ジャンプ先: 概要. 戻り値. フラグ. MEL 例.

概要

propMove [-percent float] [-percentX float] [-percentY float] [-percentZ float] [-pivot float float float] [-rotate angle angle angle] [-scale float float float] [-translate linear linear linear] [-worldSpace boolean] [objects]

propMove は、取り消し可能、照会不可能、および編集不可能です。

任意の数のオブジェクトの比率変換、スケールおよび回転を行います。回転、スケール、または変換のパーセンテージは、-p フラグあるいは -px、-py、-pz フラグを使って指定することができます。それぞれの選択したオブジェクトには、対応する -p あるいは -px、-py、-pz フラグがなければなりません。回転、スケールまたは変換は相対的に行われます。

戻り値

なし

フラグ

percent, percentX, percentY, percentZ, pivot, rotate, scale, translate, worldSpace
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-percent(-p) float createmultiuse
指定した x、y、z が、オブジェクトに与えるエフェクトのパーセンテージです。このフラグは各オブジェクトにつき 1 つ指定しなければなりません。つまり 4 つのオブジェクトが指定されている場合、4 つの「-p」フラグが必要になります(このフラグが指定されていない場合は、1.0%が使用されます)。このフラグは通常 0.0~1.0 ですが、任意の浮動小数点を取ることもできます。
-percentX(-px) float createmultiuse
指定した x がオブジェクトに与えるエフェクトのパーセンテージです。このフラグは、各オブジェクトに 1 つずつ指定します。値の範囲は 0.0~1.0 ですが、任意の浮動小数点値を取ることもできます。-p フラグがすでに指定されている場合、このフラグの使用は無効になります。
-percentY(-py) float createmultiuse
指定した y がオブジェクトに与えるエフェクトのパーセンテージです。このフラグは、各オブジェクトに 1 つずつ指定します。値の範囲は 0.0~1.0 ですが、任意の浮動小数点値を取ることもできます。-p フラグがすでに指定されている場合、このフラグの使用は無効になります。
-percentZ(-pz) float createmultiuse
指定した z がオブジェクトに与えるエフェクトのパーセンテージです。このフラグは、各オブジェクトに 1 つずつ指定します。値の範囲は 0.0~1.0 ですが、任意の浮動小数点値を取ることもできます。-p フラグがすでに指定されている場合、このフラグの使用は無効になります。
-pivot(-pi) float float float create
回転またはスケールの中心となるピボットを指定します。ピボットの変更は現在の「propMove」コマンドでのみ有効なので、エフェクトを際立たせるためには、上記の移動フラグの 1 つと連動して使用する必要があります。
-rotate(-r) angle angle angle create
各オブジェクトを指定した角度で均等に回転します。回転値は、オブジェクトの対応する「-percent」フラグで指定したパーセンテージでスケールされます。角度はすべて度単位です。回転の中心は、「-pivot」フラグで指定したピボットです。また「-pivot」フラグがない場合は、(0, 0, 0)です。
-scale(-s) float float float create
各オブジェクトを指定した量だけ均等にスケールします。スケール値は、オブジェクトの対応する「-percent」フラグで指定したパーセンテージでスケールされます。各オブジェクトの位置と大きさは、「-pivot」フラグで指定したピボットとの関係で測定されます。既定では、各オブジェクトの個々のピボットが使用されます。コントロール頂点(CV)などのオブジェクト コンポーネントの場合、既定は親オブジェクトのピボットです。
-translate(-t) linear linear linear create
各オブジェクトを指定した量だけ均等に移動します。移動値は、オブジェクトの対応する「-percent」フラグで指定したパーセンテージでスケールされます。「-pivot」フラグは移動には影響しません。
-worldSpace(-ws) boolean create
計算にワールド空間を使用します。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

propMove -p 0.1 -p 0.5 -p 0.7 -p 1.0 -p 0.7 -p 0.5 -p 0.1 3 6 0
    surface1 surface2 surface3 surface4 surface5 surface6 surface7;
// This performs a proportional translate of (3,6,0) on seven surfaces.
// Note that there are 7 "-p" flags, one for each surface.

propMove -p 0.1 -p 0.5 -p 0.7 -p 1.0 -p 0.7 -p 0.5 -p 0.1 -pivot 1 1 1 -s 3 3 3
    surface1 surface2 surface3 surface4 surface5 surface6 surface7;
// This performs a proportional scale of (3,3,3) on seven surfaces.
// Note that there are 7 "-p" flags, one for each surface. The scale
// happened about the specified pivot (1,1,1).

propMove -p 0.1 -p 0.5 -p 0.7 -p 1.0 -p 0.7 -p 0.5 -p 0.1  -r 30 60 90
    surface1 surface2 surface3 surface4 surface5 surface6 surface7;
// This performs a proportional rotate of (30,60,90) on seven surfaces.
// Note that there are 7 "-p" flags, one for each surface.

propMove -px 0.1 -px 0.5 -px 0.7 -px 1.0 -px 0.7 -px 0.5 -px 0.1 -r 30 60 90
    surface1 surface2 surface3 surface4 surface5 surface6 surface7;
// This performs a proportional rotate of (30,60,90) on seven surfaces.
// The percentages are only applied on the rotation 30 about the X axis. The
// percentages along Y and Z are  1.0. Note that there are 7 "-px" flags, one
// for each surface. The surfaces are rotated by 60, 90 in Y and Z.