水位ハイドログラフ流入境界条件ファイルを作成するには

洪水シミュレーションのアニメーションで使用する水位ハイドログラフ流入境界条件ファイルを、テキスト編集アプリケーションで作成することができます。InfraWorks では、流入ファイルとして .TXT、.DAT、.CSV、.EVT 形式のカンマ区切りまたはスペース区切りのテーブルがサポートされています。

水位ハイドログラフは、水の標高の境界条件寸法対時間を表すグラフまたはテーブルです。洪水シミュレーションでユーザ独自の水位ハイドログラフ流入ファイルを作成し、流入境界の標高パラメータをカスタマイズすることができます。これは、時間の経過に伴った排出流入量や静的な流入量ではなく、時間の経過に伴った標高の変化に基づいてモデリングされた、沿岸の高潮や海面上昇のようなシナリオをシミュレーションする場合に特に便利です。

注: 長い期間(数ヵ月、数年など)のシミュレーションを生成するために必要な処理回数を考慮すると、通常、数十年または数世紀にわたって壮大な規模で発生する海面上昇の洪水シミュレーションを実行することは難しい可能性があります。
注意: InfraWorks では、Hydronia, LLC から入手可能なサードパーティ製の RiverFlow2D プラグインを購入してインストールしたユーザに対してのみ洪水シミュレーションがサポートされます。
  1. 水位ハイドログラフ流入ファイルを作成するには、テキスト編集アプリケーションまたはスプレッドシート アプリケーションを開き、新しいドキュメントを .TXT、.DAT、.CSV、.EVT 形式で作成します。

    注: .EVT ファイル(標高 VS 時間)は、RiverFlow2D で使用するために Hydronia, LLC によって作成された境界条件ファイル形式です。.EVT 形式の水位ハイドログラフ流入ファイルがある場合は、.EVT ファイルを選択して開くためには、[流入データ ファイルを選択]ダイアログ ボックスで[すべてのファイル]を選択します。
  2. ドキュメントの最初の行の最初の列に数値を追加します。この値は、水位ハイドログラフの対の数を定義します。(下の例では 24)

  3. 最初の行の下に、ドキュメントの最初の行で指定したデータ点の数と同じだけ行を追加します。

    この例では、最初の行の下に 24 行追加したので、ハイドログラフ流入ファイルの行は合計 25 行です。

  4. 最初の行より下の行はすべて、時間間隔(時間単位)ごとの水位の上昇(メートル単位)を表します。

    たとえば、下の図の場合、2 行目から 25 行目までの 24 対の数字は、それぞれ、洪水シミュレーションの時間 0 から 時間 36 までの水位の上昇の変化を表します。時間間隔の値と水位上昇の値は、ファイル形式に応じて、スペースまたはカンマで区切ります。

    注: 流入ファイルには計測単位は含めないでください。計測単位は、InfraWorks で洪水シミュレーションを準備するときに、[洪水シミュレーション]パネルで水位ハイドログラフ流入方法を選択する場合に指定します。

    水位ハイドログラフ流入

  5. 水位ハイドログラフ流入ファイルをシステムに保存します。

  6. 洪水シミュレーションを準備するときに、[洪水シミュレーション]パネルでカスタム ハイドログラフ流入ファイルを選択します。