場合によって複数のパスの編集が必要になることがあります。たとえば、すべてのパスに同じ色とレポート設定を適用する場合です。図面エクスプローラを使用すると、すべての図面内のすべてのパスを編集することができます。
- [Vehicle Tracking]ドロップダウン メニューから[図面エクスプローラ]を選択するか、[Vehicle Tracking]ツールバーで[図面エクスプローラ]ボタンをクリックします。[図面エクスプローラ]ダイアログが表示されます。
- ウィンドウの一番上に[新しい図面設定]が表示されます。これを展開し、[新しいパス レポートの設定]および[新しいパスの設定]を表示します。これらが新しい図面の既定のスイープ パス設定です。つまり、設定ファイルに保存されている値です。新しいレポートを作成するときは[新しいパス レポートの設定]が使用され、新しいパスを作成するときは[新しいパスの設定]が使用されます。
[新しい図面設定]の下には、現在開かれているすべての図面が一覧表示されます。それぞれ展開すると、[新しいパス レポートの設定]、[新しいパスの設定]、Autodesk Vehicle Tracking 図形のリストが表示されます。 現在の図面で新しいレポートまたはパスを作成するときは、既定で[新しいパス レポートの設定]および[新しいパスの設定]が使用されます。
- 図形を編集するには、[パス]または[駐車場の横列]をハイライト表示し、[編集]をクリックします。図形タイプに合わせて適切な[プロパティ]ダイアログが表示されます。
- それぞれ展開すると、[構築線]およびこのパスで使用されているレポートのリストが表示されます。これは[プロパティ]、[レポート]をクリックして単一のパスを編集するときに表示されるリストと同じです。レポートまたは構築線の要素を変更するには、要素をハイライト表示して[編集]をクリックします。
- レポートまたは構築線の要素を編集するには、[プロパティ]を使用して単一パスを編集する場合と同様に、要素をハイライト表示して[編集]をクリックします。
- レポートのコピーを追加するには、レポートをハイライト表示して[複製]をクリックします。この後、[編集]を使用して修正することができます。
- レポートの名前を変更するには、レポートをハイライト表示して[名前変更]をクリックします。
- 図面の新しいレポート設定に基づいて新しいレポートを追加するには、レポートをハイライト表示して[新規]をクリックします。
- リストからレポートを削除するには、レポートをハイライト表示して[削除]をクリックします。
- レポート要素、レポートのセット、別の要素へのパスに関するプロパティを適用するには、コピーする要素をハイライト表示し、[選択]をクリックします。次に、コピー先のレポート要素に移動して[置換]をクリックします。任意の数の要素にプロパティを適用できます。要素をハイライト表示して[置換]をクリックするか、[すべて置換]をクリックしてすべての要素にプロパティを適用します。
適用先の要素が上位の階層にある場合(図面にはパス、パスにはレポートが含まれます)、ソース要素と同じタイプである適用先の要素のすべての子要素のプロパティが、ソースで置き換えられます。わかりやすく説明するためいくつか例を示します。
- 例 1: レポートを選択して別のレポートを置き換える場合、置き換えられるレポートのプロパティは、選択したレポート(色などの選択したサブレポート)と一致するように単純に変更されます。
- 例 2: レポートを選択してパスを置き換える場合、置き換えられるパスにあるすべてのレポートは削除され、選択したレポートによって置き換えられます。
- 例 3: レポートを選択して図面を置き換える場合、図面内のすべてのパスに関連するすべてのレポート([新しいパスの設定]および[新しいレポートの設定]を含む)は削除され、選択したレポートによって置き換えられます。
- 例 4: パスを選択して図面を置き換える場合、図面内にあるすべてのパスのすべてのプロパティ([新しいパスの設定]を含む)は、選択したパスのプロパティによって置き換えられます。
- レポートを別のパスに追加する場合は、コピーするレポートをハイライト表示して[選択]をクリックします。次に、追加先のパスをハイライト表示して[挿入]をクリックします。追加先のパスがデータを受け入れられない場合、[挿入]ボタンは無効化されます。選択したレポートのコピーが挿入されます。置換と同様、続けて[挿入]をクリックし、レポートを他のパスまたは図面に追加することができます。
お分かりのように、[図面エクスプローラ]の追加機能は、レポートを置換または追加することにより、図面内のいずれかまたはすべてのパスを置換したり追加できる点にあります。実際、この機能の用途の対象は現在の図面にとどまりません。エクスプローラに一覧表示される任意の図面のレポートやプロパティを置き換えることもできます。
変更のほとんどは、[図面エクスプローラ]を閉じた後に表示されます。エクスプローラを閉じずに変更の効果を参照したい場合は、[再描画]をクリックします。ただし、[元に戻す]を機能させるため、データは再描画するたび図面に追加されます。このため、わずかな変更を行うたびに[再描画]を使用すると、図面が肥大化する可能性があります。