メンテナンス プランを使用して、データベース サイズおよびトランザクション ログ ファイル サイズを小さく維持したり、データベースの不整合をチェックするなど、データベースが正常に動作することを確認するために必要なタスクのスケジュールを設定することができます。
毎週 1 回以上、就業時間外にメンテナンス プランを実行することをお進めします。
接続ワークグループ環境では、SQL サーバごとにメンテナンス プランを設定する必要があります。
管理者タスクの一環として、メンテナンス プランが正常に実行されたことを定期的に確認する必要があります。
Vault Server の旧リリースにメンテナンス プランが設定されている場合は、このトピックの内容に基づいてメンテナンス プランの確認と更新を行ってください。
次の手順は、Vault Server (Express およびフル バージョンの SQL)と併用するすべてのバージョンの SQL に適用できます。対応データベース エンジンの完全なリストについては、製品の Readme ファイルを参照してください。
SQL Management Studio にログインします。
データベースの展開、システム データベースを展開します。
tempdb を右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[ファイル]ページを選択します。
マルチコア システムを使用している場合は、次のガイドラインに従って追加のデータ ファイルを設定する必要があります。シングルコア システムを使用している場合は、手順 d に進みます。
データ ファイル数は、使用可能な論理/仮想プロセッサの数と同じである必要があります。たとえば、マシンに 12 個の論理プロセッサがある場合、.mdf ファイル数が 1、.ndf ファイル数が 11 などになります。ディスク容量が重要な場合は、1024 MB ではなく 512 MB の「サイズ」を使用できます。
データ ファイルを追加するには、[追加]ボタンをクリックします。
必要に応じて、新しいファイルに temp2、temp3、... と名前を付けます。
各データ ファイルのサイズを 1,024 MB に設定します。データ ファイルを合計で 8 個使用する場合は、サイズに 512 MB を指定できます。
各データ ファイルの[自動拡張]を 100 MB に設定し、無制限に増加させることができます。
LDF ログファイルを結合されたデータファイルの合計に設定します(例: データファイルが 2 つある場合、LDF のサイズは 2048 MB に設定する必要があります)
ユーザ データベース、KMV、およびその他の Vault データベースの場合、[オプション]ページで[互換性レベル]を[SQL Server 2012(110)]に設定します。システム データベースはオートデスクによって定義されていないため、既定の互換性レベルのままにしておくことをお勧めします。
[OK]をクリックします。
メンテナンス プランは、データベース サイズおよびトランザクション ログ ファイル サイズを小さく維持したり、データベースの不整合性をチェックするなど、データベースが正常に動作することを確認するために必要なタスクをスケジュール化するために使用できます。
SQL Standard/Enterprise
続行する前に、Autodesk Vault Server Console で Vault がバックアップされたことを確認してください。
すべてのユーザが Vault からログアウトしているか確認します。
[コントロール パネル]の[管理ツール]をダブルクリックし、[サービス]アイコンをダブルクリックします。
[SQL Server Agent(AUTODESKVAULT)]サービスを選択します。
[SQL Server Agent(AUTODESKVAULT)]サービスを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[スタートアップ タイプ]を[自動]に変更して、サービスを開始します。
Microsoft SQL Server Management Studio を開き、Autodesk Vault インスタンスに接続します。サーバ名として<コンピュータ名>¥AutodeskVault を使用して、[接続]をクリックします。
Vault データベースを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
[ファイル]ページで、次の項目を設定します。
同じ内容を表形式で示します。
注: 上の表の空白セルは、既定の設定を変更してはいけないことを示します。
グレーのセルは既定値を示し、値が異なる場合は上記の値に設定する必要があります。

[オプション]ページで、[互換性レベル]を[SQL Server 2012(110)]に設定し、[自動縮小]ドロップダウン リストを[False]に変更します。
KnowledgeVaultMaster、Vault、Library Vault のすべてのデータベースについて、同じ手順を実行します(手順 8 ~ 10)。
[管理]フォルダを展開して、[メンテナンス プラン]フォルダを選択します。
[メンテナンス プラン]フォルダを右クリックして、[メンテナンス プラン ウィザード]を選択します。[次へ]をクリックします。
[プランのプロパティを選択]ダイアログで、名前に「 Vault メンテナンス プラン」を入力し、[変更]ボタンをクリックしてスケジュールを設定します。
[ジョブ スケジュールのプロパティ]ダイアログで、Autodesk Vault Server Console バックアップが完了した後で実行するプランを設定します。データセットのサイズによっては、週の別の日時にこのスケジュールを実行しなければならない場合があります。このタスクを土曜日に実行して、完了までにかかる時間を確認してから、このジョブを定期的に実行する日時を決定することができます。
[メンテナンス タスクの選択]ダイアログで、次のオプションをオンにします。
[メンテナンス タスクの順序を選択]ダイアログで、順序を次のように設定します。
[データベースの整合性確認タスクの定義]ダイアログで、[データベース]ドロップダウン リストから[すべてのユーザ データベース]を選択し、[インデックスを含める]と[物理のみ]の横にあるチェック ボックスをオンにします。
[インデックスの再構築タスクの定義]ダイアログで、[データベース]ドロップダウン リストから[すべてのユーザ データベース]を選択します。
[統計の更新タスクの定義]ダイアログで、次のオプションを選択します。
[履歴のクリーンアップ タスクの定義]ダイアログで、必要に応じてクリーンアップ オプションを選択します。
[レポート オプションの選択]ダイアログで、メンテナンス レポートの場所を指定します。
[次へ]をクリックしてから、[終了]をクリックします。
Microsoft SQL Express では SQL Server Management Studio Express 内部でメンテナンス プランを作成できません。
SQL メンテナンス プランを実行している OS (Windows)ユーザが SQL 内で sysadmin ロールを所有していることを確認します。
コマンド プロンプトからの tempdb の変更
