iLogic のフィーチャ関数

iLogic では、フィーチャの省略状態、色、およびねじ山の指定を設定するか、読み取る関数が提供されています。

ねじ山のフィーチャ関数は、ねじフィーチャやねじ穴のプロパティを設定または読み取るために使用します。これらのプロパティは、ねじフィーチャやねじ穴の編集ダイアログ ボックスにも表示されます。

フィーチャ関数にアクセスするには、[スニペット]領域の[システム]タブで[フィーチャ]ノードを展開します。

Feature.IsActive(フィーチャ名)

パーツまたはアセンブリ フィーチャの省略状態を設定または読み取ります。この関数は、Inventor パーツまたはアセンブリのフィーチャを省略したり、省略を解除するために使用します。フィーチャのアクティブ化のステートを変更すると、従属フィーチャも変更されます。これにより、ルールの従属フィーチャを指定する手間が省けます。

注: フィーチャのアクティブの状態を手動で変更した場合には、それらを参照するルールが自動的に実行されるようにはなりません。パーツの場合、[フィーチャ省略の変更]イベントによって実行するルールのリストにこのルールを追加することで自動的に実行できます。このイベントは、[イベント トリガ]コマンドでアクセスできます。

この関数を含んだルールを記述した後に、フィーチャの名前を変更した場合には、ルールを編集します。古い名前を新しい名前で置き換えます。必要に応じて、ルールを記述する前に、フィーチャ名を変更します。

フィーチャ名は引用符に囲んで記述する必要があります。

構文

Feature.IsActive(“featurename”)

if bracket_width >= 3 then
Feature.IsActive("flange_hole_pattern") = true
Feature.IsActive("base_hole_pattern") = true
else
Feature.IsActive("flange_hole_pattern") = false
end if

Feature.IsActive(コンポーネント名およびフィーチャ名)

この Feature.IsActive 関数の異形では、パーツまたはサブアセンブリ内でコンポーネント名またはフィーチャ名を指定することで、フィーチャの省略状態を設定または読み取ります。この構文は、アセンブリ レベルのルール内から、パーツのフィーチャのアクティブのステートをコントロールするために使用します。

構文

Feature.IsActive(“componentname”, “featurename”)

省略状態の設定:

Feature.IsActive("PartA:1", "Hole:1") = false

省略状態の読み取り:

MyBooleanParameter = Feature.IsActive("PartA:1","Hole:1")

Feature.Color

フィーチャ名を指定することにより、パーツ フィーチャの色を設定または読み取ります。この関数は、アセンブリ フィーチャには使用できません。

色の値は、テキスト文字列です。テキストは引用符で囲む必要があります。また、現在の Autodesk Inventor ドキュメントのアクティブな規格にある色と、スペルおよび大文字小文字が完全に一致する必要があります。

構文

Feature.Color("featurename")

色を設定するには、次のように記述します。

Feature.Color("Hole:1") = "Green"
Feature.Color("Hole:2") = "Aluminum (Cast)
"Feature.Color("Hole:3") = "As Material"

色を読み取るには、次のように記述します。

MyStringParameter = Feature.Color("Chamfer:1")

コンポーネント名およびフィーチャ名を指定して、サブアセンブリまたはパーツ フィーチャの色を設定または読み取ります。

Feature.Color("componentName", "featurename")

Feature.ThreadDesignation

パーツまたはアセンブリドキュメントで、ねじフィーチャのねじ指定を設定または読み取ります。ねじ指定はテキスト文字列です。ねじフィーチャの編集ダイアログ ボックスにある[指定]フィールドに表示されているテキストのとおりに、文字列を指定する必要があります。

テーパが付けられたねじの場合、[ねじ]ダイアログ ボックスの[サイズ]フィールドに表示される値を指定します。この値には、通常、完全なねじ指定の短縮記述が使用されます。

構文

Feature.ThreadDesignation("featurename") = "<designation value>"

必要に応じて、ねじ指定の設定に必要な次の構文を使用して、現在のねじ指定を表示できます。

threadDes = Feature.ThreadDesignation("Thread1")

ねじ指定をルールが指定された穴に設定すると、穴のサイズが自動的に調節されます。

ねじ山付きロッドの場合、ルールを使用してロッドの径とねじ指定を同時に変更できます。ロッドの径は、ねじ指定と一致する必要があります。

If rod_type = "small" Then
Feature.ThreadDesignation("Thread1") = "3/8-16 UNC"
rod_diameter = 0.375
ElseIf rod_type = "large" Then
Feature.ThreadDesignation("Thread1") = "1/2-13 UNC"
rod_diameter = 0.500
End If

アセンブリ レベルのルールから、パーツまたはアセンブリ ドキュメント内のねじフィーチャのねじ指定を設定または読み取ることができます。コンポーネントまたはファイル名と、ねじフィーチャの名前を指定します。

Feature.ThreadDesignation("PartA.ipt", "featurename") = "1/2-13UNC"
Feature.ThreadDesignation("PartA:1", "featurename") = "1/2-13UNC"

Feature.SetThread

穴またはねじフィーチャに主要な変更を加えます。型、指定、およびクラスを設定します。この関数は、インチねじとメートルねじを切り替えるために使用します。ストレートねじとテーパねじを切り替えることはできません。

注: テーパねじの場合、ねじクラスに空の文字列("")を使用することができます。また、指定の代わりにサイズを使用できます。

構文

Feature.SetThread("featurename", "thread type", "thread designation", "thread class")

また、次の構文を使用して、コンポーネント内の穴やねじフィーチャに大幅な変更を加えることができます。

Feature.SetThread("componentName", "featurename", "thread type", "thread designation", "thread class")

Feature.ThreadType

穴またはねじフィーチャのねじのタイプを取得します。たとえば、"ANSI ユニファイねじ"、"ANSI メートル M プロファイル" などです。タイプを変更するには SetThread を使用して、指定およびクラスを同時に設定します。

構文

currentType = Feature.ThreadType("featurename")

また、この構文を使用して、コンポーネント内の穴やねじフィーチャのねじタイプを取得します。

currentType = Feature.ThreadType("componentName", "featurename")

Feature.ThreadClass

穴またはねじフィーチャのねじクラスを設定します。数を大きくすると、精度が高くなります。

構文

Feature.ThreadClass("featurename") = "3B"

この構文を使用して、穴やねじフィーチャのねじクラスを取得します。

currentClass = Feature.ThreadClass("featurename")

この構文を使用して、コンポーネント内の穴やねじフィーチャのねじクラスを設定します。

Feature.ThreadClass("componentName", "featurename") = "3B"

注: テーパねじには適用されません。

コンポーネント内の穴やねじフィーチャのねじクラスを取得します。

currentClass = Feature.ThreadClass("componentName", "featurename")