地形を読み込むには

ラスターベースのデータ(グリッド)またはベクトルベースのデータ(TIN または等高線ファイル)を地形として読み込みます。地形はモデルを作成する土地を表します。他のデータは地形上にドレープされます。

注: 以下の手順は、目的のソースから地形データを読み込む方法について説明しています。モデル ビルダーを使用して新しいモデルの基層を作成する場合は、指定した対象区域の地形データが自動的に読み込まれ、設定されます。

InfraWorks は、http://www.gdal.org/frmt_various.html に記載されている多くの形式のほか、LandXML をサポートします。InfraWorks で Autodesk Civil 3D からモデルにデータを取り込む仕組みについては、「概要 - Autodesk Civil 3D とのデータ交換」を参照してください。

  1. 一般的な読み込みの手順に従います

    等高線情報を提示するファイルまたはラスター ファイルを指定します。

  2. [データ ソース設定] 記号 [ソース]タブをクリックして、[ドレープのオプション]を[ドレープしない]に設定します。

    他の設定にした場合、その他のデータが不正確になることがあります。

  3. ラスター ファイルを読み込む場合は、読み込まれた地形を現在のモデル範囲にクリップすることができます。

    • [モデル プロパティ]ダイアログ ボックスを使用して、都市モデル範囲を指定します。
    • [データ ソース設定] 記号 [ラスター]タブ 記号 [モデル範囲へクリップ]の順に選択します。
  4. ラスター ファイルの場合、サーフェスに穴を作成したり穴を埋めたりして、[ラスター]タブに標高を指定できます。

    • [データ値なし]: サーフェス内に穴を作成します。これにより、島およびその他の非矩形状の領域の読み込みが可能になります。 InfraWorks は、入力ラスターの標高について、ユーザが指定する値を「データなし」の値に変換します。たとえば、「-9999」(ASCII グリッドの場合)または「-32768」(int16 GeoTIFF の場合)などの値が、標準の「データなし」の値に変わります。
    • [データ値なしの領域を塗り潰し]: 一部の地形データ ソースには標高が不明な穴があります(たとえば、海抜ゼロで海に囲まれた島)。 これらの領域を透明で表示しないようにするには、このオプションを使用して「データなし」の値を指定した値で置き換えます。
  5. 等高線ファイルの場合は、等高線を[変換]タブのグリッドに変換することができます。

    大きな等高線ファイルを読み込むと、パフォーマンスに影響を与えたり、読み込み操作自体が失敗する場合があります。そのようなファイルでは、1000 万以上(概算)のサーフェス ポイントを含むことはできません。大きな等高線ファイルのグリッドに変換すると精度が失われますが、パフォーマンスは向上します。

    [グリッドサイズ]には、0.55 メートルから 500 メートルの間の値を入力します。 値を小さくすると、詳細度が増しますが、モデルを生成するときのパフォーマンスに影響します。2 メートル未満の値は推奨されません。理想的な設定は、オリジナルの等高線ファイルの詳細度によって異なります。

高度なヒント

各モデルには 1 つのグラウンド サーフェスしか設定できませんが、提案を使用すると、異なるサーフェスを表示することができます。たとえば、1 つのベース グラウンドを作成します。次に、提案を作成し、その提案内で提案グラウンドを含む 2 つ目のサーフェスを読み込みます。提案バージョンとマスター バージョンを切り替えることで、地形の表示を切り替えることができます。

3D カバレッジ ポリゴンを作成することで、サーフェス修正を作成できます。サーフェス修正は手動で描画し、ブレークラインとしてベース グラウンドに適用するか、カバレッジとして 3D ポリライン ブレークラインを読み込みます。読み込み時にブレークラインを地形等高線として区分することで、そのブレークラインから地形を作成することもできます。

等高線ファイルを空間的に(標高などの他の方法ではない)タイリングされた小さいファイルに分割して、読み込むときに作成したすべてのファイルを一度に選択できます。ラスター グリッド地形のサイズには制限はありません。