2019.0.5 の新機能
2019.0.5 Update には、以前のリリースの機能を拡張するとともに解析精度も改善させる更新と強化が含まれています。
Windows でのインスール
2019.0.5 Update の Windows 版は、2019.0.2 Update の上にインストールされる .exe ファイルです。
Linux でのインストール
Linux プラットフォームの場合は、以前の 2019 バージョンをすべてアンインストールしてから、2019.0.5 Update の .tar ファイルをダウンロードしてインストールします。
Linux サポートに関する更新情報
Moldflow 2019 およびその Update はすべて、Red Hat/CentOS 6.x および Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7.x 上での動作がサポートされています。
リリース 2019.0 または 2019.0.1 で SJM 7.3 をインストールしている場合は、Simulation Job Manager のセクションを参照してください。
グラフィックス カード
弊社ではグラフィックス カードのドライバが更新され次第、それらをサポートするよう努めています。 ソフトウェアの実行中に問題が発生した場合、使用しているビデオ カードのドライバーが最新版かどうかチェックし、必ず最新版をインストールしてください。ドライバーおよびインストール手順に関しては、カード製造元の Web サイトを参照してください。 許容可能なシミュレーションが実行できる最小要件については、Moldflow のインストール補足の中のグラフィックス要件を参照してください。
サポートされる CAD ファイル形式
次の CAD ファイルのバージョンもインポート可能になりました。
- SolidWorks 2019
- JT 10.3
Simulation Job Manager
この 2019.0.5 Update には、2019.0.2 Update と同じバージョンの Simulation Job Manager (SJM) 7.2 が付属しています。
2019.0.5 への更新が完了したら、SJM 7.3 Update を 2019.0.5 Update に再度適用することができます。
SJM 7.2 のインスタンスは、システム上にいるユーザの人数に関わらず、システムにつき 1 つだけです。
複数のユーザ:
Windows ではログオンしているユーザについてのみ SJM の旧バージョンを自動的に削除できるため、複数のオペレータが同じコンピュータを使用している場合、2019 Moldflow 製品のインストールが失敗することがあります。
この状況を解決するには、すべてのユーザのプロファイルに対するすべてのバージョンの SJM をアンインストールした後に、Moldflow 製品をインストールします。
SJM の複数のバージョン:
Simulation Job Manager 7.2 をインストールすると、SJM の既存のバージョンに修正プログラムが適用されます。
注: Moldflow 2019 のインストール後に、それより古いバージョンの Moldflow をインストールする場合、次の方法で Simulation Job Manager 6.x をアンインストールしてください。[コントロール パネル] > [プログラムと機能]に移動し、Simulation Job Manager 6.x をアンインストールします。
重要: Simulation Job Manager 7.x はアンインストールしないでください。C:¥Program Files¥Autodesk¥Simulation Job Manager 7¥sjmClientPatcher.exe を実行します。
2019.0.2 Update 以降の材料データベースの変更点
2019.0.5 Update では、材料データベースが一部変更されています。詳細については、Autodesk_Moldflow_2019_material_changes.pdf を参照してください。このファイルはインストレーション パスの help フォルダ(通常は、C:¥Program Files¥Autodesk¥Moldflow Synergy 20xx¥help)にあります。
Autodesk Moldflow 2019.0.2 Update 以降に行われた熱可塑性樹脂データベースへの変更の概要:
メーカーの総数: 548
- 追加した新規メーカーの数: 32
- 削除したメーカーの数: 24
グレードの総数: 10989
- 追加したグレード: 629
- 削除したグレード: 162
- 修正したグレード: 447
2019.0.5 Update におけるソルバー変更
3D での繊維の分解:
3D フローと 3D 反りソルバーで使用される際の繊維充填材料について、樹脂マトリックスの機械的特性である分解が変更されました。
注: この変更は、Midplane ソルバーおよび Dual Domain ソルバーには影響しません。多くの充填材料では、この変更による 3D フローの機械的特性および 3D 反り変位の予測の違いはわずかですが、少数の充填材料では、機械的特性および反り変位に大きな違いが見られます。
ローカル座標系(LCS)に関連するコアシフト拘束:
複数のコアシフト拘束をローカル座標系(LCS)と組み合わせて使用できるようになりました。
2019.0.5 Update でのソルバーの変更がクラウド サーバに適用される:
2019 の解析をクラウド サーバに送信すると、2019.0.5 Update をローカル コンピュータにインストールしたかどうかに関係なく、これらのソルバーの変更を確認できます。
2019.0.5 Update におけるその他の変更点
「ベスト フィット」と組み合わせて使用する際の収縮補正:
中心に穴がある成形品の変位結果に収縮補正を適用する際に、反りのアニメーションの[ベスト フィット]オプションが、期待どおりに機能するようになりました。
Fusion 360 のサブスクリプションの確認:
Synergy Fusion アドインが Fusion 360 の有効な資格情報で機能するようになりました。
Token Flex ライセンスの場合にチェックのみのソルバーが実行される:
Token Flex ユーザがソルバー チェック解析を実行する際に、そのユーザの認証情報がライセンスの確認のために使用されるようになりました。
一般的な金型材料に電磁特性がない:
一般的な金型材料である銅(純銅)および P20 に、電気抵抗率および相対的透磁率のデータが追加されました。
抵抗率(Ω-m) | 相対的透磁率(-) | |
---|---|---|
銅(純銅) | 2.00E-08 | 1 |
P20 | 2.50E-07 | 40 |