Check Model ツールにより、他のソフトウェア パッケージへのデータ変換に影響を及ぼす可能性のある、予想されるモデルの問題がリストされます。
Check Model Options ウィンドウで:
これらは、Preferences > Construction Options の Construction Presets に対応します。Construction Options ウィンドウで既に選択されているプリセット(白い矢印で示されているもの)をそのまま使用するには、Use Current Tolerances を選択します。
Product Data Quality と呼ばれる特別のセクションは、VDA-4955 および SASIG PDQ ガイドラインに適合するモデルの作成に特別に適用されるチェックを含みます。それによって NX、Catia、Pro/E などの他のパッケージによっても取り扱いが容易になります。
詳細については、「CAD システムに読み込むモデルを準備する」を参照してください。
チェック結果のデータは、ウィンドウに表形式で表示されます。ジオメトリが指定したチェックに不合格であると、対応する列にマークが表示されます。
「レポート ウィンドウにデータを表示する」を参照してください。
コピー(正確な複製)と、指定した許容値内の複製の両方をチェックすることができます。コピーには、同じ CV、同じノット、同じ次数が含まれます( Edit > Copy や Edit > Paste で作成したジオメトリなど)。
コピーをチェックする
2 つのチェック方法のうち、こちらの方が時間がかかりません。
レポート ウィンドウの Copies to 列で、すべてのコピーを識別できます。Report を All に設定した場合は、オリジナルのジオメトリは列にある「Original」という語で識別されます。
指定した許容値内の複製をチェックする
レポート ウィンドウの Embedded In と Tolerance Duplicates という 2 列で、すべての複製を識別できます。Tolerance Duplicates 列の「0」の接頭辞がつく複製は、オリジナルと見なされます。
これらの連続性チェックで使用される許容値は、Preferences > Construction Options の Tolerance:Continuity セクションにあります。この許容値は、Check Model Options ウィンドウで選択されたコンストラクション プリセットに対応します。
G0 テストに合格するには、Topology Distance の許容値(Preferences > Construction Options の Tolerances:Topology セクション)が Maximum Gap Distance よりも大きいことも必要になります。
レポート ウィンドウには、タイトルが G0、G1、および G2 というタイトルの列が不合格を示すマーク付きで表示されます。ジオメトリが G0 テストに合格しないと、それより高い G1 や G2 の連続性テストは実行されません。同様に、ジオメトリが G1 テストに合格しないと、G2 の連続性テストは実行されません。
表示ウィンドウ内で、連続性テストに合格しなかった境界は黄色の太線に不連続の種類を示す文字付きで(P = 位置、T = 接線、C = 曲率)表示されます。
Report Parameters は、それを超えると一定の種類のチェックが実行されなくなる許容値のことです。
Topology Distance の許容値は、どのサーフェスが位相的に隣接するか、その法線をグループとしてチェックする必要があるかを決定するために使用されます。この許容値は、Preferences > Construction Options の Tolerances:Topology セクションにあり、Check Model Options ウィンドウで選択されたコンストラクション プリセットに対応します。
レポート ウィンドウは、法線の方向に一致しないサーフェスを識別できるように Flipped Normal というタイトルの列を表示します。表示ウィンドウ内では、一致しない法線は白い矢印で表示されます。
このチェックにより、ユーザ定義の角度を越えるカーブとサーフェスを特定できます。最大角度の既定値は 7 です。
レポートウィンドウの Degree 列に、チェックで不合格になったカーブやサーフェスの角度が表示されます。
このチェックでは、ユーザ特定の曲率半径を下回るサーフェス(トリム サーフェスを含む)を判定できます。
レポート ウィンドウの Min Radius of Curv 列に、チェックで不合格になったサーフェスの最小半径が表示されます。
このチェックでは、スパンごと(1 が既定)、または全体の長さまたは幅(3 が既定)に対する変曲(曲率サインの変更)の指定した数よりも、変曲の数が多いサーフェスまたは平面のカーブを特定できます。
レポート ウィンドウの Waviness 列に、不合格を示すマークが表示されます。
このチェックでは、ユーザ定義の値よりも短いカーブおよびサーフェス境界を特定できます。これは、特定の操作で使用されるときに問題となる、または後の CAD システムでの工程で有効なジオメトリとして認識されない可能性があるジオメトリを探すのに便利です。
詳細については、「CAD システムに読み込むモデルを準備する」を参照してください。
レポート ウィンドウの Short Edges 列に、チェックで不合格になったジオメトリのショート エッジの数が表示されます。
このチェックでは、平面でないカーブを特定できます。Check Model Settings オプション ウィンドウで、Check オプションを Curves またはBoth に設定します。
レポート ウィンドウの Non-Planar Curve 列に、左側の列にリストされたオブジェクトが不合格であることを示すマークが表示されます。
このチェックでは、内部的なスパンまたはアイソパラムの設定(隣り合うアイソパラメトリック カーブ間の距離)によりノットが近づきすぎている(不明瞭なノット)、またはセグメントやパッチのサイズが小さすぎる(小さなスパン) カーブおよびサーフェスを特定できます。
不明瞭なノットと見なされるのは、2 つの隣り合うノットがマルチノットではない(正確に同じでない)が、カーブやサーフェスのパラメータ空間でユーザが指定した許容値内にある場合です。
マルチノットは不明瞭なノットとは見なされません。マルチノットを含むカーブやサーフェスの検出は、別のチェックで行います。
NURBS セグメントの最小サイズに対して小さなスパンと見なされるのは、セグメントの長さ(または反対側の両方のサーフェス用パッチ セグメントの長さ)がユーザ定義された距離の許容値よりも短い場合です。
Indistinct Knots の値は、パラメータ空間での許容値です。Tiny Spans の値は、カレントのリニア単位(たとえば mm)で表される距離です。
レポート ウィンドウの Indistinct Knots 列と Tiny Spans 列に、チェックで不合格になったジオメトリの不明瞭なノットと小さなスパンの出現数がそれぞれ表示されます。
このチェックでは、ユーザ定義された値を越えるスパン数を持つカーブとサーフェスを特定できます。
サーフェスでは、U 方向か V 方向のどちらかのスパン数が指定値を超えていると、このチェックに不合格となります。
レポート ウィンドウの Spans 列に、チェックで不合格になったジオメトリのスパン数が表示されます。
このチェックでは、内部的な自己交差を含むカーブ、サーフェス境界、またはトリム サーフェス境界を特定できます。自己交差とは、始点または終点以外の 1 つまたは複数の個所で自分自身と交差するカーブまたはサーフェスの境界です(下図を参照)。
レポート ウィンドウの Self-Intersecting 列に、左側の列にリストされたオブジェクトが不合格であることを示すマークが表示されます。
このチェックでは、ユーザ定義の許容範囲内で、同一サーフェス上で他の境界と交差する境界を含むトリム サーフェスを判定できます(図を参照)。
レポート ウィンドウの Trim Bndy Intersect 列に、左側の列にリストされたオブジェクトが不合格であることを示すマークが表示されます。
テキスト ファイルをスプレッドシート プログラムに読み込むには、列の区切りとして「|」(垂直バー)を選択します。