プロジェクト エディタ

Autodesk Inventor プロジェクトをアクティブ化します。新しいプロジェクト ファイルを作成するには、プロジェクト エディタ ウィザードを使用します。プロジェクトには、プロジェクトに関連するすべてのファイルの場所を定義します。これには、設計データの格納場所、ファイルを編集する場所、ファイルの保存時に維持されるバージョンの数、およびマルチユーザ モードが含まれます。プロジェクト ファイル情報は、参照ファイルの検索に使用されます。

アクセス:
 

Autodesk Inventor View で、[ファイル] [プロジェクト]の順に選択します。

Autodesk Inventor View の外部からは、Microsoft Windows の[スタート]メニューで、[プログラム] [Autodesk] [Inventor バージョン] [プロジェクト エディタ]の順に選択します。

注: プロジェクト ファイルの設定は、開いているすべてのドキュメントを閉じるまで有効になりません。

[プロジェクトを選択]ペイン

プロジェクト エディタの最上部ペインにあるプロジェクトの一覧には、プロジェクト フォルダ内にショートカットがあるすべてのプロジェクトが表示されます。Autodesk Inventor ソフトウェアのインストール時に、Default、samples、tutorial_files の 3 つのプロジェクトがインストールされます。Default プロジェクトは、削除できません。

注: ショートカットが削除されたプロジェクトは一覧には表示されません。そのようなプロジェクトを検索するには、[参照]ボタンで[プロジェクト ファイルを選択]ダイアログ ボックスを開きます。

クリック

編集するプロジェクトを選択し、そのパスとオプションをプロジェクト エディタの最下部ペインに表示します。プロジェクトを選択した時点では、そのプロジェクトは自動的にはアクティブになりません。

ダブルクリック

プロジェクトを選択し、アクティブにします。

右クリック

選択したプロジェクトの右クリック メニューにオプションを表示します。

[名前変更]: [プロジェクト名]フィールドが開き、プロジェクト名を変更できます。

[参照]: [プロジェクト ファイルを選択]ダイアログ ボックスが表示されます。ここで、一覧に表示されていないプロジェクトを検索できます。 一覧に表示されていないプロジェクトを開くと、ショートカットが自動的にプロジェクトのホーム フォルダ(既定では[マイ ドキュメント]フォルダ)に作成されます。

[新規作成]: 新しいプロジェクトを定義するための[Inventor プロジェクト ウィザード]が開きます。

[削除]: 選択したプロジェクトを削除します。

[プロジェクトを編集]ペイン

下部ペインにファイルの場所、オプション、および設定が表示され、ファイルの格納場所、ファイル保存時に維持するバージョンの数、およびマルチユーザ モードを指定できます。任意のパスのカテゴリをダブルクリックすると、その内容が表示されます。編集するには、カテゴリを右クリックしてメニュー オプションを選択します。

インクルード ファイル

選択したプロジェクトに取り込む別のプロジェクトのパスを指定します。インクルード ファイル内のすべての検索パスは、現在のプロジェクト ファイルに追加されます。インクルード ファイルのマルチユーザ設定は、現在のファイルの設定に優先されます。

作業スペース

プロジェクトの作成時に指定したパーソナル作業スペースが表示されます。プロジェクトごとに、ファイルを編集して保存する作業スペースが 1 つ必要です。作業スペースは、半独立作業スペース プロジェクトとシングル ユーザ プロジェクトでのみ指定します。

ローカル検索パス

ローカル コンピュータまたはネットワーク上のファイルの場所を追加で指定します。設計のテストにのみ使用し、実際の設計データには使用しないでください。

作業グループ検索パス

Autodesk Inventor がライブラリ以外のファイルを検索する、共有ネットワークの場所のマスター作業グループが表示されます。作業グループは、プロジェクトの作成時に指定します。設計チームのメンバがファイルをチェックアウトしてパーソナル作業スペースで編集し、編集後にファイルを再度チェックインするための作業グループは、各プロジェクトに 1 つだけ指定する必要があります。半独立マスター プロジェクトと共有プロジェクトにだけ、作業グループを指定します。

ライブラリ

プロジェクトの一部として参照または使用し、変更を加えないファイルを格納する場所へのパスを表示します。プロジェクトには、ライブラリを 1 つまたは複数含めることができます。

オプション

選択したプロジェクトのグローバル既定(プロジェクトの作成時に設定したもの)が表示されます。プロジェクト内のオプションの設定により、プロジェクトのファイル管理機能が決まります。オプションを編集するには、そのオプションを右クリックします。

