コネクタをアセンブリに配置して拘束する手順は、標準の Autodesk Inventor パーツを配置して拘束する手順と同じです。電気部品を配置しハーネス アセンブリに追加した後、各ハーネス アセンブリの中でそのパーツの各オカレンスに対して参照指定を設定します。
コネクタは、アセンブリ構造内のどこにでも配置することができます。ハーネス アセンブリをドキュメント化する方法に応じて、電気部品をハーネス アセンブリの外に配置したり、下の階層に移動してハーネス アセンブリ内に配置することもできます。サブアセンブリ内に既に常駐しているコネクタを、そのままその場所に常駐させることができます。
適合コネクタのようにコネクタが物理的にハーネスの一部になっている場合、対応するハーネス アセンブリに直接追加することもできます。多くの場合、ターミナル ブロックのように、ハーネスの一部を成していないオブジェクトをハーネス アセンブリに含めることはできません。どちらの場合も、ワイヤを追加するプロセスは同じです。
別のハーネス アセンブリが含まれる最上位アセンブリを再利用する際には、コネクタを下の階層に移動してハーネス アセンブリに配置するようにしてください。ケーブル&ハーネスの中から、最上位アセンブリとそれに含まれているもの(ハーネス アセンブリ、その他のサブアセンブリなど)を[コピーを名前を付けて保存]によってコピーします。これにより、別のアセンブリで再利用できるようになります。
ハーネス アセンブリにペアのコネクタを配置し拘束するときは、次の点に注意してください。
- ハーネス アセンブリ内にあるコネクタは、最上位アセンブリの編集中にのみ、最上位アセンブリのオブジェクトに拘束できます。ハーネス アセンブリのインプレイス編集中に、コネクタを拘束することはできません。
- 最初の設計では、コネクタを拘束せずに最上位アセンブリに配置することをお勧めします。その後、適合コネクタを最上位アセンブリの子として配置するか、ハーネス アセンブリに配置するかについて、確信が持てなくなります。この方法を使用すれば、ハーネスが作成される前にコネクタを下の階層に移動してハーネス アセンブリ内に配置することができ、拘束が失われることはありません。コネクタを下の階層に移動するときにコネクタに追加されていた参照指定情報は失われますから、ハーネスの中で編集して参照指定を再割り当てしなければなりません。下の階層に移動するときに、コネクタにアタッチされたワイヤやケーブルは未接続になります。ワイヤやケーブルを編集して、ワイヤをコネクタ ピンに割り当て直します。すなわち、ハーネスのプロパティを適用してワイヤを作成する前に、アセンブリ構造を設定することをお勧めします。
- ハーネス アセンブリの中に拘束を配置すると、ハーネス内の個別のコンポーネントがアセンブリの変更に、より柔軟に対応できるようになります。それらのコンポーネントは剛体のようには変更に対応しません。たとえば、最上位アセンブリでは、あるサブアセンブリに対して拘束を設定すると、そのサブアセンブリの中のすべてのパーツが単一の剛体として移動します。ハーネス アセンブリでは、サブアセンブリ内のコネクタすべてを異なる位置に拘束できます。コネクタは単一の剛体としては移動しません。