Autodesk Navisworks 2022 に関する専門用語の用語集です。
この機能を使用できるのは、Autodesk Navisworks Manage ユーザのみです。
[許容差]は、報告されるクラッシュの重大度をコントロールし、現場で修正可能と見なされる無視可能なクラッシュを除外できるようにします。許容差は、ハード、クリアランス、重複の各種類のクラッシュ テストに使用できます。見つかったクラッシュがこの許容差以内の場合は報告されるのに対して、この許容差外のクラッシュは無視されます。したがって、[ハード]クラッシュの場合は、重大度がゼロから許容差値の間のクラッシュが無視されるのに対して、[クリアランス]クラッシュの場合は、重大度が許容差値を超えるクラッシュが無視されます(必要な距離以上に離れています)。同様に[重複]クラッシュの場合は、重大度が許容差値より大きなクラッシュは、離れている同一ジオメトリの可能性が高いため無視されます。入力した許容差は、表示単位 に自動的に変換されます。たとえば、表示単位がメートルの場合、0.15 m に自動的に変換されます。
クラッシュには、それぞれ現在のステータスが関連付けられていて、そのステータスは色分けされたアイコンで示されます。このステータスは、Clash Detective によって自動的に更新されます。また、必要であれば、手動で設定することもできます。ステータスは、次のとおりです。
新規: テストの現在の実行で初めて見つかったクラッシュ。
アクティブ: テストの以前の実行で見つかり、まだ解決されていないクラッシュ。
レビュー済み: 以前に見つかったクラッシュで、誰かによってレビュー済みのマークが付けられているクラッシュ。
承認済み: 以前に見つかり、誰かによって承認されたクラッシュ。
解決済み: テストの以前の実行で見つかり、テストの現在の実行では見つからなかったクラッシュ。したがって、解決されたとみなされます。
ステータスが承認済みに変化した場合、Clash Detective は、現在ログオンしているユーザがその承認を行ったものとみなします。
ハイパーリンクを有効にすると、適切なステータス アイコン で、クラッシュ結果が表示されます。
クラッシュ テストには、次の 4 つのステータスがあります。
新規: 現在のモデルでまだ実行されていないクラッシュ テストを示します。
実行済み: モデルの最新バージョンに対して正常に実行されたクラッシュ テストを示します。
中止: 実行中に中断されたクラッシュ テストを示します。中断された時点までの結果は有効です。
選択 A のジオメトリが選択 B のジオメトリと交差しているかどうかには関係なく、設定された許容差より距離が短いクラッシュ。
テスト タイプが標準の[ハード] クラッシュでは、ノーマル交差メソッドが適用され、テストする 2 つの項目を定義するすべての三角形の間に交差が存在するかどうかを確認するようにクラッシュ テストが設定されます(Autodesk Navisworks のジオメトリは、すべて三角形で構成されています)。この場合、どの三角形も交差しない項目間のクラッシュが検出されない可能性があります。たとえば、正確に平行な 2 本のパイプがあり、それぞれの端点がわずかに重なっているとします。2 つのパイプは交差しますが、そのジオメトリを定義する三角形はどれも交差しないため、テスト タイプが標準の[ハード] クラッシュの場合は、このクラッシュが検出されません。しかし、[ハード(慎重調査)]レポートを選択すると、クラッシュしている可能性がある項目のペアがすべて報告されます。この場合は、誤って交差するとされたものが結果に入る可能性がありますが、その方が完全で安全なクラッシュ検出方法です。
ハード クラッシュの場合は、クラッシュの重大度は、交差する 2 つの項目の交差によって決まります。ハード クラッシュは、負の距離として記録されます。距離の負の度合いが大きければ、クラッシュの重大度も大きくなります。ハード クラッシュの重大度は、[慎重調査]または[標準] 交差メソッドのどちらが適用されたかで異なります(詳細については、「交差メソッド」を参照してください)。[標準]の場合は、1 対の三角形の間の最も大きな浸透が測定されます。[慎重調査]の場合は、片方の項目の周りの空間から、もう一方の項目の周りの空間への浸透が測定されます。
クリアランス クラッシュの場合の重大度は、ある項目が、もう一方の項目の周りに必要な距離にどの程度侵入しているかで決まります。たとえば、ある項目の 3mm 以内にある項目は、5mm 以内にある項目より重大度が大きくなります。
重複クラッシュの重大度は、ある項目がもう一方の項目にどの程度近づいているかで決まります。2 つの項目間の距離がゼロの場合は重複ジオメトリの可能性が高くなるのに対して、離れている項目の場合は別々のオブジェクトである可能性が高く、したがって重大度も小さくなります。
