各ユーザは、他のユーザと無関係に独自の作業フォルダを持ちます。 ただし、設計要件に応じて、共有ネットワーク ドライブに配置した作業フォルダを指定することによって、すべてのユーザがアクセスできる共有作業フォルダを作成することもできます。 マルチユーザ環境では、共有作業フォルダによって、すべての作業ファイルが常に同一の作業フォルダに置かれます。 そのため、1 人のユーザによるサーバへのアップロードとそれに続くその他のすべてのユーザへのダウンロードとの時間差による混乱を防ぐことができます。
注: ユーザおよび設計チームがすべてのファイルを最新に保つことができるので、AutoCAD Electrical 環境、特にマルチユーザ環境では、共有作業フォルダを使用することを強く推奨します。
共有作業フォルダを使用する場合のルール
共有作業フォルダを使用すると、複数のユーザが同じファイルに対して同時に作業することがあります。 グループのデータを保護するために、すべてのユーザはファイル操作を実行する前に Vault にログインする必要があります。
注: ユーザがファイルにログインしない場合、ファイルがチェックアウトされること、およびデータが上書きされる可能性があることを確認できる方法がありません。
他のユーザが行った変更に対する上書きを防ぐには、以下のガイドラインが役立ちます。
- ファイルが現在他のユーザにチェックアウトされている場合、以下の操作は行えません。
- [最新バージョンを取得]
- [過去のバージョンを取得]
- チェックアウト
- チェックアウトを取り消す
- 再ロード(AutoCAD Add-in のみ)
- 他のユーザが読み書き両用で現在開いているファイルをチェックアウトすることはできません。
注: ただし、他のユーザが読み取り専用で開いているファイルはチェックアウトできます。
- 他のユーザが同じ作業フォルダを使用して現在チェックアウトしているファイルは読み取り専用で開くことができます。
共有作業フォルダのセットアップ
共有作業フォルダを使用する場合、管理者は、共有されているネットワーク ロケーション上にある 1 つの作業フォルダをすべてのプロジェクト メンバが使用するよう強制します。
注: この操作を実行するには、管理者のロールが割り当てられていることが必要です。
- Autodesk Vault を起動した後、管理者としてログインします。
- [ツール] > [管理] > [Vault 設定]を選択します。
- [Vault 設定]ダイアログ ボックスで、[ファイル]タブをクリックします。
- [作業フォルダ]セクションで[定義]をクリックします。
- [作業フォルダ オプション]ダイアログで、[すべてのクライアントに同一の作業フォルダを強制する]を選択します
- [クライアント作業フォルダ]フィールドに作業フォルダ用の共有ネットワーク ロケーションを指定するか、同ロケーションを参照します。
注: 共有作業フォルダのパスは以下のように指定します。
- ネットワークのパス: ¥¥designco¥users¥jstewart
- フォルダのシステム変数を含むパス: ¥¥designco¥users¥%username%
- [OK]をクリックします。
- [Vault 設定]ダイアログ ボックスで、[閉じる]をクリックします。