データ読み込み前

  1. システムを確認します。

    • システム要件を確認します。システムがすべてのシステム要件を満たすか超えていることを確認します。
    • 推奨されるグラフィックス カードに関する調査結果を調べます。
    • 正しいグラフィックス カード(内蔵グラフィックスに対するものとして)を使用していることを確認します。
    • また、グラフィックス ドライバが最新であることを確認します。不明な場合は、製造元(通常、AMD または NVIDIA)から最新のドライバをダウンロードします。
    • プラグイン: ラップトップまたはモバイル ワークステーションを使用している場合、一部のグラフィックス カードでは、バッテリ駆動にするとパフォーマンスが低下した状態で実行される場合があります。
  2. データ ソースを確認します。

    • データ品質は、InfraWorks モデルの構築および維持における最も重要な側面です。できる限り最善のデータをソースから取得してください。オープン ソース GIS データ リポジトリや商用ベンダーからのデータに加え、多くの国では入手可能な GIS データセットが公開されています。
    • 可能な限りデータ ソースを簡略化します。特定の画層で高解像度データが不要な場合は、使用可能な最も基本的なデータを使用します。
    • Autodesk Navisworks を使用して読み込む前に複雑な 3D モデル オブジェクトを簡略化します。
  3. アプリケーション オプションをカスタマイズします。

    • [アプリケーション オプション][一般]:

      タイル キャッシュ フォルダが、十分な空き容量があるハード ドライブに格納されていることを確認します。理想的には、モデル データとタイル キャッシュ フォルダを同じ大容量ソリッド ステート ドライブに格納します。通常 256 GB で十分ですが、非常に詳細なモデルや極めて大きいモデルでは大量のタイル キャッシュが生成されるため、512 GB をお勧めします。

    • [アプリケーション オプション][3D グラフィックス]:

      • [スピードを最適化]を選択します。
      • 簡略表示を指定します。スライダを使用すると、プロジェクトに最適な詳細表示設定を試して選択できます。
      • [アンチエイリアシング]には[オフ]を指定します。
      • [影]、[水面反射]、および[リアルな水]を選択解除します(選択解除されていない場合)。
      • [アンビエント オクルージョン]には[オフ]を指定します。
      • [裏面を表示]を選択解除します。
      • [アプリケーション オプション][モデルの生成]:
        • [建物のファサードの詳細]で[ファサードなし]を選択します。
        • 地形画層が大きいか複雑である場合は、[地形の簡略化]を設定します。これにより、地形画層に作成される三角形の数が削減されます(最大で[地形の簡略化]を 100% に指定できます)。
        • [道路の遅延再生成]をオンにする
    • [アプリケーション オプション][点群]: 点群データがすぐにスペースを占有してしまう可能性があります。モデルに点群データを追加する場合は、必ず点群のサイズと密度の設定を調整します。これは、読み込みの前でも後でも実行できます。表示する点を少なく、大きくすると、表示速度が改善されます。

  4. モデル範囲を定義します。

    パフォーマンスを改善してスペースを節約するには、新しいモデルを作成するときに特定の限定されたモデル範囲を定義します([新規モデル]ダイアログ)。データを読み込む際にモデル範囲を明示的に定義しなかった場合、読み込まれたすべてのデータ ソースの範囲を含めるためにモデル範囲が拡張されます。この場合、モデルで必要になるディスク スペースが増大する可能性があります。また、追加のデータ ソース内に、基本モデルよりも大きい範囲が含まれている場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。*これには、プロジェクト領域の境界の座標がわかっている必要があります。

  5. フィーチャ スタイルを簡略化します。

    簡略化されたスタイルを作成します(特に道路の場合)。3D モデル装飾のあるスタイルを使用した道路、鉄道、トンネル、パイプライン、橋梁、自転車道路、または歩道が広い範囲に広がっている場合、これらのスタイルを簡略化することができます。これを行う 1 つの方法は、可能な場合は常に装飾の代わりにカスタム プロファイルを使用することです。コンポーネント道路で提供される、より詳細な垂直および水平のジオメトリが不要な場合、可能な場合は常に計画道路を使用します。

  6. モデル エクスプローラで LOD および選択可能性の設定を確認します。

    • すべてのフィーチャとサブセット、点群、およびサーフェス画層について、モデル エクスプローラで選択可能性を不可に設定します。モデル内のフィーチャは、モデル エクスプローラで対応するフィーチャ クラスの横にロック アイコン()が表示されている場合は選択できません。

    • すべてのフィーチャおよびサーフェス画層で[最大 LOD]ではなく[最適化 LOD]が使用されていることを確認します。既定値は最適化 LODです。選択したフィーチャ タイプまたはサブセットに最大 LODを選択すると、そのメンバーは常に使用可能な最高詳細レベルで表示されます。強制的に表示をオンにする特定のデータ画層またはサブセットがある場合にのみ、[最大 LOD]をオンにします。

      : 画層に対して[最大 LOD]を使用すると、完全な詳細を使用して強制的に画層全体がレンダリングされます。少数の単純なモデルが含まれる画層では問題がない場合もありますが、より大規模な画層では、すぐにグラフィックス ハードウェアの過負荷を引き起こし、パフォーマンスが低下する可能性があります。

    • LOD を意図的に無効にして 1 つまたは複数の重要なオブジェクトを確実に表示させる場合は、そのオブジェクトが次の条件を満たしていることを確認してください。

      • 一意の画層に分離されている。このようにすると、必要な箇所にのみ最大 LOD を適用できます。
      • レンダリングする上で数が多すぎない、また複雑すぎない。そうでない場合、そのようなモデルに対して LOD を使用せずに高速レンダリングを実行することはできません。
  7. ビュー設定を確認します。

    [ビュー設定]ダイアログの[視覚化]タブで、[高画質]と[アニメーション]をオフにします。