Time Warp カーブとは

Time Warp カーブの機能について学びます。

Time Warp カーブは、チャンネル(アイテムのパラメータがアニメーション化されたもの)に適用されるアニメーション カーブ(またはアクション)で、チャンネル内の別のアクションを評価するタイムを変更します。

アイテムのチャンネルは、通常、そのチャンネルのベース アクションであるアニメーション カーブによってアニメーション化されます。Time Warp カーブをチャンネルに適用すると、今度はそのチャンネルが 2 つのアクションによってアニメーション化されます。Time Warp アクションは、チャンネルのベース アクションの評価方法を修正します。

チャンネルに適用できる Time Warp カーブの数に制限はなく、連続するそれぞれの Time Warp カーブによって、すぐ下にあるカーブのタイミングが修正されます。

タイム ワープはどのように機能するか

Time Warp カーブは、Y 軸上のアニメーションの旧タイムを X 軸上の新しいタイムにマップすることにより、チャンネルのタイミングを変更します。別の見方をすると、Time Warp カーブは、X 軸上の指定されたタイムにおいて Y 軸上の値に対して新しく評価されるということになります。この新しいタイムは、タイム ワープ適用チャンネル内で次のアクションを評価するタイムとして使用されます。

タイム ワープの例

以下の図からわかるように、チャンネルは、ベース アクションに適用される Time Warp カーブ Time Warp #1 と、その Time Warp #1 に適用される Time Warp カーブ Time Warp #2 を持つベース アクションによってアニメーション化されます。

この例では、チャンネルをタイム 5 で評価します。

  1. まず、チャンネル内の最後のアクション Time Warp #2 をタイム 5 で評価します。値が 12 であることに注目してください。
  2. この新しいタイムを使用して、チャンネル内の次のカーブ Time Warp #1 をタイム 12 で評価します。チャンネルの値は 8.5 であることがわかります。
  3. この新しいタイムを使用して、チャンネル内の最初と最後のカーブであるベース アクションを評価します。この評価は 21 になります。したがって、チャンネルのタイム 5 の値は 21 です。

Time Warp カーブを作成すると、Time Wawrp カーブは既定のタイプの infinity という範囲を規定しないタイプになります(Action Window のDisp Tools > show infinity メニュー)。これは、最初のキーフレーム前と最後のキーフレーム後では、Time Warp カーブはその下にあるアクションのタイミングを変更したり変形しないことを意味します。

1 つのチャンネルに Time Warp カーブを何回も適用すると、多くの場合、チャンネル内でアニメーションの特定領域を微調整するのが困難になります。タイム ワープを使用した一般的なチャンネルのアニメーションに問題がなければ Animation > Editors > Action Window エディタの CurveTools > Use result を使用して、すべてのタイム ワープをチャンネルのベース アクションに折り込むことができます。単一のパラメータ カーブ アクションが作成され、評価は Time Warp を持ったすべてのチャンネルと同じ値になります。このとき、チャンネルのアニメーションは、作成される単一のパラメータ カーブ アクションと置き換えられます。