役割

BIM 360 での役割とは、建築設計者、BIM 管理者、プロジェクト管理者など、プロジェクトまたは組織内でのメンバーの職務を表します。サービスおよび 2 つの管理モジュール(Project Admin と Account Admin)内で役割を利用することにより、権限とワークフローの設定を標準化することもできます。役割は、各メンバーが自分の割り当てられたタスクを実行するために必要なアクセス権のみを持つように、管理者によってきめ細かくコントロールされて付与されます。

Account Admin Module で役割を管理する

アカウント管理者は、アカウントに使用できる役割を定義し、各役割の既定のモジュール アクセス権を環境設定することができます。必要なカスタム役割を追加し、不要な役割を削除することによって定義された一連の役割は、既存および新規の両方のすべてのプロジェクトで使用可能になります。

会社の種類に応じて、役割に異なる既定のアクセス レベルの割り当てができます。たとえば、建築設計会社は、施工会社よりも広範囲のアクセス レベルを「建築設計者」の役割に付与する必要があります。

  1. モジュール セレクタ [Account Admin]をクリックします。

  2. [役割]タブをクリックします。

  3. 追加する役割の入力を開始し、表示されたドロップダウン リストで役割をクリックします。

    ヒント: 検索した役割が存在しない場合は、その役割を作成するように求められます。ドロップダウン リストの[役割を作成]フィールドをクリックします。
  4. [追加]をクリックします。

    ヒント: 新しい役割はリストの一番上に追加されます。ただし、ページを更新すると、役割はアルファベット順でリストに表示されます。
  5. 必要に応じて列をクリックして各モジュールへのアクセス権を変更します。

アカウント管理者が[役割]タブで行った変更は、既存のプロジェクト メンバーのモジュール アクセス権限には影響しません。変更の効果を得るには、編集した役割を新規または既存のプロジェクト メンバーに割り当てる必要があります。

ロールが作成されると、ロールを使用してすばやくフォルダのアクセス権の割り当てができます。詳細については、フォルダ権限フォルダ権限](topicid=GUID-2643FEEF-B48A-45A1-B354-797DAD628C37)トピックを参照してください。

注: アカウント管理者が環境設定できるのは、プロジェクトレベルの役割に関連付けられたモジュール アクセス権のみです。役員やアカウント管理者など、アカウントレベルの役割を編集することはできません。たとえば、「役員」の役割を持つメンバーは Insight モジュールの[事業概況]ダッシュボードにアクセスできますが、このアクセス権を環境設定できません。
 

役割を削除する

アカウントから役割を削除しても、その後、その役割を使用できなくなるだけです。既存のプロジェクト メンバーの役割にも、モジュール内のアクセスや権限にも影響はありません。削除された役割は、新しいメンバーに割り当てたり、権限やワークフローの設定に使用することはできません。また、削除されたロールに以前に割り当てられたタスクや、削除されたロールに以前送信されたドキュメントは、影響を受けません。

注: プロジェクト管理者が、これまで存在していた役割を新しいプロジェクト メンバーに割り当てることができなくなった場合、これはその役割がアカウント管理者によって削除されたことを表します。
  1. モジュール セレクタ [Account Admin]をクリックします。
  2. [役割]タブをクリックします。
  3. 役割の横の をクリックして削除します。

特定の役割に関連付けられた権限がモジュールへのアクセス権をコントロールする方法の例については、下記の表を参照してください。指摘事項に対する役割ごとの既定の権限の詳細については「指摘事項の権限」トピックを参照してください。

img: アクセスなしimg: プロジェクト メンバー アクセスimg: 管理者アクセス

プロジェクトの既定 アカウントの既定
Project Admin Insight Document Management Project Management Cost Management Design Collaboration Model Coordination Field Management Account Admin Insight/事業概況
建築設計者
BIM 管理者
土木エンジニア
役員

Project Admin モジュールで役割を割り当てる

メンバーが BIM 360 プロジェクトに招待されると、プロジェクト管理者はそのメンバーに役割の割り当てができます。これにより、Account Admin モジュールの[役割]タブで定義されている役割に関連付けられたモジュールへのアクセス権が自動的に付与されます。

プロジェクト管理者は、メンバーの権限とモジュール アクセス権を手動でも編集できます。プロジェクト管理者によって付与された権限は、役割によって指定された権限を継承します。この場合、メンバーの役割を削除しても、既にアクセス権を持っていたモジュールへのアクセス権や、管理者によって手動で付与されたアクセス権は削除されません。たとえば、[役員]の役割は、Insight と Project Home モジュールへのアクセスが保証されます。しかし、その役割が削除されても、そのメンバーが以前に管理者レベルのアクセス権を付与されていた場合、その 2 つのモジュールにアクセスするメンバーの機能には影響しません。

プロジェクトに対する Project Admin 権限を誰かに付与すると、自動的にその人がアクセス権があるすべての次世代モジュールの管理者になります。詳細は、「メンバーのアクセス権を管理する」を参照してください。

メンバーの役割を使用してプロジェクトレベルで各種のモジュールへのアクセス権をコントロールする方法を紹介したビデオを次に示します。