回転フィールドの精度
2026.1 リリースでは、[原点を更新]ツールの回転入力フィールドにおいて表示精度が強化されました。この更新は、座標系の位置合わせにおいて正確な回転を定義する際の操作性と精度を向上させることに重点を置いています。
新機能
- 回転フィールド(YZ、XZ、XY)は最大 8 桁の小数値を表示できるようになり、ユーザはインタフェース上で高精度な角度を直接入力および確認できるようになりました。
- 入力処理の改善: 空白や形式の問題が自動的に解決され、よりクリーンなデータ入力が可能になりました。
- 無効な入力保護: 数値以外の入力や不正な値は、自動的に 0.00000000 にリセットされます。
- 境界の制御: 回転値は -360 度から 360 度の範囲に制限され、一貫性と信頼性が確保されます。
- ツールは複数軸の回転を正確に処理して反映し、空間的な正確さを維持するようになりました。
内部処理と UI の動作
- ツールは回転値を小数点以下 8 桁に丸めて表示しますが、内部的には完全な浮動小数点精度を保持します。
- 入力時に先頭または末尾の空白は自動的に削除され、形式の一貫性が保たれます。
- 無効または範囲外の値が入力された場合、フィールドは 0.00000000 にリセットされ、ツールの安定性を維持し、誤設定を防ぎます。
- 原点座標フィールド(X、Y、Z)はこの更新の影響を受けず、既存の精度設定に従い続けます。
- 基本設定のグローバル精度設定を変更しても、回転フィールドの表示動作には影響しません。これは、高い精度を独立して維持するために意図された設計です。
- 混在値や境界値(例: 180° や -270°)も正しくモデルの方向に適用され、ツール内で正確な回転状態が反映されます。
既知の考慮事項
- 強化された回転精度は小数点以下 8 桁に固定されており、現在のところ基本設定でのユーザ定義の精度設定には対応していません。
- サポート範囲(±360°)を超える入力は自動的に拒否されます。
- 大量入力や AutoCAD との連携使用事例においても、クラッシュや不安定性は確認されていません。
スナップショット
精度更新前と精度更新後:


入力検証ケース:



回転適用:

±360° を超える値は受け入れられません。

まとめ
新しい回転精度処理により、詳細な原点調整を行うユーザに対して、より高い視認性、信頼性、および制御性が提供されます。よりクリーンな入力管理と堅牢な検証システムにより、このツールはユーザの入力ミスに対して強くなり、一貫した出力精度を維持できるようになりました。