AutoCAD プログラムには、VS Code と AutoCAD が相互に通信できるようにする AutoLISP Debug Adapter というユーティリティが付属しています。
VS Code と AutoCAD 間の通信は、AutoLISP デバッグ環境設定のいずれかを使用したときに確立されます。これらのデバッグ環境設定は、「デバッグ用に AutoCAD AutoLISP Extension セットアップするには」の手順に従って定義できます。
AutoCAD のインスタンスを起動するか、使用しているいずれかのデバッグ環境設定にアタッチすると、次のことが可能になります。
- ブレークポイントを追加して AutoLISP プログラムの実行を中断し、現在の状態を評価する
- 選択した式を評価する
- AutoLISP ソース(LSP)ファイルを AutoCAD にロードする
- AutoLISP プログラムの実行中にローカル変数とグローバル変数をウォッチする
- AutoLISP プログラムの呼び出しスタックを検査する
- デバッグ コンソールで AutoLISP 関数および AutoCAD コマンドを実行する
サポートされている VS Code のデバッグ機能
次に、AutoCAD AutoLISP Extension がサポートしているデバッグ機能の一覧を示します。
- 呼び出しスタックを表示する(スタック フレームの切り替えを含む)
- [ウォッチ]ウィンドウで変数を評価する
- エディタ ウィンドウ内でマウス カーソルが変数の位置にあるときに、変数の現在の値を検査する
- [変数]ウィンドウで関数パラメータを確認する
- ブレークポイントを追加、削除、無効化する
- 式をステップ イン、ステップ アウト、ステップ オーバーする
- カーソル位置まで実行する
- 実行時エラーと構文チェック
- *LAST-VALUE* 変数を使用して、最後に実行した文の値を表示する
サポートされていない VS Code のデバッグ機能
次に、AutoCAD AutoLISP Extension でサポートされていないデバッグ機能の一覧を示します。
- 一時停止
- 条件付きブレークポイントおよびデータ ブレークポイント
- 変数を設定する
- ログ ポイント
- メモリおよびアセンブリ コード