ソルバー メッセージ 203150

メッセージ テキスト

** エラー 203150 ** 荷重増分ステップの最大数以内で解析を完了できませんでした。

説明

現在のソルバー パラメータでは、荷重増分ステップの最大許容数(既定値またはユーザ指定の値)以内で大変形解析を完了できませんでした。

解決策

このエラーが発生すると、大変形解析のジョブ進捗テーブルに次のメッセージが表示されることがあります。

または

これらの警告メッセージが表示された場合は、このテーブルの左の列を確認します。この列には、解析の際に使用された手法(KSTRA)が表示されます。KSTRA の最後の値が 0 ~ 4 の範囲にある場合は、解析に問題はないと考えられます。しかし、最後の値が 5 の場合は、構造解析プログラムまたは反り解析プログラムで、平衡反復が実行不可能となる点に到達していて、得られる結果は信頼性に欠ける場合があります。

解析結果を読み込むときに荷重-変形の履歴を要求することで、解析の精度を評価するために荷重-変形グラフをプロットできます。手法 5 では、通常数ステップでこのグラフが不自然になるため、不正確な解析であることがわかります。手法 5が実行されるのは、一部の非線形問題の場合に、この手法で数ステップを実行した後にプログラムが回復して、下位の手法に戻ることができるためです。

「荷重制御」荷重増加手法を使用する場合は、解析では極限点を超過することはできません。極限点に近づくにつれ、解析で実行するステップが小さくなり、解析は上位の非線形手法をとろうとします。極限点に到達すると、解析は最も上位の手法(KSTRA=5)に留まる可能性が高くなります。

多くの場合、「最大ステップ サイズをコントロールするファクター」を大きくして解析の実行速度を速くすることはできますが、荷重経路に実際に極限点が存在する場合は、ステップを 5% 程度に制限することをお勧めします。制限しないと、解析の動作点が極限点を超えることがあります。関連するノードの履歴を追跡することで、容易に極限点の位置を捉えることができます。極限点では、荷重 - 変形グラフの傾きがゼロに近づきます。

このような状況(手法 5 に長時間留まっている状態)が発生しても、極限点に達していることを示しているとは限りません。解析そのものに問題が発生したことを示している可能性もあります。この確認のためには、以下の手順に従います。

  1. 微小変形解析を実行します。その応答が妥当であることを確認します。モデリング エラー(反り解析の場合は不自然な収縮)によって、非線形解析の問題が発生することがあります。

  2. モデル内の拘束を確認します。反り解析では、収縮ひずみと競合するような過剰な拘束がモデルに設定されていると、微小変形解析の結果が妥当でも、大変形解析で問題が発生しやすくなります。

  3. 関連するノードのいくつかで、荷重-変形グラフを確認します。実際の極限点が存在する領域、または単に高い非線形性のある領域では、このグラフの傾きが次第に小さくなり、最後に水平になります。または、収束の問題が発生する直前の数ステップで見られる変形形状を確認します(解析結果をいくつか読み込む必要があります)。高い非線形性を持つ領域(プラスチック成形品に座屈が発生する領域)が荷重経路上にあると、通常、荷重のわずかな変化でも形状が大きく変化する現象として現れます。

  4. 荷重ステップが大きすぎると、荷重-変形グラフの傾きが少しずつ減少していても、(特に、極限点を通過している場合に)それを把握しにくいことがあります。詳しく調べるには、以下のように解析を再度実行します。

    i.解析ログを確認し、ジョブ進捗テーブルを調べます。手法(KSTRA)が 5 になる前のステップでの荷重レベル(RFAC)に注目します。この荷重レベルを RFAC* とします。

    ii.RFAC の領域でとるステップが小さくなるようにして、構造解析または反り解析を再度実行します。たとえば、RFAC = 0.55 で問題が発生している場合は、荷重係数の増分を指定するステップの数列を次のように入力します。

     0.1 , 0.1 , 0.1 , 0.1 , 0.1 .

    iii.次に、[ステップあたり最大荷重係数増加]を約 0.005 に設定します。RFAC が 0.5 になった後は、この荷重ステップ設定が適用され、すべてのステップは最大 0.005 に制限されます。次に上記の手順 3 を繰り返すと、RFAC* 周辺の応答を詳しく確認できます。

この調査によって、荷重経路上にある非線形性の高い領域のために解析に問題が発生していることが判明した場合は、プラスチック成形品に高い確率で座屈の問題が発生しています。事実、座屈解析で得られるどのような解析結果よりも、ここで説明した結果のほうが問題の存在を確実に示しています。ただし、設計上の目的では、解析実行時間が相当に短いことから、通常は座屈解析が使用されます。