収縮とは、金型寸法よりも、完成したプラスチック成形品の寸法が小さくなる現象です。成形品内の収縮差が原因で、反りの問題が発生します。
[収縮補正]を選択して、金型キャビティのサイズを成形品デザインのサイズよりも大きくし、予測される材料収縮を補正します。
既定では、マテリアル データベースの材料収縮係数が収縮許容値として使用されます。この値は、[材料特性]ダイアログの[収縮]タブの[平均公称収縮]ボックスにあります。許容値を入力することもできます。
平均公称収縮は、収縮テスト中に計測された平均収縮値を表します。これは、材料構造など多くの要因に依存します。たとえば、結晶性材料は非結晶性材料よりも収縮傾向が高くなります。材料の収縮テストが済んでいない場合、データは ISO 規格で設定された収縮に対して単一の値にすることができます。