ダイナミック パーツ モーション

ダイナミック パーツ モーションを使用すると、定義済みの動的パラメータとマウスの動きによって機構を駆動できます。パーツ上で点をクリックすると、指定した点とマウス カーソル間にばねダンパー力が加わります。ダイナミック パーツ モーションは シミュレーション モードであり、計算は保存されずに実行され、終了時間は定義しません。

  1. リボンで、 [ダイナミック シミュレーション]タブ [結果]パネル [ダイナミック モーション] の順にクリックします。

    構築モード に入っているときにのみ使用可能です。

    [ダイナミック パーツ モーション]パネルが開き、定義済みの動的パラメータに従って機構が動きます。この動作は、[シミュレーション プレーヤ]からダイナミック シミュレーションを実行した場合と同じモーションであり、モーションがまったくない場合もあります。

  2. [ダイナミック パーツ モーション]パネルの[中断]をクリックします。

    このオプションを使用すると、定義済みのダイナミック パラメータによるモーションが停止します。

    [中断]が[開始] に置き換わります。

    注: [中断/開始]コマンドをクリックするたびに、中断ボタンと開始ボタンが切り替わります。
  3. 開始ボタンをクリックします。

    このオプションを使用すると、マウスによって加えられる荷重によるモーションが有効になります。

  4. グラフィックス ウィンドウの可動パーツ上で点をクリックし、マウス ボタンを押したままマウスを動かします。

    パーツ上の点とマウス カーソルの位置との距離に比例する外部荷重がパーツに加えられます。力 ベクトル は、力の大きさと方向を示しています。パーツは、物理環境で可能な限り、この力に応じて動きます。

    このモーション中に、[適用荷重]フィールドには、マウスによってシミュレートされる力の大きさが表示され、この値はマウスの動きに応じて変わります。このフィールドの値は、グラフィックス ウィンドウでマウスを動かす以外には変更できません。

    注:
    • 必要な場合は、[マウス動作を増大させる係数]テキスト ボックスの値を変更できます。パーツ上の点とマウス カーソルの位置との距離に適用される荷重の比率を増減します。既定では、この値は 0.01 です。入力グラフや出力グラフのパラメータと同様に、このパラメータは[パラメータ]ダイアログ ボックスでは使用できません。
    • また、[最大荷重]テキスト ボックスで、適用荷重の最大値を変更することもできます。既定では、力の適用点とマウス カーソルとの距離が特定の距離をどの程度超えているかにかかわらず、力は 100 N を超えることはできません。この特定の距離とは、パーツの重量と倍増率に応じます。入力グラフや出力グラフのパラメータと同様に、このパラメータは[パラメータ]ダイアログ ボックスでは使用できません。
  5. ジョイント に強制されているモーションがパーツの動作に影響する場合、そのモーションによる影響を阻止するには、[強制モーションを省略]をクリックします。既定では、ダイナミック パーツ モーション モードで強制モーションはアクティブでありません。

    また、ジョイントに強制されているモーションを省略している場合に、強制モーションをパーツの動作に反映するには、代わりに[強制モーションの省略を解除]をクリックします。

    注: [強制モーションを省略]または[強制モーションの省略を解除]をクリックするするたびに、一方の動作のコマンドに切り替わります。
  6. さまざまな ダンピング 荷重をかけて機構のモーションを確認する場合は、ダンピングを変更してください。

    機構がモーション中か停止中かにかかわらず、ダンピングを変更できます。

    • [ダンピングなし]をクリックすると、現在のモーションと以降のモーションにダンピングが適用されません。

      機構がモーション中の場合、ダンピングが完全に適用されない状態を反映して必要に応じてモーションが変化します。

      機構が停止中の場合、ダンピングの値を変更するまで、以降のモーションにはダンピングが完全に適用されない状態が反映されます。

    • [軽いダンピング]をクリックすると、軽いダンピングが適用されます。

      このオプションは、現在のモーションとそれ以降のモーションに適用されます。

    • [重いダンピング]をクリックすると、重いダンピングが適用されます。

      このオプションは、現在のモーションとそれ以降のモーションに適用されます。

  7. [中断]をクリックします。

    このオプションにより、マウスによる機構への荷重作用が停止します。ただし、モーメント(定義済み動的パラメータ)によるモーションは続行します。

  8. ジョイントの現在の位置を初期位置として記録するには、[位置を初期位置として記録]をクリックします。

    機構が停止されている場合にのみ使用可能になります。

  9. 機構を元の位置に戻し、定義済み動的パラメータによるモーションを有効にするには、[シミュレーションを再開]をクリックします。
  10. [ダイナミック パーツ モーション終了]をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

    機構の異なる位置を初期位置として保存しない限り、ダイナミック パーツ モーション中に計算された値は保持されません。