アセンブリでは、モデリング操作中に次のことを行う場合、通常、コンポーネントのセットを選択します。
- 表示設定をオフにする
- パターンやミラーを作成する
- 図面ビューを作成する
- 拘束されているコンポーネントを確認する
サイズ、位置、他のコンポーネントとの関係、またはその他の条件によって、コンポーネントのセットを選択できます。次に、選択した順番を反転したり、直前の選択セットに戻すことができます。選択されていないすべてのコンポーネントの表示をオフにできます。
コンポーネントの境界領域
Autodesk Inventor では、仮想境界領域を使用して、選択されたコンポーネントの最外端を定義します。
[コンポーネント サイズ]、[コンポーネント オフセット]選択方法では、境界領域はコンポーネントがカバーする最大距離を計算して表示します。オフセットの方法では、領域の面をドラッグして"範囲"を拡大または縮小できます。サイズの方法では、選択可能な"範囲"を増加または減少させる値を入力します。球の方法では球の半径によって選択半径が決まります。
実寸の代わりにパーセンテージを使用できます。100 % は最大コンポーネント サイズに一致します。
コンポーネントが選択セットから欠落する
一部のコンポーネントが選択セットから欠落する理由はいくつか考えられます。
- [拘束対象]で選択した場合、選択セットに拘束されていないコンポーネントは含まれません。そのため、この方法を使用すると、コンポーネント間の拘束関係を識別することができます。
- [コンポーネント サイズ]で選択した場合、指定のサイズ内に収まらないコンポーネントは含まれません。指定のサイズより大きいまたは小さいコンポーネントを選択するには、サイズを入力して、[以上]または[以下]のどちらかを選択します。
- [コンポーネント オフセット]または[コンポーネント球]で選択した場合、境界領域または球が大きすぎるか小さすぎるために、本来選択されるはずのコンポーネントが選択されていません。別のサイズを入力するか、境界領域または球をドラッグして、サイズを変更します。一部分しか含まれていないコンポーネントは選択セット内に表示されないことがあります。
選択されていないコンポーネントの表示設定をオフにするために[選択のみ表示]を使用している場合、[選択のみ表示を取り消し]を使用できます。[選択のみ表示を取り消し]を使用すると、次に[選択のみ表示]を使用するまで、すべてのコンポーネントが表示されます。これは、[選択のみ表示]を使用した後でアクティブにするすべてのコマンドを取り消しません。
選択セット作成のヒント
- アセンブリのパフォーマンスを改善するには、[選択]コマンドを使用します。
- 希望のオブジェクト タイプを選択セットに含めるには、選択の優先順位を設定します。
- 表示されているコンポーネントからだけ選択するようにコマンドを制限するには、[フィルタの表示]をアクティブ化します。
- 特定の選択済み項目に拘束されているすべてのコンポーネントをハイライト表示するには、[拘束対象]を使用します。[拘束対象]は、コンポーネント間の拘束関係を識別します。
- 事前に選択されていた値または手動で入力した値よりも大きいまたは小さいコンポーネントをすべてハイライト表示するには、[コンポーネント サイズ]を使用します。ハイライト表示されないコンポーネントは、特定のサイズの条件内に収まらないことを意味します。
- 境界領域または球内のコンポーネントを選択するには、[コンポーネント オフセット]オプションまたは[球オフセット]を使用します。境界領域のサイズの値を入力するか、境界領域のグラフィックス領域から選択済みセットを選択することもできます。新しい値を入力するか、境界領域または球をドラッグすると、領域を拡大できます。境界領域の外側で交差するコンポーネントを含めるには、[部分的に含まれるものも選択]オプションを選択します。
- 平面の片側にあるすべてのコンポーネントをハイライト表示するには、[平面で選択]を使用します。方向を変えると、コンポーネントを平面のどちら側からでも交互に表示できます。
- 外側で表示されているコンポーネントを選択するには、[外側のコンポーネント]を使用します。パーセンテージのスライダでコマンドの精度を調整します。[内側のコンポーネント]コマンドも同じように動作しますが、選択セットは内側で表示されているコンポーネントになります。
- 現在のビュー空間にあるコンポーネントをハイライト表示するには、[画面上のすべて]を使用します。パーセンテージのスライダでコマンドの精度を調整します。
- コンポーネント グループを非表示にするには、[表示設定]を使用します。これにより、その後のアセンブリのロードや図面ビューの作成を高速化できます。