ジャンプ先: 概要. 戻り値. フラグ. MEL 例.

概要

inheritTransform [-off] [-on] [-preserve] [-toggle] [objects...]

inheritTransform は、取り消し可能、照会可能、および編集不可能です。

これは、オブジェクトの継承状態を切り替えるためのコマンドです。このフラグがオフの場合、オブジェクトは親から変換を継承しません。すなわち、オブジェクトは、親ノードに適用された変換による影響を受けず、ワールドの下にあるような動作をします。

-p フラグが指定されている場合、オブジェクトのワールド空間の位置が変更されないように継承フラグを変更したときに、オブジェクトの変換が修正、補正されます。

戻り値

なし

照会モードでは、戻り値のタイプは照会されたフラグに基づきます。

フラグ

off, on, preserve, toggle
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-off(-off) createquery
指定したオブジェクトの継承状態をオフに設定します。
-on(-on) createquery
指定したオブジェクトの継承状態をオンに設定します。
-preserve(-p) createquery
オブジェクトの変換待ち行列を修正して、このオブジェクトのワールド空間位置を保持します。
-toggle(-tgl) createquery
指定したオブジェクトの継承状態を切り替えます。これはフラグが何も指定されていない場合の既定です。-on 指定したオブジェクトの継承状態をオンにします。-off 指定したオブジェクトの継承状態をオフにします。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

// create an circle, move it off center, group it
// and move the group so that the circle is back in center
circle -nr 0 1 0 -n circle1; move 2 0 0;
group; move -2 0 0;

// turn off inherits transform flag of circle1.
// The circle will now appear at (2, 0, 0)
inheritTransform -off circle1;

// turn off inherits transform flag of circle1 but preserve the
// position of the circle. The circle will stay centered at (0, 0, 0)
inheritTransform -on circle1;
inheritTransform -off -preserve circle1;

// query state of inherits transform flag
inheritTransform -q circle1;