Stingray エンジンはランタイムの使用にプロジェクトのソース データをコンパイルするときに、64 ビット ハッシュ関数を使用して、各リソースの名前を変更します。これによって、ランタイムでエンジンがコンパイル済みデータの識別と検索に使用するリソース ID セットが生成されます。
たとえば、ソース データ フォルダ内の content/levels/city/taxi.unit という名前のリソースは、コンパイル済みデータ フォルダの 9d01c901e9e2827f という名前のファイルに書き込まれます。
このリソースの識別方法は、文字列 ID によるリソースの識別と比較して、ランタイムでエンジンによってより効率的に使用され、メモリを節約できます。
Stingray 編集ツールを使用してコンパイル済みデータを直接作業する必要はないため、ファイル名は主に「内部的に」維持する必要があります。ただし、コンパイル済みリソースと元のソース リソースを接続する必要が出てくる場合があります。次のセクションで説明するいずれかの方法で、これを実行することができます。
Stingray には、ソース リソース名とそのコンパイルされた ID 間を変換するための小さなツールが用意されています。
このツールは外部コンソールからアクセスでき、Stingray インストール フォルダ内の tools¥console.exe にあります。また、メイン メニューから Window > External Console を選択して、メインの Stingray エディタから外部コンソールを起動することもできます。
外部コンソールを実行したら、そのメイン メニューから Tools > Id Lookup を選択します。
上部にあるテキスト フィールドに名前を入力してリソース ID を検索するか、その ID を入力してリソース名を検索することができます。
Stingray でプロジェクトのリソースをコンパイルするときに、debug_file_index.sjson という名前のコンパイル済みデータ フォルダにファイルを書き込みます。このファイルには、プロジェクト フォルダの各リソースと、そのリソースに対して生成されたコンパイル済みファイル間のマッピングが含まれています。