自動ターゲット抽出(ATE)により、ターゲットを自動的に識別して追加することができます。ターゲットを追加すると、隣接するスキャン内の一致するターゲットが自動的に抽出されます。
ターゲットを手動で選択し、[ターゲットを追加]ダイアログ ボックスでターゲットに名前を付けます。これにより、他のスキャンで同じターゲットが抽出され、自動ターゲットとしてマークされます。一致するターゲットが検出された場合、一致するスキャンの進行状況が次のビューに表示され、スキャン間で 1 つのターゲットが一致していることが示されます。
手動ターゲットは黄色で表示され、自動ターゲットはシアン(青緑)で表示されます。

新しい名前が既に存在する場合は、このターゲットを既存のターゲットに関連付ける必要があります。
手動選択ターゲットの選択を誤った場合、選択したターゲットと関連するすべての自動選択ターゲットを削除する必要があります。1つの手動ターゲットを削除すると、関連するすべての自動ターゲットが自動的に削除されます。
手動で選択したターゲットが正しい場合、他の自動ターゲットの検査が可能になります。各スキャンに切り替えて確認する代わりに、品質レポートで新たに追加された自動ターゲットの RMS 値をすばやく確認することができます。自動ターゲットが正しくない場合は、自動ターゲットを削除する必要があります。[接続]タブでターゲット名をクリックすると、そのターゲットに移動し、ターゲット抽出の品質を視覚的に確認することができます。これによる、その他の自動ターゲットへの影響はありません。ターゲットを手動で選択することにより、より正確な結果を得ることができます。
自動ターゲット抽出後にまだ一部のターゲット観測値が不足している場合は、代わりに手動でターゲットを抽出し、このターゲット観測値を既存のターゲットに関連付けることができます。
品質レポートの手動列にチェック マークが付いている場合は、ターゲットが手動で抽出されることを示し、そうでない場合は自動的に抽出されることを示します。
ターゲットの自動抽出に関連するオプションは、[登録設定]ダイアログを使用して設定します。下部のツールバーで設定ボタンをクリックし、登録設定ダイアログを開きます。

ターゲット名の接頭辞: 既定のターゲット名の接頭辞は「ターゲット」です。既定のターゲット名に対して、ターゲットの接頭辞を設定することができます。手動でターゲットを抽出した場合、ターゲットの接頭辞に 001、002 … が自動的に付加され、ターゲット名の候補が作成されます。ターゲットの接頭辞を空にすることもできます。

自動ターゲット抽出を有効化: 自動ターゲット抽出は既定で有効になっています。このオプションをオフにすることで、自動ターゲット抽出を無効にすることができます。
品質レポートの色分け: 品質レポートの色分けは、品質レポート ダイアログに表示される RMS 値を色分けするために使用されます。既定では、RMS 値が 10mm 未満であることが「高」品質の基準となっています。「低」品質の基準は、RMS 値が 20mm 以上である場合です。品質の良し悪しの基準を変更して、RMS 値を色付けすることもできます。RMS 値の最大許容値は 100mmです。

自動ターゲット抽出は、左の登録ビューまたはプロジェクトが完全に登録されている場合にのみ機能します。右側の登録ビューでは、手動ターゲットを追加しても自動ターゲットは抽出されませんが、手動ターゲットに対する削除や変更は、関連する自動ターゲットにも反映されます。
自動ターゲットで中断されたプロジェクトは、旧バージョンの ReCap Pro で開くことができますが、自動ターゲットは手動ターゲットとして表示されます。