選択 A のジオメトリが選択 B のジオメトリと同じで、ゼロから設定された許容差までの距離以内にあるクラッシュ。したがって許容差がゼロの場合は、まったく同じ位置にある重複ジオメトリのみが検出されます。
選択 A のジオメトリが選択 B のジオメトリと、設定された許容差より長い距離で交差しているクラッシュ。
カリングは、シーンのレンダリング中に描画しない項目を決定するプロセスです。Autodesk Navisworks は、対象から外す方法を使用して、優先順位が付いたカリングを実行して、インタラクティブなシーンをレンダリングしますが、カリングの他の要素(裏面、近接、遠方など)については、ユーザがある程度コントロールできます。
インタラクティブ性を維持し、ユーザ定義されたフレーム レートを保証するために、Autodesk Navisworks は、コンマ数秒でレンダリングできる項目のみをレンダリングします。その他の項目は描画対象から外され、レンダリングされません。
Autodesk Navisworks は、レンダリングする項目とレンダリングから除外する項目の優先順位を、項目の境界ボックス、視点からの距離、および画面上のサイズに基づいて決定します。したがって、シーン内の重要度の低い項目のみが対象から外されます。
ナビゲーションが停止すると、すべての項目が表示されるまで、シーンのレンダリングが続行されます。
フレーム レートとは、メインのナビゲーション ウィンドウにレンダリングされる 1 秒あたりのフレーム数(FPS)のことです。Autodesk Navisworks では、インタラクティブ性を維持するため、ユーザ定義のフレーム レートを保証します。
三角形がレンダリングされているレートを示します。これは、使用しているグラフィック カードのパフォーマンスの目安になります。
最後のフレームをレンダリングするのに要した時間を示します。
現在測定されているフレーム レートを直前の 1 秒間の平均で示します。
書き出しに関連して使用される、Autodesk Navisworks に特有な用語がいくつかあります。
コーデックとは、「COmpression-DECompression (圧縮-復元)」の略で、AVI ファイルの作成時と再生時にアニメーションの圧縮と復元を行うプログラムのことです。コーデックは、Autodesk Navisworks とは別にインストールされ、Windows™ システムにインストールされていれば使用できます。AVI ファイルの再生には、そのファイルの作成に使用されたコーデックと同じコーデックが必要になります。
外部参照(参照ファイルまたは「XRef」とも呼ぶ)は、挿入されたグループとして Autodesk Navisworks の[選択ツリー]に表示されます。Autodesk Navisworks が外部参照ファイルを探す場所は、AutoCAD や MicroStation の場合と同じです。
[未解決の外部参照]ダイアログ ボックスが表示されている場合は、このリンクが何らかの形で壊れているため、参照ファイルの場所を、AutoCAD や MicroStation が期待する場所に変更する必要があります。
これらの XRef が現在のセッションにとって重要でない場合は、参照を[無視]できます。その場合は、XRef が挿入されずにファイルがロードされます。同様に、[すべて無視]を選択すると、未解決の XRef を含めずにファイルがロードされます。
オプション エディタで DWG/DXF ファイル リーダおよび DGN ファイル リーダのオプションをカスタマイズし、外部参照をロードするかどうかを設定することもできます。これにより、Autodesk Navisworks に追加するファイルをより細かくコントロールできます。
任意のネイティブ CAD ファイルを開いたり追加するときに、書き込みキャッシュ オプションが設定されていれば、Autodesk Navisworks でキャッシュ ファイル(.nwc)が作成されます。次回、ネイティブ CAD ファイルを開いたり追加する場合、Autodesk Navisworks は該当するキャッシュ ファイルからデータを読み込み、元データの再変換は行いません(ただし、キャッシュが元ファイルより新しい場合)。元ファイルが変更された場合、Autodesk Navisworks は、次回そのファイルをロードするときにキャッシュ ファイルを作成し直します。キャッシュ ファイルを使用することで、よく使用されるファイルへのアクセスが高速になります。キャッシュ ファイルが特に役立つのは、モデルが多数のファイルで構成されているときに、異なる表示セッションの間に、数ファイルしか変更されないような場合です。キャッシュ ファイルは、ネイティブのファイル リーダが Autodesk Navisworks で使用できない一部の CAD アプリケーションからも書き出すことができます。キャッシュのオプションを修正するには、アプリケーション ボタン [オプション]をクリックしてオプション エディタを開き、 [モデル]ノードを展開します。
