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Network License Manager (NLM)は、使用可能なプールからのライセンスの配布をコントロールするために、ネットワーク内の 1 つまたは複数のサーバで実行されます。ユーザが製品を起動すると、NLM はライセンス サーバにライセンスを要求します。ライセンスが使用可能な場合、NLM はそれをユーザの要求に割り当てます。この割り当てられたライセンスは、ライセンス サーバ上の使用可能なライセンス数から差し引かれます。ユーザが製品を終了すると、NLM はそのライセンスを再び使用できるようにします。 次の 3 つの NLM コンポーネントは、ライセンスの配布と使用の可否をコントロールします。
カスケード
ランキング階層に従ってライセンスを自動的に切り替える、または置き換える「カスケード」という処理を使用します。可能な限り、低いランキングのライセンスが使用されます。高いランキングのライセンスは、必要な場合にのみ使用されます。たとえば、ユーザが複数のスイート製品を実行している場合、または低いランキングのライセンスがすべて使用中の場合に、高いランキングのライセンスが必要になります。この処理が行われている間、NLM は 2 分ごとにライセンスの使用状況を調査します。調査し、ユーザにライセンスを再配布し、タイムアウト期間を超えて不使用の状態にあるライセンスを取り戻します。
ライセンスは、次の順序で使用されます。
配布可能な各種ライセンスのプールが NLM にある場合、ライセンスのカスケードは大きなユーザ グループに対して最も効果的です。たとえば、プールに各種製品の製品固有のライセンス、業界別コレクションのライセンス、およびスイートのライセンスが含まれているとします。この場合、NLM には、ライセンスの管理に最も効率的な方法を決定するための多くのオプションがあります。ユーザが複数の製品を実行した場合、NLM は個々の製品の起動時に単体製品のライセンスを割り当て、それらを業界別コレクション ライセンスまたはスイート ライセンスに置き換えることができます。
2016 以降の製品リリースの場合、カスケードを無効にすることができます。これを行うには、環境変数 ADSK_CASCADING_OVERRIDE の値を 0 に設定します(1 に設定するとカスケードが有効になります)。この設定は、すべての製品に適用されます。
オプション ファイル
オプション ファイルは必須ではありませんが、これを使用することにより、ネットワーク ライセンスの管理方法をより詳細にコントロールすることができます。オプション ファイルは単純なテキスト ファイルで、タイムアウト期間、ライセンスの借用など、ライセンスの配布要件をコントロールするためのパラメータを記述します。