2027 の新機能

このリリースの新機能は、次のとおりです。

冷却管最適化におけるドリルとプラグ製作方法のサポート

冷却管最適化解析で、従来のドリルとプラグ方法による製作がサポートされるようになりました。ほとんどの射出金型は、今でもこの金型製作方法を使用して製作されています。

冷却管最適化解析では、既存の冷却回路のレイアウトを基に、冷却が過剰である(成形品に近すぎる)場所や不十分な(成形品から遠すぎる)場所を自動的に判断します。また、直線的でドリル可能な部分を維持しながら、熱分布を均等にするように冷却管を移動させます。冷却管と他の冷却管、キャビティ、金型境界との安全な距離を保つことで、金型の整合性が保たれます。

この最適化により、バブラーとバッフルの有無にかかわらず冷却管を製作できます。

注: 既定の製作方法はドリルとプラグです。以前のソフトウェア リリースのスタディを Moldflow 2027 で再実行すると、既定でこの方法が使用されます。[積層] 造形方法を選択すると、複雑なコンフォーマル冷却管を使用して冷却管の設計を最適化できます。

3D コーナー効果

新しい [コーナー効果の考慮] 機能は、複雑な形状をもつ成形品、特にコーナーのある成形品の 3D 反り予測の精度を高めます。この機能を有効にするオプションは、[アドバンス ソルバー パラメータ]ダイアログ ボックスの [反り解析] タブと、プロセス設定ウィザードの[反り設定]ページにあります。既定では、このオプションはオフになっています。

成形品のコーナー領域では、金型拘束によって肉厚方向の収縮が面内の収縮より大幅に大きくなり、それによって変形が大きくなることがあります。[コーナー効果の考慮] 機能を有効にすると、この金型拘束によって引き起こされる収縮の影響が考慮されます。

この機能は、次のようなほとんどの 3D 射出プロセス、射出圧縮プロセス、圧縮成形プロセスでサポートされています。

注: ガス アシスト射出成形ではこの機能はサポートされていません。

アニメーション ファイルのサポート形式

次のアニメーション形式がサポートされるようになりました。

aiassistant ユーティリティ

ほとんどの Autodesk Moldflow の CAD およびシミュレーション結果データは、バイナリまたは暗号化された専有データ ファイルとして存在するため、人工知能(AI)ツールで読み取ることは困難です。AI を支援するために、形状、材料、マシン、シミュレーションの結果セットからサマリー データを抽出する aiassistant ツールが提供されています。

aiassistant ツールは、データを ASCII .json ファイル形式で書き込みます。

aiassistant ツールによって提供されるデータの概要:

注: このユーティリティでは、形状、解析入力、およびシミュレーション結果で利用可能なすべての潜在的な結果データにアクセスできるわけではありません。このようなデータの抽出には、Python APIstudyrlt などの他のツールを使用する必要があります。

studyrlt ユーティリティの "-frame" オプション

studyrlt ユーティリティの機能が強化され、時系列(複数フレーム)結果のすべてのフレームからデータを抽出できるようになりました。以前は、studyrlt は最後の結果フレームのデータのみを抽出していました。

-frame オプションが -result コマンドのオプションとして追加されました。

オプション 動作
-frame 3 フレーム 3 のみを調べます。
-frame first 最初のフレームを調べます。
-frame last 最後のフレームを調べます。
-frame all すべてのフレームを調べます。
-frame first:last すべてのフレームを調べます。これは -frame all と同等です。
-frame 1:10 フレーム 1 ~ 10 を調べます。
-frame 5: フレーム 5 から最後のフレームまで調べます。これは -frame 5:last と同等です。
-frame :10 最初の 10 フレームを調べます。これは -frame first:10 と同等です。
注: 複数フレームの結果の既定の動作が変更されました。studyrlt は、最後のフレームだけでなく、すべての結果フレームを既定で確認するようになりました。以前のリリースと同じ動作にするには、コマンド引数に "-frame last" 引数を追加します。
注: フレーム範囲値が結果のフレーム数を超えている場合、フレーム数は結果のフレーム数に設定されます。

studyrlt ユーティリティの "-statistics" オプション

このオプションでは、ユーティリティを何回も実行する必要がなく、1 回の実行で一連の統計計算を実行できます。-statistics オプションは、引数 -max、-min、-ave、-stddev、-count を指定してユーティリティを 5 回実行するのと同じです。結果(.val)ファイルと画面出力では、複数の結果が 1 行に 1 つずつ表示され、最小値、最大値、平均値、標準偏差、結果の数の順番で示されます。結果がない場合は、空白の行が書き込まれます。

注: 単一フレームの結果または単一のフレームが選択された時系列(複数フレーム)の結果の場合は、最小値、最大値、平均値、標準偏差、結果の数の 5 つの値が示されます。
注: 複数のフレームが選択された時系列(複数フレーム)の結果の場合は、最小値と最大値のみが示されます。

studyrlt ユーティリティで XY プロット データがサポートされるようになった

studyrlt ユーティリティを使用して、XY プロット データから Y データ値を抽出できるようになりました。これにより、"型締力" や "射出位置の圧力" などの結果からデータを抽出できます。

VTK エクスポート

スタディの形状および解析結果を VTK 形式のファイルにエクスポートして、ParaView などの VTK ファイルをサポートする外部のビジュアライゼーション アプリケーションで使用できます。

VTK エクスポートは Moldflow Synergy インタフェースでも、studyrlt ユーティリティを使用してコマンド ラインでも使用できます。

回転パフォーマンス ツール

回転パフォーマンス ツールを使用すると、Moldflow 環境でグラフィックスのパフォーマンスを測定できます。このツールは、モデルを連続して回転させて、FPS (1 秒あたりのフレーム数)を測定します。