設計プロセスには、状態を保存する必要があるマイルストーン(中間目標)があります。これらのマイルストーンは、見積、設計レビュー、またはコンセプトのバリエーションなど、なんらかの時点を表しています。分かりやすくするために、このようなマイルストーンにラベルを設定することができます。ラベルを使用することによって、指標を確立し、作業中のファイルに対してマーク付けされた進行状況を追跡管理することができます。また、設計を進めていく中で、これらのマイルストーンを使用して以前のバージョンをアーカイブしたり、取り出すことが可能です。
ラベルを作成すると、そのラベルは、最後にチェックインされたバージョンを持つ、プロジェクト内のすべてのファイルにマッピングされます。プロジェクト内のファイルが、現在のフォルダの外部にある子を参照している場合は、それらのファイルにもラベルが割り当てられます。プロジェクトにマッピング可能なラベルの数に制限はありません。同じ名前のラベルは作成できません。
ラベルには、フォルダ情報は含まれません。プロジェクト ファイルにのみ、ラベルが適用されます。ラベルが適用されたプロジェクトを識別しやすくするには、ラベルの名前にプロジェクト名を追加し、ラベルの範囲の概要を説明したコメントを追加します。
[ラベル]ダイアログ ボックスでは、新しいラベルを作成したり、既存のラベルを表示することができます。また、ラベルの削除やラベル名の変更を行ったり、ラベルが適用されたファイルを Pack and Go を使用して Vault から取り出したり、ラベルが適用されたファイルを復元することも可能です。ラベルを表示することができるのは、ラベルを表示する権限があるユーザです。
ラベルはすべての Vault ユーザが表示できます。ただし、ラベルを作成および管理できるのは、エディタまたは管理者のロールが割り当てられているユーザ アカウントに限定されます。ラベルの管理や表示を行うには、[ラベル]ダイアログ ボックスを使用します。[ラベル]ダイアログ ボックスでは、ラベルの作成、削除、名前の変更、アーカイブ、復元を行うことができます。また、[ラベル]ダイアログ ボックスには、ラベルの作成者、ラベルを作成した日時、ラベルに割り当てられているファイルの数やコメントなど、ラベルに関する詳細も表示されます。
ラベルをプロジェクトに割り当てると、プロジェクト ファイルと、それに対応するラベルとの間に従属関係が作成されます。ラベルに関連付けられたファイルを Vault から削除するには、先にラベルを削除する必要があります。ラベルを削除すると、ラベルのみが削除されます。関連付けられているファイルは、Vault 内に残ります。
複数のラベルに同じ名前を付けることはできません。ラベルの名前に ¥ / : * ? " < > |
次の手順に従って、ファイルにラベルを付けます。
次の手順に従って、ファイルに適用する新規ラベルを作成します。
次の手順を実行すると、既存のラベルを編集できます。
次の手順を実行して、不要になったラベルを削除します。
削除されるのは、ラベルのみです。関連付けられているファイルは、Vault 内に残ります。
プロジェクトにラベルを適用すると、マイルストーンまたは指標を表すプロジェクト ファイルをすべてアーカイブまたは抽出することができます。ラベルが適用されたプロジェクトを抽出することによって、特定の時点でプロジェクトを保存できます。保存されたプロジェクトは、最後にラベル化されたマイルストーンまで戻す必要があった場合にロールバック ターゲットとして機能します。
ラベルを抽出することによって、特定の時点でプロジェクトを保存できます。保存されたプロジェクトは、最後にラベル化されたマイルストーンまで戻す必要があった場合にロールバック ターゲットとして機能します。
ラベルは、プロジェクト全体に適用されるため、個々のファイルを復元するのではなく、1 つの操作でプロジェクトを復元できるので便利です。ラベルを復元すると、ラベルに関連付けられたパック済みのファイルのバージョンが、ファイルの最新バージョンとして Vault に戻されます。つまり、ラベルを復元することによって、以前のマイルストーンに戻す必要がある場合に、プロジェクトをロールバックすることができます。たとえば、プロジェクトが予定から大きく逸脱した場合や、ファイルを以前の良好なステータスに戻さなければならない場合に、「初期の設計」というラベルが適用されたファイルのバージョンまでプロジェクトをロールバックすることが可能です。
ラベルに関連付けられたすべてのファイルをチェックインしてから、ラベルを復元する必要があります。ラベルを復元するユーザにチェックアウトされたファイルであっても、チェックインしなければなりません。
ラベルを復元すると、そのラベルに関連付けられているすべてのファイルが Vault に復元されます。ラベル内のファイルを選択して復元することはできません。ラベル全体が、プロジェクトに相当します。
復元処理をキャンセルした場合は、その時点までに Vault に戻されたファイルが Vault 内に残ります。ラベルに関連付けられている残りのファイルは復元されません。
ラベルを復元すると、ラベルに関連付けられたパック済みのファイルのバージョンが、ファイルの最新バージョンとして Vault に戻されます。
復元処理の進行状況が表示されます。ラベルに関連付けられたファイルが、最新のバージョンとして Vault に復元されます。