ユーザ アカウントは[ユーザ管理]ダイアログ ボックスで作成および管理され、Vault に割り当てられます。
ユーザには、一意のユーザ名とパスワードの他に、ロールが割り当てられます。ロールは、ユーザが Vault の管理、フォルダの作成、ファイルの追加と削除、データの取得などの操作を実行できるかどうかを決定します。各ロールは、権限のセットで定義されています。ロール ベースの権限は追加方式になっており、複数のロールが割り当てられたユーザは、割り当てられたロールの権限すべてを持ちます。 いかなるロールも割り当てられておらず、何らかのロールを持つグループに所属していないユーザには、Vault へのアクセス権がありません。
注: 作業環境のセキュリティを確保するためには、ユーザ アカウントが重複しないようにすることが重要です。
Active Directory アカウントと Windows 認証
注: [Windows 認証]は、Autodesk Vault Collaboration および Professional のエディションでのみ使用できます。
管理者は、Vault サーバに一意の認証のある Vault サーバ アカウントを作成するか、Windows Active Directory アカウントをインポートすることができます。ユーザは、Active Directory アカウントを使用することで、Windows アカウント認証を使用する Autodesk データ管理クライアントにログインすることができます。そうすると、ユーザとグループを Windows 権限を使用して管理することができます。
ドメイン ユーザ アカウントとドメイン ユーザ グループは、Autodesk Vault サーバにインポートすることができます。こうすると、Active Directory 情報を使用してアカウントを作成することができますし、ユーザは、新規アカウントなしにデータ管理クライアントにログインすることができます。ユーザ アカウントまたはグループがサーバに既に存在する場合、これは Active Directory アカウントまたはグループに昇格させることができます。同じように、Active Directory アカウントをインポートすることで作成されたアカウントまたはグループは、Active Directory から切断または降格させることができます。この結果、アカウントまたはグループはサーバに一意のものになります。
サーバ コンソールで Active Directory アカウントを管理することはできません。Active Directory アカウントをインポートする、サーバ アカウントを Active Directory ドメインに昇格させる、または Active Directory アカウントを標準のサーバ ユーザ アカウントに降格させることのみ行うことができます。Active Directory ユーザ アカウントおよび Active Directory グループ メンバシップを管理するためには、Windows コントロール パネルのユーザ アカウントを使用する必要があります。
ユーザを管理するには
注: この操作を実行するには、管理者のロールが割り当てられていることが必要です。
- [ツール]
[管理]
[グローバル設定]を選択します。
- [グローバル設定]ダイアログ ボックスで、[セキュリティ]タブを選択します。
- [ユーザ]をクリックします。
- [ユーザ管理]ダイアログで、ユーザ アカウントを 3 つの異なる方法で一覧表示することができます。
- [ビュー]
[リスト]を選択し、フラット リストにユーザ プロファイルを表示します。
- [ビュー]
[Vault 別]を選択し、割り当てられた Vault ごとにグループ化されたリストとして、ユーザ プロファイルを表示します。
- [ビュー]
[ロール別]を選択し、ロールごとにグループ化されたリストとしてユーザ プロファイルを表示します。
新しいユーザを追加する
注: この操作を実行するには、管理者のロールが割り当てられていることが必要です。
- [ツール]
[管理]
[グローバル設定]を選択します。
- [グローバル設定]ダイアログ ボックスの[セキュリティ]タブを選択し、[ユーザ]をクリックします。
- [ユーザ管理]ダイアログ ボックスで、[新規ユーザ]をクリックします。
- [新規ユーザ]ダイアログ ボックスで、新しいユーザの次の情報を入力します。
- ユーザのパスワードを入力、確定します。
- [ロール]をクリックし、1 つまたは複数のロールをユーザに割り当てます。
- [Vault]をクリックし、アクセスするアカウントの Vault を 1 つまたは複数選択します。
- [グループ]をクリックし、ユーザを 1 つまたは複数のグループのメンバとして割り当てます。
- [ユーザを有効にする]チェック ボックスをオンにし、アカウントを有効にします。 このチェック ボックスがオンでない場合、アカウントは使用できませんが、後で有効にできます。