MicroStation 形状はポリゴンで、頂点を 3 つ以上持つことが可能です。この形状は、より複雑なオブジェクトをモデル化するためによく使用されますが、メモリの無駄使いになることがあります。このため、形状の頂点の数がAutodesk Navisworks以下の場合、Autodesk Navisworks により、同じレベルまたは同じセルに存在して同じ色を持つすべての形状が「図形セット」にマージされます。
パブリッシュされた NWD ファイルは、モデルのある時点でのスナップショットが必要なときに役立ちます。ジオメトリとレビューに関する情報は、すべて NWD ファイルに保存され、それ以降は変更できなくなります。パブリッシュされた NWD ファイルには、ファイルに関する情報も含めることができます。また、パスワードで保護したり、期間の制限を設けてセキュリティを確保することもできます。また、このファイルは非常に小さく、CAD データを元サイズの最大 80% まで圧縮します。
パブリッシュされた NWD ファイルは、他のユーザが無償ビューアの Autodesk Navisworks 2022 で表示できるモデルを発行する場合に役立ちます。また、Autodesk Navisworks に追加して、より大きなシーンを作成することもできます。
CAD パッケージから NWC 形式に書き出すときや、Autodesk Navisworks がネイティブ CAD ファイルを読み込むときは、曲線サーフェスを平坦なファセットにどのように減少させるか決定する必要があります。ほとんどのアプリケーションとファイル形式では、実行するファセット化のレベルをコントロールできます。
すべての項目は、その大きさとは無関係に、同じ面分割係数を使用するため、曲線エンティティの面の数も同じになります。したがって、画面上に表示される項目のサイズを表す値を、異なる値で少し試してみる必要があります。
面分割係数は 0 以上で、0 は面分割係数をオフにすることを表します。既定値は 1 です。値を 2 倍にするとファセット数は 2 倍になり、半分にするとファセット数は半分になります。面分割係数を大きくすると、モデルのポリゴンの数が増え、Autodesk Navisworks ファイルが大きくなります。曲線エンティティが 200 ヤード先から見るゴルフ ボールだった場合は、面分割係数を大きくしてもほとんど意味がありません。
AutoCAD の書き出しでは、面分割係数は NWCOPT コマンドで設定します。MicroStation の面分割係数は、NWCOUT 書き出しダイアログの[オプション]で設定します。CAD ファイルの読み取り時の面分割係数を設定するには、 [オプション]を選択してオプション エディタを開き、[ファイル リーダ]ノードを展開し、適切なファイル リーダ ページを選択します。
面分割の最大偏差は、面分割係数とともに使用して、オリジナルからの偏差が大きすぎる比較的大きなオブジェクトについて、ファセットが確実に追加されるようにします。入力値より大きな差がモデルにあった場合は、ファセットが追加されます。値は、モデル単位で測定されます。
ここで、d が面分割の最大偏差値より大きい場合、ファセットがさらにオブジェクトに追加されます。
面分割の最大偏差が 0 に設定されていると、この機能は無視され、面分割係数のみが使用されます。
レビュー ファイルは、Autodesk Navisworks に追加されたネイティブ CAD ファイルを使用する場合に役立ちます。このファイルには、追加されたファイルの場所が、Autodesk Navisworks で作成された設計レビュー(コメント、朱書き、ビューポイント、アニメーションなど)とともに保存されます。
一連のファイルが Autodesk Navisworks のシーンに追加され、1 つの NWF ファイルに保存されている場合、その NWF ファイルを後でもう一度開いたときに、元の CAD ファイルが変更されていれば、更新された CAD ファイルをシーン内にロードしてレビューすることができます。
Autodesk Navisworks に固有の用語です。
プロジェクトとは、建設作業に必要なマテリアルの数量を算出するファイルと項目のコレクションです。
モデル数量拾いでは、パブリッシュ アプリケーションの設計データとプロパティを使用して、Quantification で数量拾いを自動作成します。
これは、プロジェクトを構築するために使用できるすべてのリソースの組織的なリストです。リソース カタログでリソースとグループ リソースのリストを構築し、管理することができます。(注: 一般的には、リソース カタログは、単一のプロジェクトに固有ではありませんが、プロジェクト全体で使用できる情報はあります。)
