Import Cut ツールは EDL のイベントを認識して Flow Production Tracking のショットに一致させることができるため、カットを作成するときに EDL で見つかった変更に基づいてショット情報を自動的に更新することで、時間を節約することができます。このデータにはこのような重要な性質があるため、このアプリではショットの更新動作を選択して、スタジオのワークフローの細かなニュアンスに対応できます。Flow Production Tracking で自分で情報を管理する場合は、この機能を完全に無効にすることもできます。
潜在的な変更の分析の一環として、Import Cut ツールは以前のカットにあって入力 EDL にないショットと、Flow Production Tracking になくて入力 EDL にあるショットを特定することができます。どちらの場合も、アプリは Flow Production Tracking のステータス フィールドを自動的に調整できます。ステータスは、カットが読み込まれたときにのみ更新されます。Flow Production Tracking のステータスを必ずしも更新しなくても、アプリで変更の概要を表示できます。
利用可能なステータスはサイトごとにカスタマイズされることが多いため、適切な規則を使用するためにアプリで特定のオプションを設定することができます。ステータスの選択を管理するには、右上の歯車アイコンをクリックし、[設定] (Settings)ウィンドウを開きます。
このチェックボックスは、カットを読み込むときにアプリがショットのステータス フィールドを操作するかどうかを指定します。Flow Production Tracking のステータスを手動で制御する方法を維持するには、このチェックボックスをオフにします。含まれないショットや元に戻ったショットがあった場合は引き続きレポートされますが、読み込みの一環としてステータス フィールドのみが残されます。
入力 EDL に含まれないショットが検出された場合、アプリはそのショットをこのステータスに変更します。このドロップダウンで、Flow Production Tracking のフィールドに設定されている利用可能なステータスを選択できます。
以前はカットに含まれていなかったが入力 EDL では元に戻っているショットを判断するときに、アプリが参照するステータスです。多くの編集ワークフローでは「カットに含まれない」ことを示すために 2 つ以上のステータスを必要とするため(「省略(Omit)」と「保留中(On Hold)」の両方など)、Import Cut ツールでは 2 つ以上のステータスをテキスト形式で定義することができます。必要なステータス コードをカンマで区切って入力します。
入力 EDL で元に戻っているショットが検出された場合、そのショットをこのステータスに変更します。特定のステータスか Previous Status を選択できます。Previous Status は、除外される前のステータスを Flow Production Tracking の履歴から確認して、そのステータスに戻します。
ショットのフレーム範囲フィールドは、Import Cut で更新することもできます。これらのフィールドは一般的に、アーティストがショットで作業するときにレンダリングに使用するフレーム範囲を制御するため、重要です。Import Cut ツールは、以下のフィールドを更新します(関連する場合)。
簡単に言うと、これらのフィールドは、「カット内」で使用されているショットのフレーム範囲(ハンドル「なし」)と、最終的に配信される必要があるショットの全範囲(ハンドル「あり」)をカバーします。
ただし、Flow Production Tracking には、この情報を管理するために使用できる 2 種類のフィールドがあります。ほとんどのサイトでは、単純な数値フィールドであるショットの標準カット フィールドを使用しています。しかし、一部のサイトでは、組み込みの計算機能を持つ従来の「スマート」カット フィールドが使用されています。サイトでこの「スマート」カット フィールドを使用している場合、チェックボックスをクリックすると、Import Cut ツールでそのフィールドが代わりに使用されます。
ショットがカットに複数回表示される場合、Import Cut ツールはそれぞれの表示箇所を検出し、それに応じてショットのカット フィールドを設定します。[カット(イン)](Cut In)は入力 EDL に含まれるショットの表示箇所のうち最初のフレーム値に設定され、[カット(アウト)](Cut Out)はショットの表示箇所のうち最後のフレーム値に設定されます。これにより、カット内に含まれるショットの表示箇所すべてをカバーするフレーム範囲が得られます。
入力 EDL の内容によっては、カットをレビュー用に Flow Production Tracking に読み込むがショット カット フィールドは更新しない、という場合があります。これは、最終結果用にフル ショットとは異なるフレーム範囲のショットを使用するトレーラ カットを読み込むような状況で便利です。ショット フィールドをそのままにして、Flow Production Tracking でトレーラ カットをレビューのために使用できます。
これを支援するために、Import ウィンドウにはショットのカット フィールドを更新するかどうかを指定する Update Shot Fields チェックボックスがあります。更新する場合はチェックボックスをオンにして、そのままにするにはオフにします。このチェックボックスは維持され、アプリは以前の読み込み時の状態を記憶します。