンに既存のすべてのメッシュを含めます。

  • [サーフェス]: サーフェスに対して行われる動作と、書き出されたシーンにサーフェスが含まれるかどうかを決定します。

    • [サーフェスとして]を選択した場合、既存のすべてのサーフェスはサーフェスとして存続します。

    • [メッシュとして]を選択すると、既存のすべてのサーフェスはメッシュに変換されます。

    • [書き出さない]を選択すると、サーフェスは書き出されません

  • [B 側を削除]: B 側を削除して、書き出されたシーンに含めないようにするかどうかを決定します。B 側の定義は、CAD ソフトウェアの非表示機能と同等です。オンにすると、B 側として設定されたすべてのシェイプおよびコンポーネントが削除されます。

書き出しのオプション

次の書き出しオプションが含まれています。

  • [注釈]: 書き出されたシーンに、既存のすべての注釈とその説明および設定を含めます。

  • [メタデータ]: 書き出されたシーンに既存のすべてのメタデータを含めます。

  • [トランスフォーム バリアント]: 書き出されたシーンに、既存のすべてのトランスフォーム バリアントとその値を含めます。

  • [スクリプト]: 書き出されたシーンに既存のすべてのスクリプトを含めます。

  • [タッチ センサー]: 書き出されたシーンに既存のすべてのタッチ センサーを含めます。

  • [ジオメトリ スイッチ]: 書き出されたシーンに既存のすべてのジオメトリ スイッチを含めます。無効にすると、バリアントとバリアント セットが影響を受ける可能性があります。

  • [マテリアル スイッチ]: 書き出されたシーンに既存のすべてのマテリアル スイッチを含めます。無効にすると、バリアントとバリアント セットが影響を受ける可能性があります。

  • [バリアント セット]: 書き出されたシーンに、さまざまなジオメトリおよびマテリアル スイッチを持つ既存のすべてのバリアント セットを含めます。

  • [バリアント]: 書き出されたシーンに、さまざまなジオメトリおよびマテリアル スイッチを持つ既存のすべてのバリアントを含めます。

高度なオプション

次の高度な書き出しオプションが含まれています。

  • [ライトマップ]: 書き出されたシーンに計算されたライトマップをすべて含めます。解像度によっては、ライトマップのデータ量が非常に大きくなることがあります。

  • [未使用のマテリアルを保持]: 既存のすべての未使用マテリアルを含めます。未使用のマテリアルが多いと、使用されるデータ量が増えることに注意してください。

  • [空のマテリアル グループ ノードを保持]: 書き出されたシーンに、子ノードが含まれない既存のすべてのマテリアル グループ ノードを含めます。

  • [空のジオメトリ ノードを保持]: 書き出されたシーンに、子ノードが含まれない既存のすべてのジオメトリ ノードを含めます。読み込まれたデータには、有効なテッセレーションがないサーフェスなど、ポリゴンのないジオメトリが含まれている可能性があります。このようなノードがあると、ランタイムの安定性が低下する可能性があります。このオプションを選択すると、このようなジオメトリノードが保持されます。

  • [空のグループ ノードを保持]: 書き出されたシーンに、子ノードが含まれない既存のすべてのグループ ノードを含めます。

  • [空のシェル ノードを保持]: 書き出されたシーンに、子ノードが含まれない既存のすべてのシェル ノードを含めます。