洪水シミュレーション調査領域の境界を定義し、流入と流出の位置を指定し、パラメータを入力してから、シミュレーションを実行します。流入パラメータをどのように設定するかにより、内陸または沿岸の洪水シナリオをシミュレーションすることができます。
[解析]
[排水]
(洪水シミュレーション)をクリックします。
InfraWorks により、洪水シミュレーション調査領域のポリゴン境界を定義するように求められます。左クリックして、各点を配置します。ダブルクリックして、ポリゴンを完成させます。

流入位置(1 つまたは複数)を定義します。1 つの流入または複数の流入を使用することができます。いずれかの操作を行います。
流出位置を定義します。1 回クリックして流出開始測点を定義してから、境界に沿ってカーソルを流出の終点までドラッグします。もう一度クリックして、流出の終点を配置します。

[洪水シミュレーション]パネルでは、シミュレーションの流入タイプまたは流出タイプ、流入水の体積、シミュレーションの均一または分散マニング係数、シミュレーションの時間と間隔、さらに三角形のサイズを指定することができます。

| 流入タイプ | 流入のタイプを[静的]、[流量 VS 時間]、[標高 VS 時間]から選択します。[静的]: 流入は、固定された、一貫した流量です。[静的]を選択すると、立方メートル/秒単位で水の流入体積を表す[Q]値を定義するように求められます。[流量 VS 時間]: 水の流入量は時間の経過に伴って変化します。[洪水シミュレーション]パネルでは、計測単位を指定し、ローカル システムから流入境界条件(水位ハイドログラフともいう)を定義するデータ ファイルを選択するように求められます。テキスト編集アプリケーションを使用して、[流量 VS 時間]用にユーザ独自のハイドログラフ流入ファイルを作成することができます。[標高 VS 時間]: 流入は、時間の経過に伴う排出量の変化ではなく、時間の経過に伴う標高の変化に基づきます。これにより、沿岸の高潮や海面上昇の影響をモデリングすることができます。[洪水シミュレーション]パネルでは、計測単位を指定し、ローカル システムから流入境界条件(水位ハイドログラフともいう)を定義するデータ ファイルを選択するように求められます。テキスト編集アプリケーションを使用して、[標高 VS 時間]流入用にユーザ独自の水位ハイドログラフ流入ファイルを作成できます。 |
| Q (立方メートル/秒) | [静的]流入タイプを選択した場合は、立方メートル/秒単位で水の流入量を指定します。 |
| 流出タイプ | [均一]または[フリー フロー]の流出を選択します。均一: [均一]を選択した場合は、勾配条件を指定するプロンプトが表示されます。計算平均勾配エントリ条件に基づいた流出量テーブルを使用するには、[平均]勾配条件を選択します。値は、断面内で最も低い河床の標高からセクション内で最も高い河床の標高より 50 メートル上まで、0.05 メートルごとに計算されます。各時間間隔に対して、洪水シミュレーションにより、流量テーブルを補間する境界排出に対応する水面の標高が強制されます。境界河床勾配条件に特定の値を入力したい場合は、[ユーザ定義]をオンにし、[勾配]フィールドに勾配値を入力します。たとえば、[ユーザ定義]勾配条件に手動で -999 の勾配を入力すると、モデルによって境界線に垂直な平均河床勾配が計算されます。[フリー フロー]: 流出はシミュレーション領域から流出境界経由で発生するため、流出に制限はありません。水面の標高と速度の導関数は、ゼロ レベルであると想定されます。 |
| 三角形のサイズ(メートル): | 三角形のサイズを変更するには、値を入力します。既定では、三角形のサイズは 20.0 m に設定されています。三角形のサイズを小さくすると、洪水シミュレーションのメッシュ内の三角形の総数が多くなります。これにより、シミュレーションの精度は上がっても、処理時間が長くなる場合があります。1.00 から 999.00 メートルまでの三角形のサイズがサポートされています。 |
| マニング係数(n) | シミュレーション領域内のすべての三角形には、マニングの n 値が割り当てられます。プロジェクトのニーズに応じて、[均一]または[分散]を選択することができます。[均一]: 既定では、マニングの n 値は、洪水シミュレーション領域のすべての三角形に対して .02 に設定されています。[分散]: 地形を修正したり、既存のサーフェス マテリアルに関する情報をキャプチャするためにモデルにカバレッジ エリアを含めている場合は、洪水シミュレーション内のカバレッジ エリアと重なるすべての三角形には、そのカバレッジ エリア スタイルで使用されている表示マテリアルに基づいてマニングの n 値が割り当てられます。これらのルールは、C:¥ProgramData¥Autodesk¥InfraWorks¥Resources¥Standards¥Drainage¥Common¥Rules 内の MaterialMapping2RunoffManningCoeff.clp ファイルにマッピングされます。この CLP ファイルはテキスト編集アプリケーションで編集できます。「.CLP ファイルの既定のマニング係数(n)値を変更するには」を参照してください。 |
| シミュレーション時間(時間) | 合計シミュレーション時間を時間単位で指定します。 |
| 間隔(分) | 間隔を分単位で指定します。 |