wedge_cacheウェッジ サービスで生成されるファイル キャッシュの書き込みと読み取りをサポートするノード。
このノードは、ジオメトリ オブジェクトを出力する下流(右側)ノードとしてグラフに表示されます。このノードをローカルで使用すると、オブジェクトがノードを通過したり、ディスクからオブジェクトのキャッシュを読み取ることが可能になります。Read or Passthrough if no File モードの場合は、ディスク上のファイルの有無に基づいて Read から Passthrough に動的に切り替えることができます。ただし、クラウドベースのウェッジ サービスで実行すると、ノードは常にファイルをディスクに書き込むようになります(mode 入力ポートを参照)。
wedge_cache ノードは、.bob (Bifrost オブジェクト)、.abc (Alembic)、または .vdb (OpenVDB)ファイルを書き込むことができます(wedge_filename グローバル変数の入力を参照)。
wedge_filename グローバル変数は、生成するファイル キャッシュの場所とタイプを示します。wedge_cache で使用される wedge_filename ノードは、wedge_filename グローバル変数値のトークンを置き換えます(wedge_filename ノードのドキュメントを参照)。単一キャッシュではトークンを使用しないパスも有効ですが、ウェッジを出力する場合は、異なるウェッジ間でファイルが上書きされないように <wedge_index> トークンを使用する必要があることに注意してください。トークンを置き換えると、wedge_cache ノードにより、入力パスに含まれる可能性のある $name または ${name} 形式の環境変数も展開されます(expand_env_vars ノードのドキュメントを参照)。wedge_index および wedge_index_count グローバル変数の値を設定します。wedge_index または wedge_parameter ノードを追加して、ウェッジの範囲全体で変化するパラメータを設定します。 ローカル ウェッジのスクリプトを作成して、すべてのウェッジとフレームをループすることにより、非表示の write_state グローバル変数を有効にしたり、ループ中に wedge_index グローバル変数を変更したりできます。ユーザは、wedge_cache、wedge_filename、および write_state ノードに含まれている構築ブロックを使用して、必要に応じて独自のキャッシュ ソリューションを構築することもできます。
Bifrost グラフ エディタですべてのノードを選択解除すると、現在のグラフで使用されているグローバル変数のリストが Bifrost パラメータ エディタに表示されます。
wedge_filenamewedge_filename グローバル変数は、ファイルの書き込みおよび読み取りの実行元を決定します。書き込みまたは読み取りの対象となるファイルのタイプは、wedge_filename ノードから返されるパスに含まれるファイル拡張子によってコントロールされます。wedge_cache ノードでサポートされるファイル拡張子は、.bob (Bifrost オブジェクト ファイル)、.abc (Alembic ファイル)、および .vdb (OpenVDB ファイル)です。その他のファイル拡張子は、Bifrost オブジェクト ファイルとして書き込みと読み込みが実行されます。
wedge_indexwedge_index グローバル変数は、現在のウェッジを指定します(0 ベース)。
wedge_index_countwedge_index_count グローバル変数は、ウェッジの合計数を指定します。
write_statewrite_state グローバル変数は、ファイルが wedge_cache ノードによって書き込まれるタイミングを決定します。このグローバル変数の値を true に設定すると、ノードがローカルで実行される場合を含めて、ファイルの書き込みが有効になります。後でオフになっていることを確認してください。オフになっていないと、誤ってファイルがローカルで上書きされる可能性があります。
クラウドベースのウェッジ サービスは、グラフを実行する前に、このグローバル変数を自動的に true に設定します。
write_state グローバル変数が true の場合、wedge_cache ノードは常にジオメトリ オブジェクトを objects 入力から out_objects 出力に渡します。
objectsファイル キャッシュに書き込まれるか、このノードを通過する入力ジオメトリ オブジェクト。mode 入力に応じて、およびノードがローカルで実行されるかどうかによって決まります(write_state グローバル変数入力も参照)。
modemode は、ノードをローカルで使用する場合の動作を決定します。
Read or Passthrough if no File はこのキャッシュを読み取ります。それ以外の場合、ノードは自動的に objects 入力を通過させるため、データは引き続き出力されます。これは最も自動的なモードですが、ディスクから読み取っているのか、またはデータを通過させているのかを判断するのは困難です。Read File はこのキャッシュを読み取ります。それ以外の場合、出力は空になります。Passthrough はディスクからのファイル キャッシュの読み取りをバイパスして、objects 入力を出力に渡します。ノードがクラウドベースのウェッジ サービスで実行されている場合、mode は無視され、ノードは常にファイルをディスクに書き込みます。
propertieswedge_cache ノードがファイルを書き込む場合の書き込み対象となるプロパティのスペース区切りリスト。すべてのプロパティを指定するには、* (アスタリスク)を使用します。この入力の詳細については、write_Bifrost_object、write_Alembic、および write_OpenVDB ノードのドキュメントを参照してください。wedge_cache ノードはこれらのノードを内部的に使用し、properties 入力に対してこれらのノードと同じ機能と制限事項を共有します。
create_directoriestrue の場合、wedge_cache ノードがファイルを書き込むときにディレクトリ ツリー構造(wedge_filename ノードで指定)が存在しなければ、このノードによってツリー構造が作成されます。この入力の詳細については、wedge_cache ノードが内部的に使用する write_Bifrost_object ノード、write_Alembic ノード、および write_OpenVDB ノードのドキュメントを参照してください。
alembic_interpolationAlembic ファイルを読み取るときにサブフレームの位置でデータを補間する補間方法(read_Alembic ノードのドキュメントを参照)。
volume_subdivision_structureOpenVDB ファイルを読み取る場合の出力 Bifrost ボリュームのボリューム サブディビジョン構造(read_OpenVDB ノードのドキュメントを参照)。
out_objectsこのノードを通過した、またはファイルから読み取られたオブジェクトの配列(mode 入力と write_state グローバル変数入力に基づく)。
first_objectout_objects 出力の配列内の最初のオブジェクト。