[マルチユーザ]: アクティブなプロジェクトのモードを[Vault]、[半独立]、[共有]、または[Off]に設定します。 対応するファイル チェックアウトの警告システムを起動したり、プロジェクトの作業グループのファイル属性をコントロールするために使用します。作業グループのパスを設定しないと、プロジェクト モードは[Off]に戻ります。マルチユーザ オプションは、プロジェクトの新規作成時に選択したプロジェクト タイプに基づいて設定されます。次のオプションのいずれかを選択します。

  • [Vault]: Autodesk Vault がインストールされている場合に、Vault に追加された各バージョンを独立させます。設計者は、ファイルをチェックアウトしてパーソナル作業スペースで編集を行い、編集が完了したらファイルをチェックインして Vault に戻します。他の設計者が編集結果を確認するには、ファイルを更新する必要があります。データベース クエリーや、過去の設定に対するアクセス権の他、各種ユーティリティが提供されます。
  • [半独立]: 共有場所(作業グループ)を定義するマスター プロジェクトと各設計者用のパーソナル プロジェクトを使用します。パーソナル プロジェクトにはマスター プロジェクトを含め、さらにパーソナル作業スペースを指定します。
  • [共有]: 共有作業グループの場所を使用します。ここで、すべての設計者がファイルの編集を行います。役割が明確に定義された小規模な設計チームに適しています。
  • [Off]: 一人で作業を行い、プロジェクトのすべてのファイル(ライブラリを除く)が 1 箇所にある場合に使用します。作業スペースのみ定義します。作業グループは定義しません。

[相対パスを使用]: すべてのプロジェクトで、作成時に有効に設定されます。 参照ファイルが、ルート レベル(".¥")にあるプロジェクト ファイルの場所を基準にした相対パスで示されます。

[保存時の旧バージョン数]: 保存されている各ファイルを OldVersions¥ フォルダに保存する際に保持するバージョンの最大数を設定します。 最初にプロジェクトにファイルが保存されると、そのファイルの OldVersions¥ フォルダが作成されます。ファイルを保存すると、旧バージョンは自動的に OldVersions¥ フォルダに移動します。旧バージョンのファイル数が最大数に達すると、新しいバージョンがフォルダに移動されるたびに、最も古いバージョンが削除されます。変数をクリックし、プロジェクトのすべての OldVersions¥ フォルダに対して、保存するバージョンの最大数を希望の値に設定します。

[名前]: プロジェクトの名前が表示されます。 名前を変更するには、[名前]を右クリックして[名前変更]を選択します。名前は[プロジェクトを選択]ペインで更新できますが、フォルダ名は更新されません。

[ショートカット]: アクティブなプロジェクトのショートカットの名前が表示されます。ショートカットはプロジェクト フォルダに保存されます。プロジェクト名は、ショートカット名ではなく、目的のプロジェクト ファイルから取得されます。ショートカット名を右クリックし、[編集]をクリックします。新しい名前を入力します。[削除]を選択するとショートカットを削除できます。この場合、ショートカットはプロジェクト フォルダから削除されますが、プロジェクト自体は削除されません。

[位置]: アクティブなプロジェクトが保存されているプロジェクト フォルダへのパスが表示されます。

右クリック:

選択したパスのタイプに応じたオプションを含む、右クリック メニューを表示します。

[パスを追加]: セクションを選択した場合、新規パスはセクションの最後に追加されます。パスを選択した場合、新規パスは選択されたパスの後ろに追加されます。既定の名前とパスを変更します。

[ファイルからパスを追加]: 別のプロジェクト ファイルを選択するための[プロジェクト ファイルを選択]ダイアログ ボックスが開きます。ここでファイルを選択すると、そのファイルへのパスが、選択したプロジェクト ファイルに追加されます。

[フォルダからのパスを追加]: フォルダを選択するための[フォルダの参照]ダイアログ ボックスが開きます。ここでフォルダを選択すると、そのフォルダへのパスが選択したファイル場所のカテゴリへのパスに追加されます。

[パスを貼り付け]: クリップボードにあるパスを、選択されたセクションに貼り付けます。

[セクション パスを削除]: 選択したセクションから、既存のパスをすべて削除します。

コマンド

コマンドによって、プロジェクト全体に対するグローバル アクションが開始されます。

[Inventor]

Autodesk Inventor のセッションを開きます。

[新規作成]

新しいプロジェクトを作成するための[Inventor プロジェクト ウィザード]を開きます。選択したプロジェクト パスが、新しいプロジェクトの既定の設定になります。

[参照]

プロジェクトを検索するための[プロジェクト ファイルを選択]ダイアログ ボックスを開きます。

[保存]

選択しているプロジェクトに対する現在の編集内容を保存します。

[閉じる]

プロジェクト エディタを終了します。プロジェクトが保存されていない場合は、確認のメッセージが表示されます。