-HATCH[ハッチング] (コマンド)

囲まれた領域または選択したオブジェクトをハッチングパターン、単一色、またはグラデーションで塗り潰します。使用可能なハッチングパターンから選択するか、[ユーザ定義]コマンドオプションを使用してカスタムハッチングを作成します。

alt

[ハッチング]をクリックします。 alt 次のプロンプトが表示されます。

内側の点 (既定のオプション)

指定された点の周りの閉じた領域を形成する既存のオブジェクトから境界を決定します。

注: ハッチング境界の隙間を示すために、境界オブジェクトの未接続の端点に赤い円が表示されます。この円は一時的なもので、REGEN[再作図]コマンドで除去できます。

適用する新しいハッチングパターンのプロパティを指定します。

[一覧(?)] 図面内のハッチングパターンの一覧と説明が表示されます。パターン名を入力します。パターン名の前にアスタリスク(*)を入力すると、ハッチングではなく個々の線分で領域が塗り潰されます。

[塗り潰し(S)] 塗り潰しが指定され、HATCH コマンドのメインプロンプトが再び表示され、境界を定義できます。

[ユーザ定義(U)] ユーザ定義パターンを指定します。u の後にハッチングスタイルコード(省略可)を入力します。u の前にアスタリスク(*)を入力すると、ハッチングオブジェクトではなく個別の線分で領域を埋めることができます。

ハッチングや塗り潰しの境界を定義するために、指定された点を使用します。

既に追加されているオブジェクトを境界定義から除外します。

オブジェクトを選択 境界定義からオブジェクトを除外します。

[境界を追加(A)] 境界定義にオブジェクトを追加します。

ハッチング境界の作成方法を設定します。

[境界(B)] 点を指定してハッチングを作成するときに評価の対象にする、限定されたオブジェクトのセット(境界セット)を指定します。

[作成(N)] 選択したオブジェクトから境界セットを作成します。

[すべて(E)] 現在のビューポートに表示されているすべてのオブジェクトから境界セットを作成します。このオプションを使用すると、現在の境界セットは放棄され、現在の図面または現在のビューポートに表示されているすべてのオブジェクトが使用されます。

[境界を保持(R)] 各ハッチングオブジェクトを囲むオブジェクトを作成します。

[島の検出(I)] 最も外側の境界内にあるオブジェクトを境界オブジェクトとして使用するかどうかを指定します。島を検出しないよう指定すると、レイキャスティングの方法を指定するためのプロンプトが表示されます。

[近接(N)] ユーザが指定した点から最も近いオブジェクトまで線を引き、そこから反時計回り方向に境界をトレースします。

[角度(A)] ユーザが指定した点から最初に検出したオブジェクトまで指定の角度で線を引き、そこから反時計回り方向に境界をトレースします。

[スタイル(S)] 最も外側のハッチング境界内にあるオブジェクトを、ハッチングや塗り潰しする方法を指定します。内側のオブジェクトを選択していない場合、ハッチングスタイルは有効にはなりません。精密な境界セットを定義できるため、通常は[標準(N)]スタイルを使用するのが最善です。

[内側含む(I)] 内側のオブジェクトをすべて無視してハッチングや塗り潰しを行います。

[外側のみ(O)] (推奨) 外側の境界から内側に向かってハッチングや塗り潰しを行います。HATCH コマンドは、内側の島を検出するとハッチングや塗り潰しを停止します。このオプションは、構造の最も外側のレベルだけハッチングや塗り潰しを行い、内側の構造は空白のままにします。

[標準(N)] 外側の境界から内側に向かってハッチングや塗り潰しを行います。HATCH コマンドは、内側の島を検出すると、この島の内側で別の島を検出するまで、ハッチングや塗り潰しを停止します。

[自動調整(A)] ハッチング境界を修正したときに、新しいハッチングパターンを更新するかどうかを指定します。

[ギャップ許容値(G)] オブジェクトグループをハッチング境界として使用するときに無視できる最大のギャップサイズを設定します。既定値の 0 の場合、オブジェクトがギャップなしに領域を囲む必要があります。指定した値以下のギャップはすべて無視され、境界は閉じたものとして扱われます。

[ハッチングを分離(H)] 別々の閉じた境界が複数指定されたときに、1 つのハッチングオブジェクトと複数のハッチングオブジェクトのどちらを作成するかをコントロールします。

ハッチングや塗り潰しに表示順序を割り当てます。ハッチングや塗り潰しを他のすべてのオブジェクトの背面、他のすべてのオブジェクトの前面、ハッチング境界の背面、またはハッチング境界の前面に置くことができます。

ハッチングパターンの開始場所をコントロールします。煉瓦パターンのようないくつかのハッチングでは、ハッチング境界上のある点と位置合わせをする必要があります。既定では、すべてのハッチング原点は、現在の UCS 原点と対応します。

[現在の原点を使用(U)] システム変数 HPORIGINMODE の値を設定します。次に示す最後の 5 つのオプションは、値 1 から 5 に相当します。

[新しい原点を設定(S)] 直接新しいハッチング原点を指定します。

[境界範囲を既定に設定(D)] 新しい原点をハッチングの矩形状の範囲に基づいて計算します。矩形状の範囲の 4 つのコーナーと中心の中から選択できます。

ハッチングが異尺度対応であることを指定します。このプロパティは、注釈が用紙上に適切なサイズで印刷、表示されるように、注釈の尺度調整プロセスを自動化します。

ハッチングパターンや塗り潰しの色を指定して、現在の色に優先させます。

指定した画層に新しいハッチングオブジェクトを割り当て、現在の画層に優先させます。[現在を使用]を選択するか "." と入力すると、現在層が使用されます。

新しく作成するハッチングまたは塗り潰しの透過性のレベルを指定し、現在のオブジェクトの透過性に優先させます。[現在を使用]を選択するか "." と入力すると、現在のオブジェクトの透過性の設定が使用されます。