複数の設計作業グループでライブラリを共有する

サーバ コンポーネントをインストールする

サーバ上にコンテンツ センター ライブラリをインストールします。インストールの詳細については、『Autodesk Vault Server 実施ガイド』を参照してください。インストール済みの PDF 版マニュアルを参照するには、[プログラム ファイル] [Autodesk] [ADMS [バージョン番号]] [ヘルプ]の順に選択します。

ヒント: 必要に応じて 2 つのサーバを用意して、それぞれをコンテンツ センター ライブラリと Autodesk Vault Basic ファイルに使用することもできます。2 台のコンピュータにサーバをインストールして、1 台を Vault サーバとして、もう 1 台をコンテンツ サーバとして使用します。

サーバ コンソールを使用してサーバ上のライブラリを設定する

コンテンツ センターを使用する前に、必要に応じてコンテンツ センター ライブラリを設定します。コンテンツ センターのライブラリを作成、アタッチ、インポート、エクスポート、アタッチ解除、削除する場合、およびライブラリのステータスを変更する場合は、サーバ コンソールを使用します。

  1. サーバ コンソールを実行するには、[スタート] [プログラム] [Autodesk] [Autodesk Data Management] [Autodesk Data Management Server Console [バージョン番号]]の順にクリックします。
  2. サーバ コンソール ウィンドウで、ルート フォルダを展開して、必要な変更を行います。
    • ライブラリを作成するには、[ライブラリ]ノードを右クリックして、メニューから[作成]を選択します。
    • 既定のライブラリ フォルダに保存されているライブラリをアタッチするには、[ライブラリ]ノードを右クリックして、メニューから[ライブラリをアタッチ]を選択します。
    • ライブラリをインポートするには、[ライブラリ]ノードを右クリックして、メニューから[ライブラリをインポート]を選択します。
    • ライブラリをサーバからアタッチ解除するには、目的のライブラリの名前を右クリックして、メニューから[アタッチ解除]を選択します。

サーバ コンソールでコンテンツ センター エディタのユーザ アカウントを作成する

編集権限が必要なユーザについて、コンテンツ センター エディタのユーザ アカウントを作成します。

  1. サーバ コンソールを実行するため、[プログラム ファイル] [Autodesk] [Autodesk Data Management] [Autodesk Data Management Server Console [バージョン番号]]の順にクリックします。
  2. [ツール] [管理]の順にクリックします。
  3. [管理]ダイアログ ボックスで、[ユーザ]をクリックします。
  4. [ユーザ管理]ダイアログ ボックスで、[新規ユーザ]をクリックします。
  5. [新規ユーザ]ダイアログ ボックスに、ユーザの情報を入力します。
  6. [役割]をクリックして、ユーザにコンテンツ センターのロールを割り当てます。
  7. [コンテンツ センター エディタ]を選択して、編集権限を割り当てます。
  8. [Vault]をクリックして、ユーザを Vault に割り当てます。
  9. 必要であれば、[グループ]をクリックして、ユーザをグループに割り当てます。
  10. [OK]をクリックします。
  11. [ユーザ管理]ダイアログ ボックスの[閉じる]をクリックし、次に[管理ツール]ダイアログ ボックスの[閉じる]をクリックします。
  12. チームの各メンバに、ユーザ アカウント情報とログイン手順を通知します。

クライアント コンポーネントをインストールする

ローカル コンピュータに Autodesk Inventor をインストールします。[Vault サーバを使用]オプションを選択し、コンテンツ センター ライブラリのインストールを飛ばします。

Autodesk Inventor からサーバへ接続する

  1. Autodesk Inventor を起動します。
  2. [Vault サーバ] [ログイン]の順にクリックします。
  3. [ログ イン]ダイアログ ボックスに必要なデータを入力します。
    • [ユーザ名]: ユーザ名を入力します。
    • パスワードを入力します。
    • [サーバ]: コンピュータの名前(MyRemoteServer など)、IP アドレス(141.111.111.111 など)、またはネットワーク ドメインの完全なコンピュータ名(pc-name.xyz.autodesk.com など)を入力します。
    • [データベース]: 指定したサーバにある Vault データベースの名前を入力します。
    • [次のセッションで自動的にログイン]: 次の Autodesk Inventor セッションで自動的にログインする場合に選択します。
    ヒント: コンテンツと Vault で個別に 2 台のサーバを使用する場合は、作業グループ メンバのコンピュータで設定を変更します。具体的には、 [Vault サーバ] [接続オプション]の順に選択し、[接続オプション]ダイアログ ボックスで[コンテンツ センターと Vault に個別サーバを使用]を選択します。コンテンツ センター サーバにログインするには、[Vault サーバ] [コンテンツ センターにログイン]の順に選択します。サーバの状態を表示するには、 [Vault サーバ] [接続状態]の順に選択します。