- [OK]をクリックします。
ユーザ プロファイルを編集する
注: この操作を実行するには、管理者のロールが割り当てられていることが必要です。
- [ツール]
[管理]
[グローバル設定]を選択します。
- [グローバル設定]ダイアログ ボックスの[セキュリティ]タブを選択し、[ユーザ]をクリックします。
- [ユーザ管理]ダイアログ ボックスで、ユーザのプロファイルをダブルクリックします。
- [ユーザ プロファイル]ダイアログ ボックスで、このユーザの情報を編集します。
- パスワードを編集するには、新しいパスワードを入力し、確認のために新しいパスワードを再入力します。
- ユーザのロールを編集するには、[ロール]をクリックします。
- Vault へのユーザのアクセス権を変更するには、[Vault]をクリックします。
- [OK]をクリックします。
自分のユーザ プロファイルを編集する(現在のユーザ)
注: この機能は、Autodesk Vault Client 内でのみ使用することができます。
- [ファイル]
[ユーザ プロファイル]を選択します。
- [ユーザ プロファイル]ダイアログ ボックスで、このユーザの情報を編集します。
- パスワードを編集するには、新しいパスワードを入力し、確認のために新しいパスワードを再入力します。
- [OK]をクリックします。
注: [ユーザ プロファイル]ダイアログ ボックスには、アプリケーションのメイン ウィンドウの右上コーナーに表示されるユーザ名をクリックしてアクセスすることもできます。
Vault へのアクセスを許可する
-
[ツール]
[管理]
[グローバル設定]を選択します。
-
[グローバル設定]ダイアログ ボックスの[セキュリティ]タブを選択し、[ユーザ]をクリックします。
-
1 つまたは複数の Vault へのアクセスを初めてユーザに許可する場合は、[新規ユーザ]をクリックします。
-
[新規ユーザ]ダイアログ ボックスで[Vault]をクリックします。
-
[Vault を追加]ダイアログ ボックスで、1 つまたは複数の Vault を選択し、[OK]をクリックします。
-
Vault へのアクセス権を編集するには、[ユーザ管理]ダイアログ ボックスで、ユーザのプロファイルをダブルクリックします。
-
[ユーザを編集]ダイアログ ボックスの[Vault]をクリックします。
-
[Vault]ダイアログ ボックスで、1 つまたは複数の Vault を選択するか、選択を解除して、[OK]をクリックします。
Vault へのアクセス権をグループに付与する
-
[ツール]
[管理]
[グローバル設定]を選択します。
-
[グローバル設定]ダイアログ ボックスの[セキュリティ]タブを選択し、[グループ]をクリックします。
-
1 つまたは複数の Vault へのアクセスを初めてグループに許可する場合は、[新規グループ]をクリックします。
-
[新規グループ]ダイアログ ボックスで[Vault]をクリックします。
-
[Vault を追加]ダイアログ ボックスで、1 つまたは複数の Vault を選択し、[OK]をクリックします。
-
Vault へのアクセス権を編集するには、[グループ管理]ダイアログ ボックスで、グループのプロファイルをダブルクリックします。
-
[グループ]ダイアログ ボックスで[Vault]をクリックします。
-
[Vault]ダイアログ ボックスで、1 つまたは複数の Vault を選択するか、選択を解除して、[OK]をクリックします。
新しい Vault サーバ ユーザ アカウントの追加
- [ユーザ管理]ダイアログ、[新規ユーザ]をクリックします。
- [新規ユーザ]ダイアログ ボックスで、新しいユーザの次の情報を入力します。
- ユーザのパスワードを入力、確定します。
- [ロール]をクリックし、1 つまたは複数のロールをユーザに割り当てます。
- [Vault]をクリックし、アクセスするアカウントの Vault を 1 つまたは複数選択します。
- [グループ]をクリックし、1 つまたは複数のグループを割り当てます。
- [ユーザを有効にする]チェック ボックスをオンにし、アカウントを有効にします。 このチェック ボックスがオンでない場合、アカウントは使用できませんが、後で有効にできます。
- [OK]をクリックします。
Active Directory ドメイン ユーザ アカウントをインポートする
注: [Windows 認証]は、Autodesk Vault Collaboration および Professional のエディションでのみ使用できます。
- [ユーザ管理]ダイアログで、[アクション]
[ドメイン ユーザをインポート]を選択します。
- [ユーザ選択]ダイアログで、[場所]をクリックし、インポートする Active Directory アカウントを含むドメインを指定します。[場所]ダイアログで、使用するドメインを選択し、[OK]をクリックします。
