ファクトリ オプションの設定
[ファクトリのオプション]ダイアログ ボックスには 6 つのタブがあります。[DWG]タブでは、DWG オーバーレイに存在するすべての画層を一覧表示する画層ダイアログ ボックスを表示できます。このダイアログ ボックスで、必要に応じて画層の表示/非表示を切り替えることができます。また、DWG オーバーレイの図面プレビューを有効にするよう設定することもできます。[テンプレート]タブでは、新しいファクトリのレイアウトに使用したり、パーツ アセットとアセンブリ アセットの両方の作成に使用したり、2D DWG ファイルの自動生成に使用するテンプレート ファイルを指定できます。[スナップ]タブでは、スナップの有効化/無効化をコントロールしたり、スナップの有効距離を設定できます。[アセット]タブでは、クラウドベースのコンテンツを有効または無効にしたり、クラウド キャッシュを消去したり、自動プロキシ検出を無効することができ、アセットの配置後またはファクトリ レイアウトへのモデルの挿入後、[再配置]コマンドをすぐに実行する設定が存在します。[アセット ビルダー]タブでは、AutoCAD Factory で 2D アセットとして使用できる 2D DWG ファイルとして 3D アセットをパブリッシュしたり、インポートされる複数の DWG ソリッドのオブジェクト タイプを指定することができます。[注釈]タブでは、アセット タグとアセット諸元の両方のフォント、高さ、および配置オプションを設定することができます。
DWG オーバーレイをファクトリの床に配置するときに図面プレビューが表示されるようにできます。選択された図面の画層の表示/非表示を切り替えるオプションも用意されています。
[ファクトリのオプション]ダイアログ ボックスの[テンプレート]タブでは、新規ファクトリ レイアウトの作成時に使用されるテンプレート ファイルを指定します。このタブでは、アセットを作成およびパブリッシュするための、パーツやアセンブリのモデリング時に使用されるテンプレート ファイルも指定します。
スナップ設定では、ファクトリの床上にアセットを配置する方法およびアセット間の接続方法をコントロールします。スナップの有効化/無効化のほか、スナップをプレビューおよび有効化するための最大距離をコントロールできます。
スナップの距離の値の単位は、画面のピクセル数で設定します。これを設定すると、レイアウトを拡大または縮小することにより実際のスナップの距離が変化するようになります。拡大では実際の距離は短くなり、縮小では長くなります。
[グリッド スナップ許容差]に 1 ~ 50 の値を入力します。これは、アセットがグリッドにスナップする最大距離をピクセル単位で表した値です。既定値は 25 ピクセルです。
[コネクタ スナップ許容差]に 1 ~ 50 の値を入力します。これは、配置するアセットを別のアセットにスナップするための最大距離の値をピクセル単位で表した値です。既定値は 25 ピクセルです。[コネクタ スナップ プレビュー許容差]に 1 ~ 100 の値を入力します。これは、配置するアセットと別のアセットとの間に線分を表示するための最大距離の値をピクセル単位で表した値です。既定値は 50 ピクセルです。
[Inventor ジオメトリのスナップ許容差]に、1 ~ 10 の値を入力してカスタマイズできます。既定の許容差は 5 ピクセルです。
このタブを使用して、ダウンロードしたクラウドベースのアセットを保存してキャッシュする場所を指定できます。また、自動プロキシ検出を無効にすることができ、アセットの配置後またはファクトリ レイアウトへのモデルの挿入後、[再配置]コマンドをすぐに起動する設定が用意されています。
このタブには、[2D アセットをパブリッシュ]という 1 つのチェック ボックスがあります。[アセット ビルダー]タブのリボン コマンドを使用してアセットを作成してパブリッシュする際に、このチェック ボックスにより 2D 図面が 3D アセットの DWG フォーマットでパブリッシュされます。その図面を 2D アセットとして使用したり、AutoCAD のファクトリ アセット ブラウザの[ユーザ アセット]フォルダに表示することができます。
このタブには、AutoCAD DWG ソリッドがアセンブリとしてインポートされるのかマルチボディ パーツとしてインポートされるのかをコントロールする、2 つのオプション ボタンもあります。
このタブは、AutoCAD Factory に同期した後、アセット タグと諸元の文字フォント、高さ、および配置オプションを指定するために使用されます。AutoCAD では、注釈が Factory_Annotation という名前のテキスト スタイルでブロック属性として表示されます。注釈には、それぞれファクトリ アセット タグおよびファクトリ諸元という 2 つの AutoCAD 画層も自動的に作成されます。
次に、注釈の配置設定を定義します。AutoCAD では、両方の注釈が 2D ファクトリの床に対して平らになるため、ここでは Z 方向の高度は係数となりません。
注釈のフォント、高さ、配置設定は、新しいアセット タグと諸元のみに適用されます。既存の注釈のこれらの値を変更し、[AutoCAD を同期]コマンドを繰り返しても、AutoCAD のレイアウトに変更は生成されません。AutoCAD Factory の同期されたアセットのフォントまたは高さを変更するには、STYLE コマンドを使用して、注釈のフォントを変更します。属性文字の高さを変更するには、EATTEDIT コマンドを使用します。
現在のドキュメントの[ファクトリのオプション]設定は変更を加えても、製品インストール時の既定の設定にリセットできます。