プロジェクト ファイル(.ipj)を作成し、コンテンツ センター ライブラリを設定する

ライブラリの設定は、Autodesk Inventor プロジェクトに保存され、プロジェクト エディタで編集されます。

共通プロジェクトを設定したら、そのプロジェクト ファイル(.ipj)を共有場所にコピーします。このプロジェクトをテンプレートとして、またはインクルード プロジェクトとして使用するよう、各チームに指示します。

ヒント: 社内のプロジェクトに応じて、設定がそれぞれ異なる複数のプロジェクトを作成できます。

コンテンツ センター ライブラリを設定する

  1. [管理] [プロジェクト]の順にクリックします。
  2. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、プロジェクト ファイルを作成するか、既存のプロジェクト ファイルを選択します。
  3. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、[コンテンツ センター ライブラリの設定]コマンドをクリックします。
  4. [ライブラリを設定]ダイアログ ボックスで、コンテンツ センター ライブラリを設定します。使用しないライブラリをすべて削除し、必要なライブラリを追加します。必要に応じて、古いライブラリをマイグレーションします。
  5. [OK]をクリックして、[ライブラリを設定]ダイアログ ボックスを閉じます。
  6. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで[保存]をクリックします。
注: パフォーマンスを向上するため、作業グループで使用しないコンテンツ センター ライブラリをすべて削除します。[ライブラリを設定]ダイアログ ボックスで、ライブラリを選択して、[ライブラリ除去]をクリックします。必要であれば、[ライブラリを追加]コマンドを使用して、削除したライブラリをもう一度追加できます。

標準コンポーネントの作成先フォルダを変更する(任意)

コンテンツ センターによるコンポーネントの作成時には、頻繁に使用するコンポーネントへのアクセス時間を短縮するため、最初に、コンテンツ センター ファイルの格納場所から、以前に使用したコンテンツのキャッシュが検索されます。コンテンツ センター ファイルの保存場所を変更することもできますが、パフォーマンスを向上するため、すべてのプロジェクトで同じコンテンツ センター ファイル フォルダを使用することをお勧めします。

  1. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、[フォルダ オプション]を展開します。
  2. [コンテンツ センター ファイル]ノードを右クリックして、コンテンツ センター ファイル フォルダの新しい場所を入力します。
    • すべてのユーザが、インスタンス化したコンポーネントの同じキャッシュ メモリを共有するように、ネットワーク上の場所を指定します。ネットワーク上の場所を指定すれば、共有環境のすべてのユーザがいつでも同じ標準パーツにアクセスでき、最新のライブラリ コンテンツを自動的に取得できます。
    • ユーザが自身のライブラリをいつ更新するか決められるように、ローカル ドライブの場所を指定します。このシナリオでは、ユーザは、 [管理]タブ [コンテンツ センター]パネル [再表示] の順にクリックして、最新のコンテンツを取得します。
  3. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、[保存]、[完了]の順にクリックします。

ローカル プロジェクト設定を行う

Autodesk Inventor プロジェクトのライブラリ設定を変更するには、サーバに接続します。

次のいずれかの方法で、ローカル プロジェクトを作成します。

共通プロジェクトをインクルード ファイルとして使用するローカル プロジェクトを作成する

注: Autodesk Vault プロジェクト ファイルにプロジェクト ファイルをインクルードすることはできません。Autodesk Vault Basic はインクルード プロジェクト ファイルをサポートしません。
  1. Autodesk Inventor の[プロジェクト]ダイアログ ボックスで、新しいパーソナル プロジェクト ファイルを作成します。
  2. 新しいプロジェクトをダブルクリックして、アクティブなプロジェクトにします。
  3. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、インクルード ファイルを選択して、[選択した項目を編集]をクリックします。
  4. 管理者が設定した共通プロジェクト ファイル(.ipj)の場所まで移動します。
  5. [開く]をクリックします。
  6. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、[保存]、[完了]の順にクリックします。

ローカル プロジェクトのテンプレートとして共通プロジェクトを使用する

共有プロジェクトをテンプレートとして使用してパーソナル プロジェクト ファイルを作成する場合は、フィルタとお気に入りをローカルに保存できます。

ヒント: [新規]をクリックして選択したプロジェクトをテンプレートとして使用する前に、共有プロジェクトを選択します。新規プロジェクトのライブラリ定義は共有プロジェクトと同じものになります。
  1. Autodesk Inventor の[プロジェクト]ダイアログ ボックスで、管理者が作成した共通プロジェクト ファイル(.ipj)を各自のプロジェクトに追加します。
    1. [参照]をクリックします。
    2. [プロジェクト ファイルを選択]ダイアログ ボックスで、管理者が作成した共通プロジェクト ファイル(.ipj)を選択して、開きます。
  2. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、共通プロジェクト ファイルを選択します。
  3. [新規作成]をクリックします。
  4. 新しいパーソナル プロジェクト ファイルを作成します。
  5. [完了]をクリックして、プロジェクトを作成します。
  6. 必要に応じて、新しいプロジェクトを編集します。
  7. パーソナル プロジェクトをダブルクリックして、アクティブなプロジェクトにします。
  8. [プロジェクト]ダイアログ ボックスで、[保存]、[完了]の順にクリックします。