シート メタル材料の曲げテーブルを作成する

[シート メタル スタイル]ダイアログ ボックスで、展開方法として[曲げテーブル]を選択すると、フラット パターン アナライザは曲げテーブルを使用してフラット パターンを作成します。曲げテーブルには、特定の曲げ半径と曲げ角度での、指定された材料の厚さに対する曲げ推定値が含まれています。曲げ角度または曲げ半径がテーブルにない場合、フラット パターン アナライザは隣接するセルを補間して、値を決定します。

注: 特定の曲げ半径の列には、指定された角度の行それぞれに対応する値を指定する必要があります。テーブル内の各セルに必ず値を指定してください。

Autodesk Inventor には、ヤード ポンド単位とメートル単位の曲げテーブルのサンプルが、スプレッドシート ファイルとして用意されています。曲げテーブル スプレッドシートのサンプルに含まれる曲げ推定値は計算式に基づいていますが、曲げテーブルの真価は実際の機械や工具から得た計測値を提供できることにあり、それらの値は必ずしもすべての角度や半径にわたって均一でない可能性があります。提供されるサンプルは、特定の要件を反映したテーブルを作成するための出発点として使用できます。

統合エディタを使用して Excel の曲げテーブルを取り込む

展開ルールの定義の中に曲げテーブルを作成するには、統合エディタを使用することもできますが、ほとんどの場合は既存のスプレッドシートの全部または一部を使用します。

  1. リボンで、 [管理]タブ [スタイルと規格]パネル [スタイルおよび規格エディタ] の順にクリックします。
  2. [スタイルおよび規格エディタ]ダイアログ ボックスで、[シート メタル展開ルール]エントリの左側にある展開/折りたたみ[+]をクリックし、既存の展開ルールのリストを表示します。
  3. 作成する規則のテンプレートとして使用する[既定]規則をクリックします。
  4. [スタイルおよび規格エディタ]ダイアログ ボックスの右上にある[新規作成]をクリックします。
  5. [新規スタイル名]ダイアログ ボックスが表示されます。作成しようとする新しいシート メタル展開ルールの名前を指定します。[名前]フィールドに表示される[コピー版 Default]の代わりに、内容が分かるような名前を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
  6. [新規スタイル名]ダイアログ ボックスが閉じ、新しいシート メタル展開ルールが一覧表示されます。新しい規則は、[既定]規則の完全なコピーです。新しい展開ルールの定義を完了して保存する前に、次の手順に従って編集を行います。
  7. 展開方法を[曲げテーブル]に設定します。
  8. 曲げテーブルの長さの単位を設定します。
  9. Excel で、使用する曲げテーブルを開きます。
  10. Excel で、曲げ角度の列、曲げ半径の行、および選択した角度と半径に対応するすべてのセルが含まれるセル範囲を選択します。[Ctrl]+[X]を使用して、これらのセルをクリップボードに切り取ります。
  11. Autodesk Inventor の[スタイルおよび規格エディタ]ダイアログ ボックスで、厚みの値をクリックして追加し、必要に応じて厚みを編集します。
  12. 複数の行と 2 つの列で構成されるテーブルが右側に表示されます。カーソルを左上にある空のセルに合わせ、右クリックして、右クリック メニューから[テーブルを貼り付け]を選択します。統合エディタ内のセルに、Excel から切り取ったデータが設定されます。
  13. セルを編集するには、そのセルの中をクリックします。
  14. 曲げテーブルの編集が完了したら、(ダイアログ ボックスの上部にある)[保存]ボタンをクリックして編集内容を保存します。
  15. スタイルと規則の編集が完了したら、(ダイアログ ボックスの右下隅にある)[完了]をクリックします。
注: セルを右クリックし、[行を挿入]または[列を挿入]を選択することにより、必要に応じて行や列を追加できます。

外部で保存された曲げテーブル ファイルを Excel で設定する

曲げテーブルのサンプルを使用して、計測単位と公差を指定します。

  1. (¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data の下にある)¥Autodesk¥Inventor [バージョン番号]¥Design Data¥Bend Tables フォルダの曲げテーブル スプレッドシートのサンプルを参照して、.xls ファイルのいずれかをダブルクリックして開きます。
  2. 計測単位を入力します。/U で始まる行にスクロールし、計測単位を入力します。既定は cm です。
  3. 公差を入力します。/T で始まる行にスクロールし、次の値を入力します。
    • /T1の行に、シートの厚さの +/- の公差を入力します。
    • /T2 の行に、曲げ半径の最小値と最大値を入力します。
    • /T3 の行に、最小および最大の角度に対する公差を入力します。
    注: テーブル内の注にあるように、公差 2 と 3 は特別な場合にのみ使用されます。
  4. [ファイル] [名前を付けて保存]を選択し、スプレッドシートに新しい名前を付けて、[OK]をクリックします。

外部で保存された曲げテーブルを Excel で編集する

材料の厚さごとに曲げテーブルを作成するには、独自の計測単位や公差を設定した曲げテーブル ファイルを使用します。

はじめに、曲げテーブルの *.xls ファイルを探し、ダブルクリックして開きます。

  1. シートの厚さを入力します。/S で始まる行にスクロールし、厚さを入力します。
  2. 曲げ半径を入力します。/R で始まる行にスクロールし、半径を入力します。
  3. 必要に応じて、特定の曲げ推定値の値を編集します。
    注: スプレッドシートのサンプルに提供されている曲げ推定値は、すべて条件式によって決定されています。曲げテーブルの価値を高めるには、装置の特定の部分で作成されたサンプル データを計測することによって決定される経験的な値を設定する必要があります。
  4. テーブルを選択して、[Ctrl]+[C]を押してコピーします。スプレッドシートの空白領域までスクロールし、[Ctrl]+[V]を押して貼り付けます。
  5. 必要に応じてテーブルの名前を変更し、材料の厚さを再設定します。
  6. 必要に応じて、テーブルをコピーして貼り付け、名前を変更し、新しい材料の厚さを設定する操作を繰り返します。
  7. [ファイル] [名前を付けて保存]を選択し、.txt ファイルを選択して[OK]をクリックします。
注: スプレッドシートをテキスト形式(*.txt)のファイルとして保存してください。アナライザは、テキスト形式のファイルを使用して曲げを計算します。

曲げテーブルのサンプル