データ チャネル モディファイヤは、複雑なモデリング操作を自動化する、幅広い用途に使用できるツールです。一連のコントロールを使用してメッシュ データをパイプ処理することにより、変更に伴って動的に更新されるさまざまなエフェクト効果を実現することができます。
![](https://help.autodesk.com/cloudhelp/2023/JPN/3DSMax-Modifiers/images/GUID-641E9EFB-A3CA-4D62-A5D9-A1CE34A7DA75.png)
[データ チャネル](Data Channel)モディファイヤを使用して、曲率データで特定の地形機能を特定する例を示します。このプロセス スタックを使用すると、積雪などをリアルに表現するために領域をマスクし、追加のモデリングを行った後に自動的に更新することができます。
[データ チャネル](Data Channel)モディファイヤについて
3D オブジェクトは、ジオメトリ、頂点カラーの設定、ワールド座標、選択、テクスチャ マッピング情報などのアトリビュートを定義するさまざまなデータ サブカテゴリで構成されています。各サブカテゴリのデータは独立したチャネルに保存されています。データ チャネル モディファイヤを使用すると、スタック内を通過するさまざまなプロセスをさまざまなデータ チャネルに適用することができます。オブジェクトの状態が変わると、すべての変換が自動的に更新されます。
データ チャネル モディファイヤは、各種状態に応じてマテリアルをブレンドする、出力に応じて変形を作成する、またはチャネル間でデータを動的にコピーして保存するなど、手の込んだ操作を自動化する場合に便利です。データはカラーのグラデーションとしてビューポート内で直接表示することができます。
データ チャネルを操作するには、オペレータというコンポーネントを使用します。追加されたオペレータは、[データ チャネル モディファイヤ](Data Channel modifier)パネルのスタックに配置されます。データ チャネルは、オペレータ リスト内を上から下に移動するときに、定期的に処理されます。オペレータをドラッグしてスタック内にドロップすることにより、プロセスを適用する順番を変更できます。
オペレータの種類
スタックの構築に使用されるオペレータには、[入力](Input) 、[処理](Process)
、および[出力](Output)
の 3 つの種類があります。
スタックには次のオペレータを含める必要があります。
- 操作するデータ チャネルを定義する入力オペレータ。
- 結果を処理する出力オペレータ。
スタックには次のオペレータも含めることができます。
- 入力オペレータと出力オペレータの間のデータ チャネルを操作する 1 つまたは複数の処理オペレータ。
- 追加の入力および出力オペレータ。
ほとんどのオペレータは特定のジオメトリック チャネルを対象としていて、エッジ 、面
、または頂点
データを変換します。例外的に、いくつかの処理オペレータは任意の種類のデータと交換可能です。[サブオブジェクト タイプに変換](Convert to SubObject Type)が使用されている場合を除き、さまざまな種類のデータを変換するオペレータを同じスタックに含めることはできません。オペレータが適切に追加されていない場合(たとえば、頂点を処理するオペレータが[エッジ入力](Edge Input)オペレータの後に配置されている場合)は、エラー アイコンが表示され、スタック内にオペレータ名が赤で表示されます。
入力オペレータ ![](https://help.autodesk.com/cloudhelp/2023/JPN/3DSMax-Modifiers/images/GUID-262722F5-364B-4F21-B32E-589950926484.png)
- カラー要素(Color Elements)
- コンポーネント空間(Component Space)
- 曲率(Curvature)
- デルタ Mush(Delta Mush)
- 歪み(Distort)
- エッジ入力(Edge Input)
- 面入力(Face Input)
- Maxscript
- ノードの影響(Node Influence)
- テンション変形(Tension Deform)
- 要素を変換(Transform Elements)
- ベクトル(Vector)
- 速度(Velocity)
- 頂点入力(Vertex Input)
- XYZ 空間(XYZ Space)
処理オペレータ ![](https://help.autodesk.com/cloudhelp/2023/JPN/3DSMax-Modifiers/images/GUID-D84248A9-52B8-4B55-89C7-9720ABEA0073.png)
- クランプ(Clamp)
- サブオブジェクト タイプに変換(Convert to SubObject Type)
- カーブ(Curve)
- 減衰(Decay)
- GeoQuantize
- 反転(Invert)
- 正規化(Normalize)
- Point3 から Float に(Point 3 To Float)
- スケール(Scale)
- スムーズ(Smooth)
出力オペレータ ![](https://help.autodesk.com/cloudhelp/2023/JPN/3DSMax-Modifiers/images/GUID-C1CC6EB8-F9F5-4D12-AE86-6CE952101316.png)
- エッジ出力(Edge Output)
- 面出力(Face Output)
- 頂点出力(Vertex Output)
3ds Max バージョン 2018 のデータ チャネル モディファイヤのデータをバージョン 2017 に保存する
バージョン 2018 のデータをバージョン 2017 に保存すると、既定では、データ チャネル モディファイヤは存在しないモディファイヤとして保存されます。3ds Max 2017 Update 1 がインストールされている場合は、バージョン 2017 に保存して、オペレータおよびパラメータを維持することができます。そのためには、3dsmax.ini に次の文字列を追加します。
[Plugins] DataChannelSaveAs2017 = 1
1 を設定すると、データ チャネル モディファイヤのデータが保存され、0 を設定すると、データ チャネル モディファイヤのデータが無効になります。
3dsMax.ini ファイルは C:\Users\username\AppData\Local\Autodesk\3dsMax\2018 - 64bit\ENU ディレクトリ内にあります。