ヒケ深さ結果

[ヒケ深さ]結果は、モデルの反対側のサーフェス上のフィーチャによって発生する可能性のあるヒケの位置と計算された深さを示します。

適切な充填パターン

ヒケ

ヒケは十分に補正されていない厚肉部の材料の局部的な収縮によって発生し、成形品表面上の 凹 みとして現われます。通常、これらの 凹 みは非常に小さいですが、光を屈折させるため、かなり目立ちます。ヒケが目立つかどうかは、成形品の色および表面のシボによって決まるため、深さは 1 つの基準にすぎません。ヒケは成形品の強度や機能には影響しませんが、外観部品の場合は重大な品質不良です。

ヒケ

ヒケは主に、冷却中の熱収縮によって発生します。材料の表面(スキン層)が冷却して固化した後、材料内部の冷却を開始します。この収縮によって、主要部の表面が内側に引っ張られて、ヒケが発生します。他にも理由はありますが、ヒケは次のような原因で発生します。

確認事項

[ヒケ深さ]結果は、ヒケの発生可能性と深さ、および成形品で発生しやすい箇所を示します。モデル、リブ、ボス、または内部フィレットの厚肉部分の反対側の面を確認します。問題領域と射出位置の相対位置を確認し、射出位置の移動が可能かどうかを確認します。

この結果の使用法

ヒケは強度不良ではなく外観不良であるため、成形品外観の設計仕様に対して結果を評価する必要があります。表面に明るい色やテクスチャを使用して、ヒケが目立たないようにすることができます。

一般に、リブの肉厚が主要な壁面部肉厚の 60% 以下の場合、重大なヒケが発生する可能性は低いと考えられます。ヒケの削除または低減ができない場合は、ヒケを目立たなくすることができます。この方法としては、ヒケ発生箇所にシボ加工を施すなどの対策を取ります。

次のステップ

次の方法を使用して、ヒケを低減または防止することができます。

注: ある問題を解決すると、射出成形プロセス上の別の問題を引き起こすことがよくあります。このため、金型設計仕様を総合的に考慮して対策を行う必要があります。変更が他の結果に与える影響を確認してください。