フォーム係数: 新しい意図と有用性の拡大

フィレット シェイプのコントロール パラメータとして直前とその前のリリースで導入された Form Factor に、今回のリリースで改良が加えられ、新しい解釈が与えられました。また、より多くのワークフローに適用されるようになりました。

フォーム係数は現在、次のツールにあります。

有用性の拡大したフォーム係数」も参照してください。

フォーム係数と CV 分布との関係

Form Factor が、フィレットの V 方向のハルの最も内側の CV アームの長さと外側の(接線)アームとの比率を定義するようになりました。この定義により、フィレットのシェイプをより細かくコントロールできます。

以前の関係、Form Factor = Center Radius / Tangent Offset は適用されなくなりました。

T = 接線アーム、I = 内側のアーム、次数 3 のフィレット

フォーム係数が以前の 0.1 ~ 1.0 の値に代わり、0.1 ~ 2.0 の値をとるようになりました。フォーム係数は(1.0 より小さい場合)「急」、(1.0 の場合)「中間」、または(1.0 より大きい場合)「緩やか」に分類されます。この分類は、曲率プロットの動作を示します。

この概念について、次のセクションで V 次数 3 ~ 7 のフィレットに対して説明します。以前と同じように、G1 円形フィレットは 3 ~ 6 までの V 次数を持つことができます。G2 曲率フィレットは 5 ~ 7 までの V 次数を持つことができます。G3 曲率フィレットは 7 の V 次数のみを持つことができます。

G1 フィレットの次数 3 のフォーム係数

V 次数が 3 のフィレットには、円形方向に 3 つのポリゴン アーム(接線、内側、接線)があります。フォーム係数 f (0.1 <= f <= 2.0)は、内側のアームの長さと 2 つの接線アームのいずれかの長さとの比率を定義します。たとえば、f が 0.5 の場合、3 つのポリゴン アームの比率は 1 : 0.5 : 1 になります。次数 3 は G1 フィレットにのみ適用されます。

左から順に: フォーム係数 = 0.1、1.0、2.0

G1 フィレットの次数 4 のフォーム係数

V 次数が 4 のフィレットには、円形方向に 4 つのポリゴン アーム(接線、内側、内側、接線)があります。フォーム係数 f (0.1 <= f <= 2.0)は、内側のアームのいずれかの長さと接線アームのいずれかの長さとの比率を定義します。たとえば、f が 0.5 の場合、アームの比率は 1 : 0.5 : 0.5 : 1 になります。

左から順に: フォーム係数 = 0.1、1.0、2.0

G1 および G2 フィレットの次数 5 のフォーム係数

V 次数が 5 のフィレットには、円形方向に 5 つのポリゴン アーム(接線、中間、内側、中間、接線)があります。フォーム係数 f (0.1 <= f <= 2.0)は、内側のアームの長さと接線アームのいずれかの長さとの比率を定義します。たとえば、f が 0.4 の場合、アームの比率は 1 : 0.7 : 0.4 : 0.7 : 1 になります(各中間アームは内側のアームと接線アームの平均の長さになります)。

左から順に: フォーム係数 = 0.1、1.0、2.0

注: G2 連続性を維持する必要があるため、G2 フィレットのポリゴン アームは G1 フィレットとは異なる動作をします。次の次数 5 の G2 フィレットのフォーム係数は、それぞれ 0.1、1.0、2.0 です。

G1 および G2 フィレットの次数 6 のフォーム係数

V 次数が 6 のフィレットには、円形方向に 6 つのポリゴン アーム(接線、中間、内側、内側、中間、接線)があります。フォーム係数 f (0.1 <= f <= 2.0)は、内側のアームのいずれかの長さと接線アームのいずれかの長さとの比率を定義します。たとえば、f が 0.4 の場合、アームの比率は 1 : 0.7 : 0.4 : 0.4 : 0.7 : 1 になります(この場合も、中間アームは内側のアームと接線アームの平均の長さになります)。

左から順に: フォーム係数 = 0.1、1.0、2.0

注: G2 連続性を維持する必要があるため、G2 フィレットのポリゴン アームは G1 フィレットとは異なる動作をします。次の次数 6 の G2 フィレットのフォーム係数は、それぞれ 0.1、1.0、2.0 です。

G2 および G3 フィレットの次数 7 のフォーム係数

V 次数が 7 のフィレットには、円形方向に 7 つのポリゴン アーム(接線、中間、中間、内側、中間、中間、接線)があります。フォーム係数 f (0.1 <= f <= 2.0)は、内側のアームの長さと接線アームのいずれかの長さとの比率を定義します。たとえば、f が 0.4 の場合、アームの比率は 1 : 0.8 : 0.6 : 0.4 : 0.6 : 0.8 : 1 になります(中間アームが内側のアームと接線アームの長さを補間します)。

左から順に: フォーム係数 = 0.1、1.0、2.0

注: G3 連続性を維持する必要があるため、G3 フィレットのポリゴン アームは G2 フィレットとは異なる動作をします。次の次数 7 の G3 フィレットのフォーム係数は、それぞれ 0.1、1.0、2.0 です。

有用性の拡大したフォーム係数

Surface Fillet で、Form Factor を弦のフィレット、任意の種類の可変フィレット、(以前の G2 および G3 Curvature に加えて) Section Type = G1 Circular に対して設定できるようになりました。

注: Construction TypeRadiusSection TypeG1 CircularForm Factor1.0 の場合、フィレットの断面は正確な円弧になります。

Symmetric Fillet で、フォーム係数が G2 および G3 の断面タイプに加えて G1 にも機能するようになりました。

Fillet FlangeTube FlangePanel Gap で、G2 に加えて G1 に対してもフォーム係数を使用できるようになりました。Surface Fillet と同様に、これらのツールにはフィレットの Tangent OffsetCenter Radius の両方を指定できる Specify = Both という新しい設定がありますが、Form Factor の設定はありません。フォーム係数はこれら 2 つの値から自動的に計算され、フィレットに従って変わります。