仮想数量拾いは、選択した数量拾いオブジェクトのプロパティが使用できない場合に実行できます。たとえば、これらのプロパティが元の設計アプリケーションから継承されていない場合などです。測定ツールを使用して、ビューポイントを仮想数量拾いに関連付けることができます。
数量拾いプロジェクトについて、数量拾いグループおよび専門分野を定義する組織的データベースです。
数量拾いは、コスト見積もりプロセスの一部です。このプロセスは、プロジェクトの構築に必要となるリソース(マテリアル、装置、労務費など)のリストを準備するために、プロジェクトの設計データから実世界の数量を「拾い出す」あるいは抽出することを指します。数量拾いにはたとえば、建物プランに必要な照明器具の数や、杭打ちに必要なコンクリートの量を決定することなどが含まれます。
項目の選択に関連して使用される、Autodesk Navisworks に特有な用語がいくつかあります。
インスタンスは、モデル内で複数回参照される 1 つのオブジェクト(たとえば、ツリー)です。インスタンスは、オブジェクトを不必要に繰り返さないことで、ファイル サイズを小さくできるという利点があります。
合成オブジェクトは、選択ツリーで 1 つのオブジェクトとみなされる一連のジオメトリです。たとえば、窓オブジェクトは、フレームとガラスで構成することができます。合成オブジェクトであれば、窓オブジェクトはフレームとガラスの両方になり、すべてを一度に選択できます。
Autodesk Navisworks のすべての項目は、タイプを持っています。タイプの例としては、参照ファイル、画層、インスタンス(挿入とも言う)、グループなどがあります。それぞれの CAD パッケージにも、ポリゴンや 3D ソリッドなどさまざまなジオメトリ タイプがあります。
元の CAD または Autodesk Navisworks で割り当てられた識別子。あらゆる項目は名前を持つことができます。その名前は、通常は、モデルが作成された元の CAD パッケージから得られます。
選択レベルとは選択ツリーのレベルのことで、そのレベルから選択を開始します。[Shift]を押したまま選択すると、ツリー内の複数の項目を選択できます。
カテゴリ名とプロパティ名には 2 つの構成要素(ローカライズされユーザに対して表示される文字列と、ローカライズされずに API で使用される内部文字列)があります。[スマートタグ]および[項目を検索]ダイアログ ボックスで名前を照合する場合、既定では両方の要素が同じであることが必要ですが、フラグを使用して片方の要素のみを照合することもできます。[ユーザ名を無視]を使用すると、使用されているローカライズ バージョンとは無関係に照合を実行できます。
アンチエイリアシングは、鋭い線のギザギザのエッジをぼかすことで、イメージ品質を改善します。2x~64x は、アンチエイリアシングの処理に必要な追加フレーム数を表します。フレーム数は多いほど、効果が大きくなります(その結果、レンダリング時間も増加します)。
あらゆるナビゲーション モードでの、カメラが左右に回転するときの移動速度。
モデルの周囲をカメラが移動するナビゲーション モード。
カメラの視野とは、カメラで見ることができる角度のことです。視野が広くなると、ビューに表示できる項目は増えますが、表示はひずみます。視野が狭い場合は、ビューが平坦になり、直交投影ビューに近づく傾向があります。Autodesk Navisworks には、垂直と水平の 2 つの視野があります。一方を編集すると、ビューポイントの縦横比に基づいて、もう一方も変化します。
縦横比は、X-軸のサイズと Y-軸のサイズの比率です。たとえば、ビューポイントのビットマップを書き出すときに縦横比を一定に保つと、ピクセル数が変わってもビューの比率が保たれます。
焦点の位置とは、検査、オービット、ターンテーブル、ズームの各モードで、カメラが回転またはズームインする 3D 空間内の位置のことです。
これは、水平(0)より下が負、上が正のシーン単位で[傾斜]ウィンドウの下部に示されます。
Autodesk Navisworks が「上方向」とみなす方向が「ビューポイント上方向ベクトル」と呼ばれます。この方向は、ウォーク、オービット、ターンテーブルの各モードで維持されます。これは、「ワールド上方向ベクトル」と呼ばれることもあります。
各ビューポイントには、必要に応じて、非表示項目と「必要」項目の状態を、マテリアル(色および透過性)のオーバーライドとともに保存することができます。その後、ビューポイントを呼び出すときに、再度、同じ項目を非表示にし、「必要」に設定し、マテリアルを設定することができます。これは、ビューポイントを空のアニメーションにドラッグして、アニメーションを作成するときに便利です。
カメラの前をモデルが移動するナビゲーション モード。
カメラのロールとは、ビュー軸の周りのカメラ角度のことです。これは、ワールド上方向ベクトルが垂直に固定されているナビゲーション モード(ウォーク、オービット、およびターンテーブル)では編集できません。