- [ユーザ選択]ダイアログで、Active Directory ドメインから追加するユーザ名を入力するか、または[詳細]をクリックしてユーザを検索します。
- ユーザ アカウントを指定したら、[ユーザ選択]ダイアログで[OK]をクリックします。選択した Active Directory ドメイン ユーザ アカウントが[ユーザ管理]リストに追加されます。
Active Directory ドメインからインポートされた Vault サーバ ユーザ アカウントは、Active Directory アカウントに関連付けられた姓、名、ユーザ名、電子メール アドレス、およびパスワードを使用し、これらのアカウントは編集できません。ドメイン名はユーザ名の直前に表示されます。Active Directory ユーザ アカウントを変更すると、Vault サーバ ユーザ アカウントが自動的に更新されます。
注: インポートされたユーザは、リンクされた Active Directory グループのメンバーである場合を除き、グループ、ロール、または Vault に自動的には割り当てられません。Active Directory グループへのリンクの詳細については、「Import Domain Groups」を参照してください。
Vault サーバ アカウントを Active Directory ドメイン アカウントに昇格する
注: [Windows 認証]は、Autodesk Vault Collaboration および Professional のエディションでのみ使用できます。
Vault サーバ ユーザ アカウントは、Active Directory アカウントに昇格することができます。Vault サーバ アカウントを Active Directory アカウントに昇格すると、Vault サーバ アカウントが既存の Windows アカウントにマップされます。アカウントを昇格すると、Vault サーバ アカウント情報が、選択した Active Directory アカウント情報で置き換えられます。
- [ユーザ管理]ダイアログで、Vault サーバ ユーザ アカウントを選択し、[アクション]
[ドメイン ユーザに昇格]を選択します。
- [ユーザ選択]ダイアログで、[場所]をクリックし、選択した Vault サーバ アカウントのマップ先 Active Directory アカウントを含むドメインを指定します。[場所]ダイアログで、使用するドメインを選択し、[OK]をクリックします。
- [ユーザ選択]ダイアログに、Vault サーバ アカウントの昇格先の Active Directory ドメイン ユーザ名を入力するか、[詳細]をクリックして、ユーザを検索します。
- ユーザ アカウントを指定したら、[ユーザ選択]ダイアログで[OK]をクリックします。Vault サーバ アカウント情報は Active Directory アカウント情報で置き換えられ、Vault データベースのプロパティが新しいユーザ名で更新されます。
Active Directory ドメイン ユーザ アカウントを Vault サーバ ユーザ アカウントに降格する
注: [Windows 認証]は、Autodesk Vault Collaboration および Professional のエディションでのみ使用できます。
Active Directory からインポートされたVault サーバ ユーザ アカウント、または Active Directory に昇格された Vault サーバ ユーザ アカウントは降格することができ、Vault サーバのみのアカウントを作成できます。いったん降格すると、そのアカウントは Vault サーバ固有のものになり、ユーザの Windows アカウントとの関連付けはなくなります。
- [ユーザ管理]ダイアログで、Active Directory アカウントを選択し、[アクション]
[ドメイン ユーザを降格]を選択します。アカウントが降格されるとき、ドメイン名がユーザ名から削除されます。その結果、降格されたアカウントは、同じ名前の既存の Vault サーバ アカウントと競合する可能性があります。Vault サーバ アカウントが既に存在する場合、降格されたアカウントの名前を変更するよう指示するメッセージが表示されます。
Vault サーバ アカウントは Vault サーバ グループのメンバーシップおよび権限を保持しますが、Active Directory アカウントとの関連付けはなくなります。降格されたアカウントのパスワードはリセットされ、ブランクになります。
注: アカウントが Active Directory から降格されると、関連付けられたユーザは、Windows 認証を使用して Vault サーバにログインすることができなくなります。