ファイル間のリンクの管理

Design Assistant マネージャは、Autodesk Inventor ファイル間のリンクを保持します。ファイル間の関係は、ファイル名を変更する、ファイルを改訂する、ファイルを置き換える、類似ファイルを作成する、という 4 つの方法で変更できます。

次の環境では、Design Assistant マネージャを使用してファイルに変更を加えることはできません。

ファイル間の関係について

Autodesk Inventor のアセンブリへのコンポーネントの追加、アセンブリ プレゼンテーションの作成、図面へのビューの追加のいずれかを行うと、参照されるパーツ ファイルやアセンブリ ファイルとのリンクが確立されます。各ファイルは、参照するファイルの名前を「記憶」しています。

この例では、図面 D1 にアセンブリ A1 とパーツ P3 のビューがあるので、図面 D1 はそれらのファイルへのリンクを記憶しています。

アセンブリ A1 では、パーツ P3 とサブアセンブリ A2 を使用しており、それらへのリンクを記憶しています。

注: アセンブリにネストされた派生アセンブリがある場合、コンポーネント パーツがロール アップされて、一度に表示されます。

ファイル名の変更

Design Assistant マネージャでファイルの名前を変更すると、そのファイルを参照するすべてのファイルでリンクが自動更新されます。

たとえば、設計者がアセンブリ A1 のコンポーネントを作成し、一時的な名前を付けたとします。ここで、内容が分かるようなファイル名を割り当て、部品番号をファイル名として使用してパーツ P2 の名前を変更します。Design Assistant マネージャは、新しいファイル名を参照するためにサブアセンブリ A2 内のリンクを更新します。

ファイルの改訂

アセンブリがリリースされた後で、そのコンポーネントを改訂しなければならないことがあります。そのような場合、元のファイルは変更しないで、元のファイルのコピーを作成して、そのファイルをアセンブリから参照するように改訂できます。

この例では、パーツ P2 をコピーして、新しいファイルには P2-1 という名前を付けています。Design Assistant マネージャにより、サブアセンブリ A2 内のリンクがこの新しいファイル P2-1 を参照するように更新されます。元のファイルは、サブアセンブリから参照されなくなります。

ファイルの置換

Design Assistant マネージャでファイルを置き換えると、アセンブリ内のそのパーツまたはアセンブリ ファイルのすべてのオカレンスが自動的に置き換えられます。ファイルを図面またはプレゼンテーション内で直接置き換えることはできません。図面またはプレゼンテーション内のファイルを置き換えるには、参照元のファイルを更新する方法を使用します。ファイルの置換は、同じ種類のファイルでのみ行うことができます。

この例では、パーツ P2 が パーツ P4 に置き換えられます。そうすると、サブアセンブリ A2 内のリンクが、この新しいファイル P4 を参照するように更新されます。元のファイルは、サブアセンブリから参照されなくなります。

類似ファイルの作成

既存のアセンブリと非常によく似た(1、2 個のパーツが異なるだけの)アセンブリを作成しなければならないことがあります。そのような場合、Design Assistant マネージャを使うと、既存のアセンブリや変更されたパーツをコピーできます。

この例では、アセンブリ A1 は、パーツ P3 およびサブアセンブリ A2 へのリンクを記憶しています。アセンブリ A2 は、パーツ P1 とパーツ P2 へのリンクを記憶しています。

アセンブリ A1 をコピーして、もう 1 つのアセンブリ A1-1 を作成します。また、サブアセンブリ A2 をコピーして A2-1 を作成し、パーツ P2 をコピーして P2-1 を作成します。パーツ P3 と P1 はコピーしていないため、両方のアセンブリから参照されます。

注: 変更内容は、[保存]をクリックするまで有効になりません。