Dynamo プレーヤー スクリプトの追加事項と改善点
新しいスクリプト
Alias の Dynamo プレーヤー フォルダに、新しい Dynamo プレーヤーのサンプル スクリプトを追加しました。次のものが含まれます。
DP-Package-Data.dyn
: このスクリプトで数値入力からなるデータ パッケージを作成し、自動車のデザインのレイアウトに使用することができます。このスクリプトには、タイヤやホイールのサイズと位置を調整するためのパラメータのほか、設計を設定する際に使用するさまざまな平面サーフェスの寸法を設定するためのパラメータが含まれています。ビューポートに寸法などの情報のテキストを追加するには、Dynamo に Dynamo テキスト パッケージをインストールする必要があります。
DP-Wheel-Placement.dyn
: このスクリプトは、ホイールやリムなどの選択したジオメトリを使用して 4 つのコピーを作成し、自動車のホイール位置にオブジェクトを配置します。Wheelbase、Track Width、および Offset のパラメータを使用すると、自動車モデルの仕様に合わせてホイールの配置を調整できます。このスクリプトを使用すると、タイヤ生成スクリプト(DP-Nurbs-Tire.dyn)で作成されたタイヤをすばやく配置できます。大量のジオメトリを選択すると、このスクリプトの実行速度が低下することがあります。
DP-Objects-Center-Point.dyn
: このスクリプトは、1 つまたは複数のジオメトリ オブジェクトの中心にコンストラクション ポイントを生成します。中心点を計算する場合、実際に表示される入力のジオメトリのみが考慮されます。CV レイアウトまたはトリムされた領域は、中心ポイントの計算に影響しません。コンストラクション ポイントを追加した後、サーフェスを選択し、Move Pivot を使用して基点を中心点にスナップすることができます。このスクリプトは、トリムされたジオメトリのピボット ポイントを中心に配置する方法として使用します。
DP-Subdiv-Perpendicular-Align.dyn: このスクリプトは、サブディビジョン オブジェクトの開いているエッジがリファレンス サーフェスに対して垂直になるように位置合わせします。この場合、リファレンスという用語は WREF ジオメトリではなく、出力ジオメトリの配置をサポートするジオメトリを表します。たとえば、このスクリプトを DP-Rim-Support-and-Radial-Scaling.dyn スクリプトと一緒に使用して、スポーク ジオメトリをリム ジオメトリに正しく位置合わせすることができます。サブディビジョン オブジェクトを正しく機能させるには、キャップのないサブディビジョン円柱など、開いたエッジが必要になります。
詳細については、「Dynamo プレーヤーのサンプル スクリプト」を参照してください。
スクリプトの改善
既存の Dynamo プレーヤー スクリプトには、次の改善が行われています。
DP-Nurbs-Tire.dyn
: トレッドのパターンを生成する前にプレビューできる、Show Curve Preview オプションが追加されました。これにより、トレッド ジオメトリを生成する前に、トレッドの設計に対する変更をすばやく確認し、必要な調整を行うことができます。また、このスクリプトを使用して複数のタイヤを生成できるようになりました。
DP-Rim-Support-and-Radial-Scaling.dyn スクリプト
: コンストラクション ポイントを使用して、リム ジオメトリとスポーク ジオメトリを生成するビューポート内の場所を指定できるようになりました。以前のバージョンのスクリプトでは、ジオメトリはビューポートの原点(X=0、Y=0、Z=0)に生成されていました。
DP-Subdiv-Sweep.dyn スクリプト
サーフェスがプロファイル カーブの位置またはパス カーブの位置のどちらで実行されるかに関係なく、スイープ サーフェスの位置がパス カーブに基づくように改善されました。
DP-Pipe.dyn スクリプト
: パイプ ジオメトリの始点と終点にキャップを作成する操作が、オプションになりました。また、パイプに折り目を作成できるようになりました。
DP-Subdiv-Morph-between-2-Objects.dyn
: このスクリプトに Keep Position オプションが追加され、最初のソース オブジェクトを中間オブジェクトに変換する間、元の位置に保持できるようになりました。
DP-Points-on-Curves.dyn
: Dynamo プレーヤーで使用しやすくするために、このスクリプトのパラメータを再編成しました。分布モードを使用しているときに、新しい Attract Point を有効にして、アトラクタの位置に基づいてカーブに沿ったポイントの分布を傾斜させることができます。
詳細については、「Dynamo プレーヤーのサンプル スクリプト」を参照してください。
モデリングの更新
Skin ツールへの新しい Rebuild の追加
Skin ツールに新しい Rebuild オプションが追加されました。このオプションをオンにすると、スキン サーフェス上の CV 分布が選択した最初の入力カーブの CV 分布と一致するように再構築されます。 スキン サーフェスに表示される不要なマルチノットや追加の CV を削除する場合は、Rebuild を使用します。
Match Parameterization の名前を Rebuild に変更
Profile ツールの Match Parameterization オプションの名前を Rebuild に変更しました。このオプションの機能は変更されていません。
見つからないファイル リファレンスの検出と再ロードの改善
リファレンスを含む .wire ファイルを開くまたは読み込むときに、見つからない .wref ファイルを Reference Manager で検出して再ロードする方法が改善されました。たとえば、.wire ファイルおよび関連する .wref ファイルがユーザ間で共有されている場合、関連する .wref ファイルのパスは最初のファイルで使用されるパスと異なることがよくあります。この場合、Reference Manager はリファレンスが見つからないことを示し、ユーザに検索するよう求めます。
ファイル パスが変更されても、Alias は指定したリファレンス ディレクトリと .wire ファイルのソース ディレクトリを自動的に検索して、関連するすべての .wref ファイルを見つけるようになりました。この改善により、リファレンス ファイル(アセンブリ リファレンス)でネストされているリファレンスを含む .wire ファイルが共有しやすくなりました。
その他のモデリングの改善点
- Universal Transform ツール(Transform > Transform)を使用して、選択したオブジェクトを X、Y、Z 軸に沿って 180 度反転できるようになりました。詳細については、「選択したオブジェクトを反転する」を参照してください。
- Limit Edge Length 設定とMax Edge Length コントロールスライダを削除して、Alias VR のテッセレーション設定を簡易化しました。Alias VR でのテッセレーション操作の結果は変更されていません。
CATIA V5 R2021 のサポート
CATIA V5 エクスポータに CATIA V5 R2021 ファイル形式のサポートを追加しました。CATIA V5 オプションのドロップダウンから、この形式を選択して書き出せるようになりました。
廃止されたツールの更新
このリリースで廃止されたツールと機能の詳細については、「廃止、置き換え、および削除された機能とコンポーネント」を参照してください。
ダウンロード可能な Alias 2022 オフライン ヘルプ
インターネットに常時接続していない場合には、Alias 2022 バージョンのヘルプをダウンロードできます。「Alias ヘルプのダウンロード」ページを参照して、Alias オフライン ヘルプをダウンロードしてください。Alias オフライン ヘルプの重要情報が記載されている「Alias オフライン ヘルプ(はじめにお読みください)」ドキュメントも用意されています。