Vault で発生する可能性のある問題のトラブルシューティングに使用する各種ログ ファイルとその他のファイルの格納場所について説明します。
このセクションの説明では、%temp% フォルダを参照します。これは、コンピュータにログインする Windows ユーザのアカウント用に定義された一時フォルダの場所です。
既定では、このフォルダの場所は C:\Users\ACCOUNTNAME\AppData\Local\Temp です。
この例では、ACCOUNTNAME が Windows のユーザ アカウントの名前です。
この場所には、次の 2 つの異なるログ ファイルが存在します。
フォルダの場所とファイル名:
C:\ProgramData\Autodesk\Vaultserver\Filestore
Vlog-YYYYMMDD.txt
Vault Client 内またはサポートされるいずれかの製品アドイン内から実行された[チェックイン]、[チェックアウト]、[最新バージョンを取得]、[チェックアウトを取り消し]、[高度な検索]、およびその他の操作に関連するサーバ側の問題は、すべてこれらのログ ファイルに書き込まれます。
ADMSConsoleLog-YYYYMMDD.txt
Autodesk Vault Server Console 内から実行されたバックアップ、復元、再インデックス、消去、またはその他の操作に関連するサーバ側の問題は、すべてこれらのログに書き込まれます。
Emaillog-YYYYMMDD.txt
サーバから送信された電子メール。
AVFS-log-YYYYMMDD.txt
Autodesk Vault File Server に関連するファイル サーバの問題またはその他の操作は、すべてこれらのログに書き込まれます。
Restapilog-YYYYMMDD.txt
Thin Client または REST API を使用するカスタム アプリケーションは、これらのログに書き込まれます。
VGLog-YYYYMMDD.txt
Vault Gateway の問題や Vault Gateway に関連するその他の操作は、すべてこれらのログに書き込まれます。
Audit-log-YYYYMMDD.txt
Vault からダウンロードまたは削除されたファイルを追跡します。
VaultConnectorLog-YYYYMMDD.txt
Vault コネクタの問題や Vault コネクタに関連するその他の操作は、すべてこれらのログに書き込まれます。
以下に、ログに表示されるアプリケーション コードの一覧を示します。「アプリ コード」の意味は次のとおりです。
| 製品 | アプリ コード |
| AutoCAD | A |
| ADMS コンソール | ACON |
| Autoloader | ALDR |
| AVFS コンソール | FSCON |
| Copy Design | CD |
| Inventor | I |
| Job Processor | JOBP |
| Navisworks | NW |
| Revit | R |
| Vault | V |
| Vault Professional | VP |
| 作業スペースの同期 | WSYN |
| Thin Client | TC |
Vault コネクタ ログは、Autodesk Vault と Fusion Manage 間の同期プロセスに関する詳細な可視性を提供します。これらのログは、同期エラーの診断、タスク実行の確認、そしてシステム間でのアイテム データの流れを理解するために不可欠です。
Vault コネクタ ログには、次の方法でアクセスできます。
各ログ エントリには、タイムスタンプ、タスク ID、ステータス メッセージが含まれます。以下は代表的なパターンです。
| イベント タイプ | ログ エントリ例 |
|---|---|
| エージェント開始 | INF Agent message queue is starting... |
| トークン更新 | INF ApsTokenRefreshService is starting... |
| 同期開始 | INF TaskId:50242 Sync Item start |
| メタデータ欠落 | INF No sync-item-info data available for 17543 |
| 同期成功 | INF TaskId:50242 completed with status Succeeded. Duration: 9.99 seconds |
| 添付ファイルのアップロード | INF Upload attachment associatedFiles succeeded for Item(17543) |
Vault アイテムが Fusion Manage に同期されると、次の 3 つの主要なプロパティで追跡されます。
| 同期シナリオ | リンク状態 | 同期ステータス | 同期日 |
|---|---|---|---|
| アイテムは一度も同期されていない | Blank | Blank | Blank |
| 最新バージョンが正常に同期された | 最新 | 正常 | 日付と時刻 |
| 最新バージョンは同期されたが、失敗した | [未更新] | エラー | 日付と時刻 |
| 最新バージョンはまだ同期されていない | [未更新] | Blank | Blank |
これらのプロパティはエンティティ属性として保存され、アイテムの各バージョンにおける最新の同期ステータスを反映します。
以下を含む現在の制限事項についてはVault 2026.1 リリース ノートを参照してください。
Autodesk Vault サーバのインストール中に、診断ツールによって、またはインストール自体の実行中にエラーが報告される場合があります。これらのエラーはログ ファイルに記録されます。
プリチェック ログ:
%temp%\EDMlogPrechecks.xml Prechecks.xsl
Autodesk Vault
%temp%Autodesk Vault
Autodesk Vault
%temp%Autodesk Vault
Autodesk Server Diagnostic Tool を実行した場合、ログ ファイルは %temp%\2\EDMLog フォルダに格納されます。
Autodesk Server Diagnostic Tool:
%temp%\2\EDMLogDiagTool.xml、DiagToolLog.xsl
フォルダの場所とファイル名:
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\ MSSQL#.AUTODESKVAULT\MSSQL\Log: # は AUTODESKVAULT インスタンス フォルダに割り当てられた番号を表します。
Errorlog
Errorlog.1
Errorlog.2
Errorlog.3
SQL ログでは、最新の(現在の)ファイルに errorlog という名前が付けられ、後続のファイルに errorlog.1、errorlog.2、というように順番に名前が付けられます。
これらのログ ファイルは、再インデックスなどの Vault 操作を実行するときに使用されるさまざまな iFilters によって保持されます。これらのログ ファイルは、Vault Client で予期されない方法でインデックス化されたブロック属性およびプロパティにおける問題を解決するときに役に立ちます。
フォルダの場所とファイル名:
サーバの設定によって、iFilter ログ ファイルは別の場所に格納される場合があります。C:\Windows\Temp\ OR %TEMP%
DWGFILT.*.log