シェイプを使用してイメージをワープする

イメージ ワープ シェイプ ツールを使用すると、カーブを使用してイメージのシェイプをローカルに変更することができます。任意の数のカーブを使用してワープ シェイプを作成すると、それらのカーブによってイメージ レイヤと直接のインタラクションが作成されるので、カーブを変更すると、影響の制御が及ぶ領域のイメージも変更されます。カーブには、位置コンストレインの作成に使用できるカーブと、イメージの変形に使用するカーブがあります。

まず、基本的なワークフローを示し、続いてより詳細な例を提示します。

Make Warp Shape を使用してイメージ レイヤを操作する

  1. イメージレイヤをカレントにします。
  2. シェイプのマニピュレータとして機能させる1つまたは複数のカーブがあることを確認します。
  3. Paint Edit > Make Warp Shape を選択します。
  4. ワープシェイプにする1つまたは複数のカーブをクリックします。

    各カーブの横に、チェックマークが表示されます。

  5. Acceptをクリックして、カーブをワープシェイプに変換します。
  6. ワープシェイプが作成されたので、CVをドラッグしたりカーブをスケールしたりするなどのアクションをシェイプに実行します。イメージは、カーブまたはカーブ上のCVの動きを基準にして、インタラクティブにワープします。

    イメージをワープしている間に、Paint Control Panelに新しいセクションが表示されます。

ルーフラインが移動された場所でのグリッドの歪みに注目してください。

スケッチ イメージをワープする

  1. イメージを読み込むか(File > Import > Canvas Image)、あるいは調整するレイヤを Paint Layer Editor で選択します。

    この例では、車の前面を小さくし、ホイールベースを縮小するものとします。これまでは、このような場合、イメージ全体を再描画する必要がありましたが、膨大な時間がかかり、しかも単調な作業でした。

  2. 対象の領域をズームインします。
  3. 任意のカーブ作成ツールを使用して、ワープ領域を定義します。この例では、単純な楕円を作成しています。
  4. フロント ホイール アーチのシェイプに合うように、楕円のシェイプを変更します。
  5. Paint Edit > Make Warp Shape を選択します。
  6. ワープ シェイプの元になる任意の数のカーブを選択し、Accept をクリックします。この例では、1 本のカーブを使用します。

    イメージ レイヤにワープ シェイプ レイヤが作成されました。

  7. 楕円をスケールして、イメージ レイヤがダイナミックに変形するのを確認します。満足のいく結果を実現するには、必要に応じて Paint PanelのInfluence スライダを変更してください。
  8. 楕円シェイプを左に移動します。

    以下のように変化します。

写真イメージを変形させる

この例では、手順は「スケッチ イメージをワープする」と同じですが、今回は写真形式のソース イメージを使用します。設計担当のチーフが、車の全体的なコンセプトは気に入ったけれど、ホイール ベースをもっと小さくしてルーフをわずかに高くし、さらにドアのシャットラインを変更すると考えているとします。モデリングの観点から見れば、この変更は膨大な量の作業になりますが、カーブ ワープ ツールを使用すれば非常にすばやく目的を達成することが可能です。

  1. 変更するイメージをロードします。
  2. レイヤを複製し、それをオリジナル イメージとワープしたイメージ レイヤの両方が見られるように移動します。
  3. イメージ上にワープ コンストレインとして動作するカーブを作成します。この例では、最終的なワープ領域を円形に保つため、ホイールとタイヤに円を描画しています。
  4. Paint Edit > Make Warp Shape ツールを選択し、ワープ コンストレインとして使用するそれぞれのカーブを選択します。
    注:

    任意のタイプのカーブ(CV、Edit Point、Blend、Key Point など)またはサーフェス アイソパラメトリック カーブを使用できます。

  5. Canvas Layer Editor を開いて、作成された新しいワープ シェイプ レイヤを確認します。
  6. ワープ コンストレインとして使用するカーブを変換または編集するまで、イメージ レイヤでは何も変更されません。下のイメージでは、すべてのカーブを変更しています。両方のイメージを比較してください。

    下のイメージでは、違いを確認しやすいように、カーブの可視性をオフに切り替えています。

    注意してよく見ると、ホイールの内側の中心が間違ってワープされているのがわかります。これは、この領域をコンストレインするのにカーブが使用されなかったためです。

  7. しかし、問題はありません。ホイールのカレントの中心に別の円を追加し、中央の円と外側の合金ホイール領域を使用して別のワープシェイプを作成すれば大丈夫です。
  8. ホイールの中心を正しい位置に移動します。
  9. イメージのどの領域がどのくらい変形されたかを確認するのが難しいことがあります。このような場合、ワープ シェイプに使用されているカーブのいずれかを選択し、Feedback をオンにします。グリッドが表示され、イメージのワープ量を確認することができます。

    以下に示すのが最終的なイメージです。約 2 分で作成できました。