被写界深度(Depth Of Field)は、写真の中で焦点が合っている領域のことです。シーンに被写界深度を適用する場合は、焦点を合わせるオブジェクトを選択できます。
このページでは、Maya のビューポートで被写界深度を調整する方法について説明します。Arnold for Maya レンダーで被写界深度を調整するには、『Arnold for Maya ユーザー ガイド』で Arnold カメラのアトリビュートに関する詳細を確認してください。コンポジットの被写界深度については、Z 深度 AOV のチュートリアルをご覧ください。
複数のオブジェクトを選択している場合、カメラからの距離の計算には、そのバウンディング ボックスの中心が使用されます。
この例では、ボールの中央にあるリンゴが焦点を合わせる対象に選択されます。ヘッドアップ ディスプレイ(Heads Up Display)には、カメラからの距離が 4.46 であることが示されます。被写界深度(Depth of field)が有効になり、この値が 合焦距離(Focus Distance)として入力されます。
被写界深度の量を増減するには、被写界深度 > F ストップ(Depth of Field > F Stop)の値を調整します。被写界深度を深くして、より多くのフォアグラウンドとバックグラウンドにピントを合わせるには、大きい F ストップ値を使用します(f-16、f-22、f-32 など)。被写界深度を浅くして、より多くのフォアグラウンドとバックグラウンドのピントを外して、ぼやけるようにするには、小さい F ストップ値を使用します(f-2.8、f-4、f-5.6 など)。
アパーチャのサイズは F ストップ単位で計測されます。F ストップは焦点距離をアパーチャの直径で割った値です。したがって、アパーチャが小さいほど、F ストップの値は大きくなります。「F ストップ(口径)とシャッター スピード/角度」を参照してください。