このセクションでは、複数の作業サイトへの複製データに割り当てられた固有環境に特化したトピックを説明します。
複製では、すべてのサイトに対して 1 つのデータベースが使用され、ファイル保管場所が各場所に複製されます。このアーキテクチャは、実装の容易性、エンド ユーザ体験、即時的な情報可用性において独特の優位性を備えています。このアーキテクチャは、大きな距離または不良ネットワークにまたがって分散される複数サイトには適していません。複製環境を複数の大陸をまたいで分散することはお勧めしません。
複製されたファイル保管場所を含むコンテンツ センターの紹介
Autodesk Inventor 標準コンテンツは、Autodesk Vault Server によってホストされるライブラリ データベースの形式で提供されます。ユーザは、Inventor を介してこれらのライブラリ データベースにアクセスします。ユーザが選択したライブラリ コンポーネントは Inventor パーツ ファイルとして自動的に作成されます。これらのコンポーネントは、インスタント化された後、Inventor プロジェクト ファイルによって定義されたフォルダに保管されます。その後で、アセンブリを Vault にチェック インすると、インスタンス化されたコンテンツ センター コンポーネントも Vault にチェック インされます。
複製された Autodesk Vault 環境では、Inventor プロジェクト ファイルの設定を変更することでコンテンツ センターの性能を調整することができます。
前提条件
次の例では、コンテンツを含むすべてのソフトウェアがインストールされていることが想定されています。さらに、これらの例では、コンテンツがどのようにインスタンス化および参照されるかについて、読者が機能的内容を理解していると想定されています。必要に応じて、コンテンツ センターのヘルプを参照してください。
次の図は、理解を容易にするため SQL サーバが個別のコンピュータとして示されています。SQL サーバは、個別のコンピュータまたは Autodesk Vault Server のいずれかに存在できます。いずれの場合もサポートされ、このドキュメントに説明されているワークフローに対して影響を及ぼしません。
Inventor を使用するときの既定の設定では、各クライアントにプライベート コンテンツ センター フォルダが割り当てられます。
プライベート コンテンツの例:
Vault シック クライアントから[フォルダ全体を取得]を実行することで、既存のコンポーネントを再インスタンス化を避けることができます。この操作によって、コンテンツ センター フォルダが Vault に既にチェック インされているすべてのインスタンス化済みコンテンツにシードされます。これは、プライベートおよび共有の両方のコンテンツ センター フォルダに適用します。新規コンテンツを頻繁に作成する環境では、定期的にこの操作を実行すると有利です。
コンテンツ センター ファイルは、Autodesk Data Management Server にインストールされます。コンテンツ センター ファイルについて、およびそれらを Inventor と共にインストールする方法についての詳細は、「コンテンツ センターとは」を参照してください。