優先傾斜角度

Fusion Manufacturing Extension

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非垂直の**[プライマリ モード]**設定を使用する場合、モデルの特定の領域を加工しようとすると、工具軸が過度に傾斜する可能性があります。工具軸の傾斜が過度になると、表面仕上げが望ましくない結果になる可能性があります。

たとえば、変化するサーフェス上で常に傾斜するサーフェスを加工するツールパスを考えてみます。工具軸は、サーフェスの加工時に過度に傾斜するため、表面仕上げの質が低下します。

変化するサーフェス上で常に傾斜する工具

進入 = 0、傾斜 = 0 を使用した工具軸の過度な傾斜

高品質な表面仕上げを維持するために、工具が過度に傾かないように工作機械の回転軸をロックすることが重要になる場合があります。**[傾斜角度のオーバーライド]チェックボックスをオンにして[優先角度]を指定すると、工作機械の回転軸がロックされます。つまり、工具の傾きが小さくなり、工具軸は[工具軸参照]から離れた[優先角度]**に留まります。

傾斜角度のオーバーライド設定を 45 度にした[急斜面と緩斜面]ダイアログ

工具は一定の傾斜を維持

[傾斜角度のオーバーライド]の機能

**[傾斜角度のオーバーライド]を選択して[優先角度]を指定すると、指定した優先角度が[工具軸参照]**から計測されます。参照は、工具方向 Z 軸、またはセットアップ Z 軸になります。

工具軸周囲の円錐状領域

[優先角度]は、[工具軸参照] の周りの円錐状の境界と考えることができます。45 度の**[優先角度]は、円錐形の境界を作成します。工具が[工具軸参照]** から 45 度離れている限り、工具をこの境界のエッジ上のどこにでも配置できます。

工具軸周囲の円錐状領域
1 - 工具軸参照

工具を円錐の境界上に配置する位置を決定するために、非垂直の**[プライマリ モード]**設定で初期位置を指定します。初期位置の後、工具軸は最も近い円錐状境界上のエッジに位置合わせされます。