このセクションで前述したように、SQL Server Management Studio がインストールされていない場合、次の手順を実行することにより、コマンド プロンプトから tempdb データベースを変更することができます。
管理者としてコマンド プロンプトを開きます。
次の各行をコピーし、コマンド プロンプトに貼り付けて[Enter]を押します。
SQLCMD -E -S".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE [tempdb] SET COMPATIBILITY_LEVEL = 110"
SQLCMD -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE [tempdb] MODIFY FILE ( NAME =
N'tempdev', SIZE = 1024MB, FILEGROWTH = 100MB)"
SQLCMD -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE [tempdb] MODIFY FILE ( NAME =
N'templog', SIZE = 1024MB )"
マルチコア システムを使用する場合、次のガイドラインに従って追加のデータファイルを設定する必要があります。 **注: FILENAME で使用されるファイルシステムパスは、SQL データディレクトリと同じ場所である必要があります。この例のファイル システムのパスは、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL15.AUTODESKVAULT\MSSQL\DATA です。正しいパスが表示されるように、スクリプトを修正することができます。
データ ファイル数は、使用可能な論理/仮想プロセッサの数と同じである必要があります。たとえば、マシンに 12 個の論理プロセッサがある場合、.mdf ファイル数が 1、.ndf ファイル数が 11 などになります。ディスク容量が重要な場合は、1024 MB ではなく 512 MB の「サイズ」を使用できます。
SQLCMD -E -S ".\AutodeskVault" -Q " ALTER DATABASE [tempdb] ADD FILE ( NAME =
N'tempdev_2', FILENAME = N'C:\Program Files\Microsoft SQL
Server\MSSQL15.AUTODESKVAULT\MSSQL\DATA\tempdev_2.ndf', SIZE = 1024MB,
FILEGROWTH = 100MB)"
追加のデータ ファイルを作成する必要がある場合は、NAME と FILENAME の両方について、tempdev_3 などを反映するように上の例を修正します。
LDF ログ ファイルのサイズを、データ ファイルの合計サイズに設定します(例: データ ファイルの合計数が 2 個の場合、LDF のサイズを 2048 MB に設定する必要があります)。
SQLCMD -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE [tempdb] MODIFY FILE (
NAME = N'templog', SIZE = 2048MB )"
メンテナンス プラン
次のスクリプトをコピーし、新しいファイルに貼り付けてから、VaultMaintenance.bat というファイル名で保存します。
次の例では、C:¥ のルートで、Vault という名前のデータベースに対してバッチ ファイルを実行し、その結果をテキスト ファイルに出力します。
C:\VaultMaintenance.bat Vault > results.txt
REM This begins the maintenance plan.
@echo off
if "%1"=="" goto NOPARAM
set VAULTNAME=[%1]
set VAULTLOG=[%1_log]
@echo Setting %VAULTNAME% database compatibility to 110
sqlcmd -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE %VAULTNAME% SET
COMPATIBILITY_LEVEL = 110"
@echo Setting %VAULTNAME% database recovery model to simple...
sqlcmd -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE %VAULTNAME% SET RECOVERY
SIMPLE"
@echo Setting %VAULTNAME% database Autogrowth value...
sqlcmd -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE %VAULTNAME% MODIFY FILE
(NAME=%VAULTNAME%, FILEGROWTH=100MB)"
@echo Setting %VAULTNAME% database Log filesize...
sqlcmd -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE %VAULTNAME% MODIFY FILE ( NAME =
%VAULTLOG%, SIZE = 512000KB )"
@echo Setting %VAULTNAME% database Autoclose to false...
sqlcmd -E -S ".\AutodeskVault" -Q "ALTER DATABASE %VAULTNAME% SET AUTO_CLOSE OFF
WITH NO_WAIT"
@echo Reindexing %VAULTNAME% database...
sqlcmd -E -S ".\AutodeskVault" -Q "USE %VAULTNAME% DECLARE tableCursor CURSOR FOR
SELECT NAME FROM sysobjects WHERE xtype in('U') DECLARE @tableName nvarchar(128)
OPEN tableCursor FETCH NEXT FROM tableCursor INTO @tableName WHILE
@@FETCH_STATUS = 0 BEGIN DBCC DBREINDEX(@tableName, '') FETCH NEXT FROM
tableCursor INTO @tableName END CLOSE tableCursor DEALLOCATE tableCursor"
@echo Updating Statistics on %VAULTNAME% database...
sqlcmd -E -S ".\AutodeskVault" -Q "USE %VAULTNAME% Exec sp_MSForEachTable 'Update
Statistics ? WITH FULLSCAN'"
goto EXIT
:NOPARAM
echo [FAIL] Please indicate Vault database
pause
:EXIT
REM This ends the maintenance plan.