接続ワークグループ環境のエンティティを変更するには、対象となるエンティティの所有権がワークグループに割り当てられている必要があります。ユーザは、オブジェクトの所有権の取得時に、他のワークグループが所有権を取得できない期間を選択します。この期間はリースと呼ばれています。リース期間が終了しても、別のユーザが当該オブジェクトの所有権を要求するまで、現在の所有者が所有権を保持します。リースが期限切れになると、所有権を要求しているワークグループが当該オブジェクトの所有権を取得します。
2012 | 2013 | 2014 | |
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Autodesk Vault Basic |
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Autodesk Vault Workgroup |
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Autodesk Vault Collaboration |
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Autodesk Vault Professional |
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接続ワークグループ環境の所有権には、2 つのタイプがあります。1 つは特定のエンティティ(ファイル、フォルダ、アイテム、変更管理、カスタム オブジェクト)の所有権、もう 1 つは管理オブジェクトの所有権です。
ワークグループが所有権を保有していないエンティティに編集操作を実行する際に、所有権を保有しているワークグループのリースが期限切れになっている場合、所有権が自動的に移行され、編集操作を正常に実行できます。ただし、データベースが同期していない場合、所有権は移行されますが、編集操作はキャンセルされます。
ファイル、フォルダ、アイテム、変更管理、およびカスタム オブジェクトの所有権を変更する方法の詳細については、「所有権を管理する」を参照してください。
管理者は、ワークグループ設定内の管理オブジェクトのリース期間の長さをコントロールできます。管理オブジェクトは、Vault システムのコンポーネントで、Vault へのアクセス設定方法とユーザの Vault との対話方法に対するコントロールをユーザに付与します。
オブジェクトの管理には、Vault レベル管理とグローバル レベル管理の 2 つのレベルがあります。
Vault レベル管理
Vault レベル管理では、管理者が次のオブジェクトのリース期間を決定できます。
グローバル レベル管理
グローバル レベル管理では、管理者が次のオブジェクトのリース期間を決定できます。
Vault オブジェクトまたはグローバル オブジェクトのコントロールを取得するために、管理者は[Vault 設定]または[グローバル設定]ダイアログ ボックスの左下にあるロック アイコンを選択する必要があります。オブジェクトのリースのコントロールにアクセスするには、オブジェクトの管理コントロールが管理者のワークグループに割り当てられている必要があります。
ロック ステータス | 意 味 |
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閉じている。 |
管理者のワークグループに管理オブジェクトの所有権がありません。 |
開いている。 |
管理者のワークグループに管理オブジェクトの所有権があります。 |
ロックなし |
サーバで複製が有効になっていません。 |
個々の管理オブジェクトのリース期間を決定する前にまず、そのワークグループの管理所有権を要求する必要があります。
リースの変更を試みる前に、ワークグループ内の管理所有権のステータスを確認することをお勧めします。更新を実行すると、表示されたデータをすべて最新のものにすることができます。
ワークグループに管理オブジェクトのコントロールがある場合は、オブジェクトのリース期間を指定できます。
既定のリース期間は、ゼロまたは管理者が既定として設定した任意の期間です。
ワークグループでのオブジェクトの管理が終了すると、リースが期限切れになっていなくても、他のワークグループが管理コントロールを取得できるよう必要に応じて所有権をリリースできます。
ユーザ、グループ、ロール、権限、変更管理の定義、またはジョブ サーバに変更を加えるには、管理所有権が必要です。
ワークグループの所有権は、所有者のリースが期限切れになった場合にのみ取得できます。ワークグループが現在の所有者である場合は、リースが期限切れになっているかどうかに関係なく、所有権を他のワークグループに割り当てることができます。
Vault で新規作成したエンティティの所有権の期間について、既定値を設定できます。
すべてのエンティティ(ファイル、フォルダ、アイテム、変更管理、カスタム オブジェクト)について、所有権リースの既定の設定はゼロです。つまり、エンティティを作成して Vault に追加するとすぐに、リースが既に期限切れになっている所有権が作成者に付与されます。これは、すべてのエンティティおよび管理オブジェクトの[所有権を管理]ダイアログ ボックスの既定値でもあります。