他のフィーチャとの干渉や不一致が起こるような変更を加えると、デザイン エラーが発生する場合があります。
操作中に問題が発生した場合、メッセージ ダイアログ ボックスにエラーが一覧表示されます。デザイン エラーは赤い下線付き文字で表示されます。一覧でデザイン エラー メッセージを選択すると、グラフィックス ウィンドウでエラーの位置がハイライト表示されます。
エラー トラッキングおよび修復のための機能を使用すると、作業中にモデルの問題を検出して修正できます。
Design Doctor では、作業時にデザイン エラーを修正できます。Design Doctor は、環境を認識しており、現在の状況に応じたエラーのみを表示します。
モデルに未解決のエラーがある場合、クイック アクセス ツールバーの赤い十字が選択可能になります。赤い十字をクリックすると、Design Doctor が開きます。デザイン エラーを解決するときに参照してください。
アセンブリで作業している場合は、すべてのコンポーネントのエラーにアクセスできます。
従属アセンブリ フィーチャを含むコンポーネントを削除した場合、そのアセンブリ フィーチャは不良となり、従属アセンブリのスケッチはブラウザに表示されたままとなります。Design Doctor の[再定義]コマンドを使用することで、削除したコンポーネントを新しいコンポーネントに置き換えることができます。
スケッチは、大部分のモデル フィーチャの土台を形成しています。たとえば、閉じたスケッチ領域を使用して、モデルにソリッド押し出し(またはカット)を作成できます。開いたスケッチ ジオメトリは、多くの場合サーフェスの押し出しの作成に使用されます。スケッチのエラーを検出するには、スケッチ ジオメトリのすべての部品間の関係を理解する必要があります。また、以降のモデル フィーチャを作成するために、どのようにスケッチを使用するかを考慮する必要があります。
別の設計者が作成したジオメトリをスケッチにインポートした場合、デザイン エラーを検出するのが難しくなります。インポートしたスケッチを使用した場合、エクスポート元システムでジオメトリがどのように作成されたかによって、予期しない動作が発生することがあります。次のような問題が発生することがあります。
Sketch Doctor では、開いた領域での問題を検出できます。角度や寸法の誤りが関係する問題については、さらに調査する必要があります。
モデルに加えた変更に他のフィーチャとの干渉や不一致がある場合、コマンド メッセージ ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには、操作に関連した問題が一覧表示されます。
エラーが単純なもの(フィレット半径が選択したエッジよりも長い)である場合、一覧にはネストされたエラー メッセージが 1 セット表示されます。失敗した操作のステップごとに 1 つのメッセージが表示されます。実行しようとした操作に複数のエラーがある場合、エラーごとに一連のネストされたエラー メッセージが表示されます。
赤い十字と電球のアイコンは、赤い下線付き文字で表示された各エラーの根本原因を示しています。赤い文字をクリックすると、グラフィックス ウィンドウでエラーの位置をハイライト表示できます。この問題を修正するには、赤い十字をクリックして Design Doctor を使用します。
問題の修正が可能な場合は、Design Doctor を使用せずに、エラーの原因であるエントリを修正してください。エラーを無視して設計を続けると、実行した操作が、エラーまたは警告を示す記号とともにブラウザに表示されます。ブラウザ ノードの上でカーソルを止めると、フィーチャが前回正常時の状態でグラフィックス ウィンドウに表示されます。
エラー トラッキング機能や Design Doctor を使用すると、作業を進めながら容易にデザイン エラーを修正することができます。ただし、デザイン エラーを無視して、後で修正することもできます。他のフィーチャを編集してエラーを解決したり、他の設計オプションを指定したり、後でエラーを解決することができます。
ブラウザ上でも、エラーのあるフィーチャには目印が付いています。単一のエラーを修正するには、エラーを右クリックして[修復]を選択することができます。複数のエラーを修正するときは、一覧やブラウザで一番上から順にエラーを解決することをお勧めします。従属しているフィーチャは、従属先のフィーチャの下に表示されます。