洪水シミュレーションのアニメーションで使用する水位ハイドログラフ流入境界条件ファイルを、テキスト編集アプリケーションで作成することができます。InfraWorks では、流入ファイルとして .TXT、.DAT、.CSV、.EVT 形式のカンマ区切りまたはスペース区切りのテーブルがサポートされています。
水位ハイドログラフは、水の標高の境界条件寸法対時間を表すグラフまたはテーブルです。洪水シミュレーションでユーザ独自の水位ハイドログラフ流入ファイルを作成し、流入境界の標高パラメータをカスタマイズすることができます。これは、時間の経過に伴った排出流入量や静的な流入量ではなく、時間の経過に伴った標高の変化に基づいてモデリングされた、沿岸の高潮や海面上昇のようなシナリオをシミュレーションする場合に特に便利です。
水位ハイドログラフ流入ファイルを作成するには、テキスト編集アプリケーションまたはスプレッドシート アプリケーションを開き、新しいドキュメントを .TXT、.DAT、.CSV、.EVT 形式で作成します。
ドキュメントの最初の行の最初の列に数値を追加します。この値は、水位ハイドログラフの対の数を定義します。(下の例では 24)
最初の行の下に、ドキュメントの最初の行で指定したデータ点の数と同じだけ行を追加します。
この例では、最初の行の下に 24 行追加したので、ハイドログラフ流入ファイルの行は合計 25 行です。
最初の行より下の行はすべて、時間間隔(時間単位)ごとの水位の上昇(メートル単位)を表します。
たとえば、下の図の場合、2 行目から 25 行目までの 24 対の数字は、それぞれ、洪水シミュレーションの時間 0 から 時間 36 までの水位の上昇の変化を表します。時間間隔の値と水位上昇の値は、ファイル形式に応じて、スペースまたはカンマで区切ります。

水位ハイドログラフ流入ファイルをシステムに保存します。
洪水シミュレーションを準備するときに、[洪水シミュレーション]パネルでカスタム ハイドログラフ流入ファイルを選択します。