コンピュータディスプレイ上でリアルタイムに実行されるハードウェアシェーディングのほかにも、レンダラにはRaycaster(レイキャスティング)、Raytracer(レイトレーシング)、Hidden Line(隠線)の3つのシングルプロセッサ型レンダラ、PowercasterとPowertracerの2つのマルチプロセッサ型レンダラがあります。これらのレンダラのいずれかを使用すると、Alias でインタラクティブに、または UNIX のコマンドラインからAlias レンダラを使用して、これらのシーンをレンダリングすることができます。解像度を低くしてシーンをテストレンダリングすることもできます。
シーンをレンダリングするときに、データのストリームがレンダラに送られます。
レンダリングの結果は、どのレンダラを使用しても、ローカルの Alias 環境の適切なフォルダに作成されます。
レイキャスティングでは、影を含めたスムーズ シェーディングのレンダリングを作成します。RaycasterはRaytracerよりも処理は速いですが、反射や屈折を作成しません (Reflectionマップで反射のシミュレーションを、リニアトランスペアレンシ(線形透明度)を使用して屈折のシミュレーションを行うことができます)。Raycasterでは長いアニメーションの場合、適切な限度内でレンダリングにかかる合計時間を収める必要があるときに使用するとよいでしょう。
Raytracer では、反射、屈折、影を含むスムーズ シェーディングのレンダリングを作成します。
Hidden Lineレンダリングでは、漫画やスケッチなどのスタイルでレンダリングを作成します。オブジェクトの輪郭はシェーダカラーでレンダリングされ、オブジェクトは白で塗り潰されます。
Powercaster および Powertracer は、マルチプロセッサ型の Raycaster と Raytracer です。PowercasterまたはPowertracerを使用すると、マルチプロセッサ型コンピュータの選択された一部のプロセッサを使用して、シーンをレンダリングできます。